ソングス・フォー・ドレラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ソングス・フォー・ドレラ
ルー・リードジョン・ケイルスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル サイアー・レコード
プロデュース ルー・リード、ジョン・ケイル
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 18位(スイス)[1]
  • 22位(イギリス)[2]
  • 28位(オーストリア)[3]
  • 42位(ニュージーランド)[4]
  • 43位(スウェーデン)[5]
  • 103位(アメリカ)[6]
  • ルー・リード 年表
    NEW YORK
    (1989年)
    ソングス・フォー・ドレラ
    (1990年)
    マジック・アンド・ロス
    (1992年)
    ジョン・ケイル 年表
    ワーズ・フォー・ザ・ダイング
    (1989年)
    ソングス・フォー・ドレラ
    (1990年)
    ロング・ウェイ・アップ
    (withブライアン・イーノ)
    (1990年)
    テンプレートを表示

    ソングス・フォー・ドレラ』(Songs for Drella)は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの元メンバーであるルー・リードジョン・ケイルが、1990年に連名で発表したアルバム。アルバム発表の前後に開催された同内容のコンサートのタイトルでもあり、同コンサートを記録した映画作品のタイトルでもある。

    解説[編集]

    1987年に死去したアンディ・ウォーホルに捧げられた作品。アルバム・タイトルに登場する「ドレラ」とは、ウォーホルのニックネームで、ドラキュラ伯爵シンデレラを合わせた造語である[7]。ケイルは、1968年にリードとの対立からヴェルヴェット・アンダーグラウンドを脱退しており、リードとケイルが共同でレコーディングを行うのは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのセカンド・アルバム『ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート』(1968年)以来、21年ぶりのことであった[8]。ただし、レコーディングに限らなければ、1972年にニコ、リード、ケイルの3人で行ったパリのバタクラン劇場での公演などがあり、共演がなかったわけではない。

    リードとケイルの2人は、1989年1月にはアルバム発表に先駆けて、ブルックリン区の教会で「ソングス・フォー・ドレラ」と題されたコンサートを行う[7]。そして、同年の11月から12月にかけても、ブルックリンのアカデミー・オブ・ミュージックで同様のコンサートを行い、12月3日のアンコールでは、モーリン・タッカーがゲスト参加した[7]。また、アルバム発表後に行われたリードの日本ツアーでは、最終日のみケイルも参加して、本作がライヴで再現された。

    収録曲「ノーバディ・バット・ユー」は、アメリカ『ビルボード』誌のモダン・ロック・チャートで13位に達した[6]

    収録曲[編集]

    全曲ともルー・リードとジョン・ケイルの共作。

    1. スモールタウン - "Smalltown" - 2:04
    2. オープン・ハウス - "Open House" - 4:18
    3. スタイル・イット・テイクス - "Style It Takes" - 2:54
    4. ワーク - "Work" - 2:38
    5. トラブル・ウィズ・クラシシスツ - "Trouble with Classicists" - 3:42
    6. スターライト - "Starlight" - 3:28
    7. フェイセズ・アンド・ネームズ - "Faces and Names" - 4:12
    8. イメージズ - "Images" - 3:31
    9. スリップ・アウェイ - "Slip Away (A Warning)" - 3:05
    10. イット・ウォズント・ミー - "It Wasn't Me" - 3:30
    11. アイ・ビリーヴ - "I Believe" - 3:18
    12. ノーバディ・バット・ユー - "Nobody But You" - 3:46
    13. ア・ドリーム - "A Dream" - 6:33
    14. フォーエヴァー・チェンジド - "Forever Changed" - 4:52
    15. ハロー・イッツ・ミー - "Hello It's Me" - 3:13

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]