ソーシャルレンディング

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ソーシャルレンディング(Person2Person Lending)とは、『お金を借りたい個人』(ボロワー)と『お金を貸したい個人』(レンダー)をネット上で結びつける融資仲介サービスである。P2P融資・PtoP融資・個人間融資とも呼ばれている。

概要[編集]

ソーシャルレンディングは、知っている人同士と知らない人同士の融資にまず分けられる。知っている人同士のサービスは2002年よりVirginMoneyが開始した。知らない人同士の融資は、さらにマーケット型とオークション型に分けられ、マーケット型はイギリスのZOPA(2005)、日本ではAQUSH(2009)とSBIソーシャルレンディング(2011)、オークション型は米国のProsper(2006)、Lending Club(2007)、日本ではManeo(2008)といったサービスが存在している。

日本では貸金業法2条1項により、金銭の貸借の媒介で業として行うものに該当し、貸金業としての登録が必要となる。また、知らない人同士の融資仲介形式となる場合、匿名組合出資契約を募集するための金融商品取引業の登録も必要になる[1]

マーケット型[編集]

サービスの運営会社が審査をし、借り手個人の格付けを行うが、貸し手個人がどの格付けにいくら、どのくらいの金利で貸付けを行うかを決定する。格付けを得るために、融資希望者は借りたい額と必要な個人情報を運営会社へ送信することが求められ、運営会社は送られてきた個人情報と信用情報機関への問い合わせによって格付けを決定する。貸す側は希望するリスクリターンに見合った格付けと金利、融資額を自分で決め、貸付けを行う。運営会社はこのように出資された金額を束ね、貸付け希望条件にあった借入をマッチングさせる。

この形式がマーケット型と呼ばれるのは、貸し手のリスク許容度や希望利回りに応じて金利がタイムリーに変動し、あたかも株式市場のような動きをするからである。もちろん、資金需要者として借り手が貸し手の金利設定に影響するので、金利がマーケットシステムによって公正に決定される仕組みになっている。

オークション型[編集]

融資を希望する側は借り入れの目的や信用度をコミュニティ内にアピールし,貸し手側はそれらを判断材料として投資・融資先を決定する。

利率オークション形式、すなわち貸し手側による入札(ビッディング)で決まり、通常、一番安い利率でビッドした貸し手(一人とは限らない)が貸し付けの権利を得ることができる。貸し手は、借り手の借り入れの目的・信用度・バックグラウンド等を考慮して利率を入札するが、その際、名前、住所等の個人情報は一切公開されない。金融市場の相場や一般利率に左右されないので、優良な借り手であれば低金利で資金調達が可能である一方、高利率のビッドが確定し、貸し手が高い利息を受け取れる可能性もある。この他にも家族間・友人間での貸借を行う場としても活用されている。

市場規模[編集]

2005年頃から同様のサービスが始まっている欧米ではソーシャルレンディングは拡大傾向にあり、金融業界でその地歩を固めつつある。ソーシャルレンディングの総融資残高は、2005年1億1800万ドル、2006年2億6900万ドル、2007年には6億4700万ドルにものぼり、2010年においては総額58億ドル規模になると予想されている[要出典]

リスク管理と可能性[編集]

個人間ではあっても金銭の貸し借りである以上、貸し倒れのリスクがある。返済の遅延や回収不能等のトラブルが生じた場合、運営会社が督促・回収、保険等の法的手続きを行う。運営会社の審査や格付けと行った仕組みの精度が高さにより、延滞などの取引に係るリスクが軽減される。

ソーシャルレンディングは、従来の物流革命と同様にウェブを使って金融流通を効率化し、商品の提供者と受益者を直接結びつけてコストメリットを生み出す考え方を採用している[2]。個人融資のハードルの高い銀行と、借り入れしやすくとも高金利でネガティブなイメージがある消費者金融の、それぞれの利点を併せ持ち、従来の銀行消費者金融の中間に位置するものとして、新しい金融ビジネスの可能性を秘めている。

ただ、諸外国のソーシャルレンディングのビジネスモデルをそのまま日本に持ち込むのは、法的な面から難しいとの指摘もある[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b maneo妹尾氏が明かす「国産ソーシャルレンディングサービスmaneo」ができるまでCNET Japan、2008年9月5日
  2. ^ AQUSH(握手)はソーシャルの力を使って日本の個人ローン市場に新しい選択肢を与える TechCrunch Japan 2010年1月26日

外部リンク[編集]

ブログ等[編集]