ソピステス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| プラトンの著作 |
| 初期: |
| ソクラテスの弁明 - クリトン |
| エウテュプロン - カルミデス |
| ラケス - リュシス - イオン |
| ヒッピアス (大) - ヒッピアス (小) |
| プロタゴラス - エウテュデモス |
| ゴルギアス - クラテュロス |
| メノン - メネクセノス |
| 中期: |
| 饗宴 - パイドン |
| 国家 - パイドロス |
| パルメニデス - テアイテトス |
| 後期: |
| ソピステス - 政治家 |
| ティマイオス - クリティアス |
| ピレボス - 法律 |
| 第七書簡 |
| 偽書及びその論争がある書: |
| アルキビアデスI - アルキビアデスII |
| ヒッパルコス - 恋敵 - テアゲス |
| クレイトポン - ミノス |
| 書簡集(一部除く) - 定義集 |
| 正しさについて - 徳について |
| デモドクス - シーシュポス |
| エリクシア - アクシオチュス |
| エピノミス - ハルシオン |
『ソピステス』(古希: Σοφιστής、ソピステース、英: Sophist、ソフィスト)は、プラトンの後期対話篇の1つであり、『テアイテトス』の続編。副題は「存在(有)[1]について」。
目次 |
[編集] 構成
[編集] 登場人物
- ソクラテス - 最晩年、70歳。
- テアイテトス - アテナイのスーニオン区出身。後の数学者。少年期。
- テオドロス - キュレネ出身の数学者。老年期。
- エレアからの客人 - エレア派哲学者。パルメニデス、ゼノンの門下。
[編集] 年代・場面設定
紀元前399年[2]、アテナイ、某体育場(ギュムナシオン)[3]にて。
『テアイテトス』で描かれたやり取りの翌日、約束通り早朝に同じ場所に集まったソクラテス、テアイテトス、テオドロスの3名。テオドロスはエレアからの客人もそこに連れて来ていた。
ソクラテスは、その客人がエレアから来たと聞くと、「論争術」(エリスティケー)を操る論争家なのではないかと疑うが、テオドロスはれっきとした哲学者であると否定する。そこでソクラテスは、ソフィストと、政治家と、哲学者が、エレアにおいてはどう認識され、区別されているのかを客人に聞く。客人はそれはそのまま3つに区別されているが、その説明には手間がかかるという。
ソクラテスは問答(弁証術、ディアレクティケー)でそれを説明してもらえるようお願いしつつ、その対話者にテアイテトスを提案する。客人はそれを了承し、客人とテアイテトスの2人による問答が、最後まで描かれる。
[編集] 内容
本書は「ソフィストとはいかなる者か?」というテーマで対話がなされるが、パルメニデスの哲学と絡められて「あるもの」と「あらぬもの」に関する存在論的な対話に発展する。
また、最初の方でソクラテスがソフィスト、政治家、哲学者の三者とはいかなる者かと問うたため、実はプラトンはこれに加えて『哲学者』という対話編を書こうとしていたという説もある。なお、政治家については『政治家』(ポリティコス、古希: Πολιτικός)が書かれている。
[編集] 訳書
- 藤沢令夫・水野有庸訳、『プラトン全集3 ソピステス ポリティコス(政治家)』、岩波書店、2005年