ソドム (バンド)

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ソドム

ドイツ・バレンシュテット公演(2018年7月)
基本情報
出身地 ドイツの旗 ドイツ
ノルトライン=ヴェストファーレン州ゲルゼンキルヒェン
ジャンル スラッシュメタル[1][2][3]
ブラックメタル[1][2][3]
デスメタル[2][3]
クロスオーバー・スラッシュ[3]
グルーヴ・メタル[3]
活動期間 1981年 - 現在
レーベル SPV/Steamhammer
ドラッカー
ナパーム・レコード
公式サイト www.sodomized.info
メンバー トム・エンジェルリッパー (Vo/B)
フランク・ブラックファイア (G)
ヨルク・セガッツ (G)
トニー・メルケル (Ds)
旧メンバー クリス・ウィッチハンター (Ds)
ベルネマン (G)
ボビー・ショットコウスキ (Ds)
マッカ (Ds)
ほか別記参照

ソドムSODOM)は、ドイツ出身のスラッシュメタルバンド

ジャーマン・スラッシュの代表格であり、日本では「クリーター」「デストラクション」と共に認知されている。デビュー以来3人組のスタイルを頑なに守ってきたが、2018年から4人編成に移行した。トム・エンジェルリッパーを除き、メンバーチェンジが非常に多いバンドである。

略歴[編集]

1980年代[編集]

主宰トム・エンジェルリッパー(Vo/B) 2005年
  • 1981年、トム・エンジェルリッパー(Vo/B)、アグレッサー(G)、ライナー・フォッケ(Ds)により結成される。
  • 1982年、フォッケが脱退し、クリス・ウィッチハンター(Ds)が加入。
  • 1983年、デモテープ『Witching Metal』をリリース。
  • 1984年、デモテープ『Victims of Death』をリリース。アグレッサーが脱退し、グレイヴ・ヴァイオレイターが新ギタリストとして加入。西ドイツのインディペンデント・レーベルSteamhammerと契約する。
  • 1984年、5曲入りEP『イン・ザ・サイン・オブ・イーヴィル - In The Sign Of Evil - 』をリリース。グレイヴが脱退し、デストラクターが新ギタリストとして加入。
  • 1985年、1stアルバム『オブセスド・バイ・クルエルティ - Obsessed By Cruelty - 』をリリース。本アルバムまではブラックメタルの要素が強い音楽性である。後にデストラクターが脱退(その後、クリーターに加入)。
  • 1986年、新ギタリストとしてフランク・ブラックファイアが加入。3曲入りEP『エクスパース・オブ・ソドミィ - Expurse Of Sodomy - 』をリリース。本アルバムから本格的にスラッシュメタルのサウンドとなる。クリーター、ダーク・エンジェルとともにヨーロッパツアーを行う。
  • 1987年、2ndアルバム『パーセキューション・マニア - Persecution Mania - 』をリリース。
  • 1988年、ライブアルバム『モータル・ウェイ・オブ・ライヴ - Mortal Way Of Live - 』をリリース。
  • 1989年、3rdアルバム『エージェント・オレンジ - Agent Orange - 』をリリースし。西ドイツのナショナルチャートの37位にランクインし、ドイツ国内で10万枚の売り上げを記録する。フランクが脱退(その後、クリーターに加入)。後任に、元アサシンのマイケル・ホフマンが新ギタリストとして加入。

1990年代[編集]

  • 1990年、4thアルバム『ベター・オフ・デッド - Better Off Dead - 』をリリース。スタジオのエンジニアの就任のためマイケルが脱退し、当時21歳の無名の新人アンディ・ブリングスが新ギタリストとして加入。
  • 1991年、初来日。
  • 1992年、5thアルバム『タッピング・ザ・ヴェイン - Tapping The Vein - 』をリリース。本アルバムではトムのグロウルがフィーチャーされ、よりデスメタルの要素が強いサウンドとなる。その後アルコール依存症とテクニック不足を理由にクリスが解雇され、元リヴィング・デスのアトミック・シュタイフが新ドラマーとして加入。
  • 1993年、オーストリアの歌手、ウド・ユルゲンスのカヴァー曲を表題にしたミニアルバム『アーバー・ビッテ・ミット・ザーネ - Aber Bitte Mit Sahne - 』をリリース。
  • 1994年、6thアルバム『ゲット・ホワット・ユー・ディザーヴ - Get What You Deserve - 』をリリース。本アルバムから8thアルバムまではハードコア・パンクの要素が強いサウンドとなる。本アルバムでは所謂「オーバーダブ」を施さず、ライブ音源のように3人で演奏した音をそのままアルバムに収録している。ライブアルバム『マルーンド・ライヴ - Marooned Live - 』をリリース。アンディが脱退し、ダーク・ストラーリが新ギタリストとして加入。
  • 1995年、7thアルバム『マスカレード・イン・ブラッド - Masquerade In Blood - 』をリリース。
  • 1996年、ダークがドラッグの使用・売買の容疑で逮捕される。そのため、アルバムに伴うツアーは中止となり、一時活動停止状態に陥る。アトミックが脱退し、ボビー・ショットコウスキ(Ds) とベルネマン(G) が加入。
  • 1997年、8thアルバム『ティル・デス・ドゥ・アス・ユナイト - 'Til Death Do Us Unite - 』をリリース。
  • 1999年、9thアルバム『コード・レッド - Code Red - 』をリリース。

2000年代[編集]

イタリア・フィレンツェ公演 (2007年6月)
  • 2001年、10thアルバム『M-16』をリリース。クリーター、デストラクションとともにツアーを行う。
  • 2002年、ライブイベント「EXTREME THE DOJO」の第3回目への出演のため、10年ぶり3度目の来日を行う。
  • 2003年、バンコクでのライブを収めたアルバム『ワン・ナイト・イン・バンコク - One Night In Bangkok - 』をリリース。
  • 2006年、11thアルバム『ソドム - Sodom - 』をリリース。9月に「THRASH DOMINATION 06」のため来日し、デス・エンジェルオンスロートドラゴンロードと共演する。
  • 2007年、デビューEP『イン・ザ・サイン・オブ・イーヴル』に当時の未発表曲を加え、発表当時のメンバーで再録した12thアルバム『ファイナル・サイン・オブ・イーヴィル - Final Sign Of Evil』をリリース。クリスにとっては遺作の一つになる。
  • 2008年、9月7日に元メンバーのクリスが43歳で死去。死因は肝不全。

2010年代[編集]

  • 2010年にドラマーのボビーが個人的理由により脱退。10月に後任ドラマーに元DESPAIRのマッカを迎える。11月、13thアルバム『イン・ウォー・アンド・ピーシズ - In War And Pieces』をリリース。ホビーは本アルバムまでの担当となった。
ドイツ・ライプツィヒ公演 (2013年6月)
  • 2013年4月、14thアルバム『エピトミ・オブ・トーチャー - Epitome Of Torture』をリリース。
  • 2015年3月、「THRASH DOMINATION 15」にて5度目の来日を果たす。
  • 2016年8月、15thアルバム『ディシジョン・デイ - Decision Day』をリリース[5]
  • 2018年1月、ベルネマン(Gt)とマッカ(Ds)が脱退し、全盛期時代の旧メンバー フランク・ブラックファイア(Gt)が29年ぶりに復帰。他2名が新加入し4人編成に移行[6]。同年11月、4人編成として初の新作EP「Partisan」をリリース。脱退した2名は後にバンド「BONDED」を結成。[7]
  • 2019年11月、昨年に続く新作EP「Out of the Frontline Trench」を発表し、日本では前作とカップリングした企画盤『アウト・オヴ・ザ・フロントライン・トレンチ + パルチザン』としてリリース[8]

2020年代[編集]

  • 2020年、ドラマーのステファン・ハスキーが脱退。後任にトニー・メルケルが加入。11月、4人編成初となる16thアルバム『ジェネシス・ナインティーン - Genesis XIX』をリリース[9]

メンバー[編集]

※2021年5月時点

現ラインナップ[編集]

  • トム・エンジェルリッパー (Tom Angelripper、本名:Thomas Such) - ボーカル/ベース (1981- )
  • フランク・ブラックファイア (Frank Blackfire、本名:Frank Gosdzik) - ギター (1986-1989, 2018- )
  • ヨルク・セガッツ (Yorck Segatz) - ギター (2018– )
  • トニー・メルケル (Toni Merkel) - ドラムス (2020- )

旧メンバー[編集]

ギター
  • アグレッサー (Aggressor、本名:Frank Testegen) (1981-1984)
  • グレイヴ・ヴァイオレイター (Grave Violator、本名:Pepi Dominic) (1984-1985, 2007)
  • デストラクター (Destructor、本名:Michael Wulf) (1985 - 1986) ♱RIP.1993年
  • ミヒャエル・ホフマン (Michael Hoffman) (1990)
  • アンディ・ブリングス (Andy Brings) (1991-1995)
  • ダーク・ストラーリ (Dirk Strahlimeier) (1995-1996) ♱RIP.2011年
  • ベルネマン (Bernemann、本名:Bernd Kost) (1996-2018)
ドラムス
  • ライナー・フォッケ (Rainer Focke) (1981)
  • クリス・ウィッチハンター (Chris Witchhunter、本名:Christian Dudeck) (1982-1993, 2007) ♱RIP.2008年9月7日
  • アトミック・シュタイフ (Atomic Steif、本名:Guido Richter) (1993-1996)
  • ボビー・ショットコウスキ (Bobby Schottkowski) (1996-2010)
  • マッカ (Markus "Makka" Freiwald) (2010-2018)
  • ステファン・ハスキー (Stefan "Husky" Hüskens) (2018-2020)

ディスコグラフィ[編集]

スタジオアルバム[編集]

ライブアルバム[編集]

EP他[編集]

  • Witching Metal (Demo) (1983年)
  • Victims of Death (Demo) (1984年)
  • 『イン・ザ・サイン・オブ・イーヴィル』- In The Sign Of Evil (1984年)
  • 『エクスパース・オブ・ソドミィ』- Expurse Of Sodomy (1987年)
  • 『オウスゲボム』- Ausgebombt (1989年)
  • 『ザ・ソウ・イズ・ザ・ロウ』- The Saw Is the Law (1991年)
  • 『アーバー・ビッテ・ミット・ザーネ』- Aber Bitte mit Sahne (1993年)
  • Sacred Warpath (2014年)
  • Partisan (2018年)
  • Out of the Frontline Trench (2019年)
    • 『アウト・オヴ・ザ・フロントライン・トレンチ + パルチザン』(2019年) - 日本独自企画

コンピレーション[編集]

DVD[編集]

  • Lords Of Depravity Part1 (2005年)

出典[編集]

  1. ^ a b Sodom - ソドム”. Cube Music. 2014年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月1日閲覧。
  2. ^ a b c Sodom”. Sputnikmusic. 2023年3月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e Sodom|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2023年3月1日閲覧。
  4. ^ Strahli”. Encyclopaedia Metallum. 2021年11月14日閲覧。
  5. ^ ソドムが3年ぶりの新アルバム『Decision Day』を8月発売 - amass
  6. ^ ソドムが新ラインナップを発表、新たに4人組バンドに”. amass (2018年1月23日). 2018年3月9日閲覧。
  7. ^ 元ソドムのベルネマンとマッカが新バンドBONDEDを結成、新曲MVあり”. amass.jp. 2021年11月14日閲覧。
  8. ^ Sodom(ソドム)2枚のEPをカップリングした日本企画盤『アウト・オヴ・ザ・フロントライン・トレンチ + パルチザン』をリリース”. TOWER RECORDS (2019年11月20日). 2020年5月12日閲覧。
  9. ^ ソドム 新アルバム『Genesis XIX』を11月発売”. amass (2020年9月20日). 2021年5月29日閲覧。

外部リンク[編集]