ソーシャル・マーケティング

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ソーシャル・マーケティング(social marketing)とは、マーケティングの一つの考え方である。1971年フィリップ・コトラーによって提唱された。

概要[編集]

定義[編集]

  • フィリップ・コトラー・G. ザルトマン(1971年
  • P. コトラー(2009年
    • 「ソーシャル・マーケティングは、ターゲットと同様に社会(公衆衛生、安全、環境、そしてコミュニティ)に便益をもたらすターゲットの行動に対して影響を与えるために、価値を創造し、伝達し、提供させるというマーケティングの原理および手法を適用するプロセスである。」

コトラー以外のソーシャル・マーケティング[編集]

  • P.コトラーのソーシャル・マーケティングが従来のマネジリアル・マーケティングの技法を企業だけでなく、政府博物館といった一般の非営利組織にも応用、拡張していこうとするものであるのに対し、W.レイザーが提唱したソーシャル・マーケティングは、これまでのマーケティング行動に社会対応が欠如していたという反省のもとに、評価判定基準に社会的利益や価値をおこうとする考え方である。
  • 4Pを中核とする伝統的なマーケティング(マネジリアル・マーケティング)に欠けていた社会的責任や社会倫理といった社会的視点を導入したものである。その背景には、当時のアメリカにおける公民権運動や、コンシューマーリズムなどによる、既存体制への不満や大企業への批判が展開されていたのである。
  • P.コトラーが提唱するソーシャル・マーケティングが「非営利組織のマーケティング」と呼ばれるのに対し、W.レイザーが提唱するソーシャル・マーケティングは「社会志向のマーケティング」と呼ばれる。

ソサイエタル・マーケティング[編集]

  • ソサイエタル・マーケティング(societal marketing)は、企業の社会的影響力を考慮しつつ行う具体的マーケティング活動をいい、広い意味でソーシャル・マーケティングに含まれることが多い。社会的利益を考慮したマーケティングであり、グリーン・マーケティングエコロジカル・マーケティングはソサイエタル・マーケティングの代表例である。
  • 社会志向的マーケティングと訳されるソサイエタル・マーケティングは、伝統的なマネジリアル・マーケティングを社会的価値や社会的役割という新しい視座から捉えなおしたもので、適正利潤の確保という組織の目標の枠内において、自然的・生態的・社会的影響を考慮しながら、顧客ニーズに基づいたマーケティング諸手段を有機的に遂行する活動である。

派生[編集]

  • 非営利組織のマーケティング
  • 公共事業のマーケティング
  • CSRマーケティング
  • コーズ・マーケティグ
  • コーズ・リレーティド・マーケティング

主な研究者[編集]

研究書籍[編集]

関連項目[編集]