ソコニシン科

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ソコニシン科
Deepsea herring ( Bathyclupea argentea ).jpg
ソコニシン Bathyclupea argentea
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: ソコニシン科 Bathyclupeidae
: ソコニシン属 Bathyclupea
英名
Deep-sea scalyfins
下位分類
本文参照

ソコニシン科学名Bathyclupeidae)は、スズキ目スズキ亜目に所属する魚類の分類群の一つ。ソコニシン属のみ1属からなり、ソコニシンなど外洋で生活する深海魚を中心に、少なくとも5種が記載される[1]。科名の由来は、ギリシア語の「bathys(深い)」と「clupea(イワシニシン)」から[2]

分布・生態[編集]

ソコニシン科の魚類はすべて海水魚で、西部太平洋からインド洋にかけて、およびメキシコ湾周辺の外洋に分布する[1]海底から離れた深海の中層を漂泳して生活するものとみられ、水深300-800mの範囲からの報告が多い[2]。採集されることが比較的稀なグループであり、本科魚類の生活史についてはほとんどわかっていない。

形態[編集]

ソコニシン科の仲間は左右に平たく側扁し、イワシニシン類と似た体型をもつ。一般的に小型の魚類で、体長は最大でも20cm程度である[2]

背鰭は1つで、体の後方寄りに位置する[1]。背鰭の棘条を欠き、軟条は8-10本[2]。臀鰭の基底は長く、1本の棘条と24-39本の軟条で構成される[2]。背鰭・臀鰭ともにで覆われ、本科の英名「scalyfin」の由来となっている[1]。胸鰭は26-30軟条で、鰭条はやや長い[2]。口は前上顎骨と主上顎骨によって縁取られる[1]椎骨は31個[1]

分類[編集]

ソコニシン科はかつてニシン類と近縁と考えられ、1940年代には独立の「ソコニシン目(Bathyclupeiformes)」としてニシン目に続く位置に置かれたこともあるが[3]、以後はスズキ目の一部としての位置付けが確定している。

本科にはNelson(2006)の体系において、少なくとも1属5種が認められている[1]。本稿では、FishBase[2]に記載される1属7種についてリストする。

  • ソコニシン属 Bathyclupea
    • ソコニシン[4] Bathyclupea argentea
    • Bathyclupea elongata
    • Bathyclupea gracilis
    • Bathyclupea hoskynii
    • Bathyclupea malayana
    • オオメソコニシン Bathyclupea megaceps
    • Bathyclupea schroederi

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 『Fishes of the World Fourth Edition』 p.375
  2. ^ a b c d e f g Bathyclupeidae”. FishBase. 2010年7月25日閲覧。
  3. ^ 『Fishes of the World』 p.242
  4. ^ 『日本の海水魚』 p.381

参考文献[編集]

外部リンク[編集]