ソッツィーニ派

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Faustus Socinus.

ソッツィーニ派は、レリオ・ソッツィーニが唱え、その甥のファウスト・ソッツィーニが展開した精神運動。

初期はエラスムスの原典批評に影響され、聖書への理性の適用を主張。後期には三位一体説やキリストの神性をともに否定した。ソッツィーニの見解は、「キリストは永遠の救いの道を教え、しかもわれわれが彼にならうことによって、その目標に達しうるように導いたという点で救い主になった」というもので、キリストは模範的人格であり、その他の属性はないとする。

影響[編集]

イタリアからの亡命者によってスイスで運動の基礎がつくられ、その後ポーランドにもたらされた。イギリスではユニテリアン教会の創始者ジョン・ビドルや政治思想家リチャード・プライスとプリーストリー、ポーランドではコメニウスなどにその影響がある。ヨーロッパ啓蒙思想の一つの源流と見なされる。

早期のユニテリアン主義への影響は非常に強かった。英国国教会ルーテル教会はユニテリアンの信者を「ソッツィーニ派」と呼んだが、ソッツィーニアン信者たちは、この名前を拒否した。

ヴォルテールは、『哲学書簡』第7信で反三位一体教徒について「言論においても、帝国におけると同じように、どのような浮沈が起こるか分からない。アリウス派は三百年の勝利と十二世紀間の忘却のあとで、とうとう自分の灰の中から蘇った」と書いている。

参照[編集]