ソフトペースト

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ソフトペーストとは、主にヨーロッパ産の陶磁器用のポーセリン素地のことを指す。カオリン(カオリナイト;ケイ酸金属化合物)を含まない粘土のこと。この素材から焼き上がったものを日本では陶器と呼ぶ。

概要[編集]

シルクロードから大航海時代にかけて東洋の陶磁器製品(皿や壺、人形など)がヨーロッパで流行し、ヨーロッパの職人たちはそれらを真似て作ろうとしたが、粘土の性質自体に問題があると判明、ありとあらゆる方法で東洋の土の再現を試みる。錬金術黒魔術まがいの試みには、人間の死体を使うこともあった。

公式には1738年にヨーロッパでフリット(白砂・アルミ・ソーダ・ギプス石膏硝石・岩塩を人工的に混ぜた物)を石灰白亜をつなぎに粘土に混ぜ、少々低温で焼成したものがソフトペーストの起源であると言われている。

自然発生でないのと、ガラス質が少なく焼成しても化学結合が少ないため、ハードペーストのポーセリンと比べると表面がブツブツした感じに焼き上がるので、当時のヨーロッパ磁器はどうしても表面をなめらかで綺麗にするためにグレーズ(透明の釉薬)が必要だったものと思われる。その名残か、今でもリアドロフンメルなどのヨーロッパの磁器メーカーではグレーズを商品のデザインに取り入れている。

関連項目[編集]