ソフィーの世界

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ソフィーの世界』(ノルウェー語Sofies verden, 英語Sophie's World)は、ノルウェーの高校の哲学教師ヨースタイン・ゴルデルによって1991年に出版されたファンタジー小説。少年少女に哲学への手ほどきとして読んでもらうよう構想された作品で、世界各国語に翻訳され、全世界で約2300万部以上を売り上げたベストセラーとなった。

概要[編集]

物語の大半は、タイトルとなっている主人公ソフィー・アムンセンと謎に満ちた人物のアルベルト・クノックスの対話であり、その間に不思議なエピソードが織り込まれている。ミステリー要素を多分に含むファンタジー小説の体裁を取っているが、 原題には "Roman om filosofiens historie" という副題が付いており、大変優れた哲学史の入門書で、難しく構えることなく西洋の哲学について触れることのできる秀逸な作品であると評価される。 物語の進行は哲学の歴史にそっており、ソクラテス以前の哲学者からヘーゲルダーウィンフロイトまで、著名な哲学者や影響のあった思想が登場する。主人公の名は哲学(フィロソフィー)という単語にちなんで名付けられている。また智慧の神格化であるソフィアの意味もある。

オリジナルはノルウェー語で書かれ、英語、ドイツ語フランス語日本語を含め多くの言語に翻訳されている。日本語版はドイツ語版を底本としてドイツ文学者の池田香代子の翻訳、哲学者の須田朗の監修により、『ソフィーの世界 - 哲学者からの不思議な手紙』のタイトルで1995年6月に出版され60万部以上のベストセラーとなった。

日本語版[編集]

映像化・ドラマ化[編集]

1999年、ノルウェーで映画化されたが、日本を含む一部の外国で公開されただけで、全世界的な一般公開とはならなかった。オーストラリアでは、短いTVシリーズとして放映された。また、ドイツでは、この名前を取った哲学入門のCD本も出ている。日本では1995年NHK-FM放送ラジオドラマとして放送されている。

登場人物[編集]

  • ソフィー・アムンセン - 主人公。14歳の少女。15歳の誕生日に、自分の正体を知る。
  • ヒルデ・ムーレル=クナーグ - ノルウェーのリレサンに住む14歳の少女。15歳の誕生日に父アルベルト・クナーグから、本をもらう。名前は中世の女性思想家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンにちなむ。
  • アルベルト・クノックス - 中年男性。ソフィーに哲学を教える。名前の由来は神学者アルベルトゥス・マグヌス
  • アルベルト・クナーグ - ヒルデの父。レバノン国連仕事をしている。娘のヒルデの15歳の誕生日プレゼントとして、一冊の本を書く。夏至の前夜(6月22日ごろ)にリレサンの自宅に戻る。
  • ヨールン - ソフィーの友達。
  • シェレカン - ソフィーの飼っている猫。
  • ヘルメス - アルベルト・クノックスの飼っているラブラドール犬。

あらすじ[編集]

主人公、ソフィーはごく普通の14歳の少女。しかし、ある日、不思議な手紙を受け取る。 「あなたはだれ?」「世界はどこからきた?」 この手紙を受け取ってから、ソフィーはこの問いに答えるべく、哲学の講義を受けることになる。

哲学者と少女、一見、何の接点もないようだが、実は、哲学者は子供の目線を失っていない存在であり さらに、少女にも、なぜ、と思う事を、大多数の大人のように、慣れる事、で見失わないようにと語る。 人間が浮かび上がって、テーブルを飛び越えても、赤ん坊は、そんなに驚かない、などの例えのように 子供でも分かるような楽しい例題で、哲学とは何か、自分とは何か、世界とは何か、をゆっくりと探る。  しかも、物語が進むにつれて、自分達の身の回りにも、次々と、理解できない奇妙な現象が起こりだす。 また、その全ての謎は、ソフィーの15歳の誕生日までに明らかになっていくのだ。

関連書籍[編集]

  • 須田朗著 『もう少し知りたい人のための「ソフィーの世界」哲学ガイド』日本放送出版協会 1996年 ISBN 4140802588

脚注[編集]


外部リンク[編集]