タイダルベイスン

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タイダルベイスンと。奥はワシントン記念塔

タイダルベイスンまたはタイダルベイズン: Tidal Basin)は、アメリカ合衆国ワシントンD.C.ナショナル・モール南側に位置し、ポトマック川に隣接する入り江である。

概要[編集]

タイダルベイスンは、ワシントン運河にポトマック川の水流を導き、その汚染を防止するために1897年に築かれた半人工的な入り江である。Tidal Basinとは潮留め調整池のことであり、本来は干満の激しい河川河口部において護岸治水や航路維持の目的で設計されるものであるが、ワシントンD.C.のTidal Basinは当初からおもに水濁防止や景観上の目的から設計され造成された。

高潮位時には、ポトマック川側の入水門が開くとともに、ワシントン運河側の出水門が閉じて、タイダルベイスン内に約100万キロリットルの河川水が蓄えられる。潮位が下がると、ポトマック川側の入水門が閉じるとともに、ワシントン運河側の出水門が開いて、タイダルベイスン内に貯えられた河川水がワシントン運河に放出されて、ポトマック川に還流する。

また、タイダルベイスンは、西ポトマック公園の一部として、市民の憩いの場ともなっている。岸にはジェファーソン記念館フランクリン・デラノ・ルーズベルト記念公園が立ち並ぶ。また、一般にはポトマック河畔の桜として知られる1912年日本から贈られたも、その多くはタイダルベイスンの岸に植えられており、毎年春に全米桜祭りが開かれている。