ソウゲンワシ

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ソウゲンワシ
Steppe eagle001.jpg
ソウゲンワシ Aquila nipalensis
保全状況評価[a 1][a 2]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svgワシントン条約附属書II
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: タカ目 Falconiformes
: タカ科 Accipitridae
: イヌワシ属 Aquila
: ソウゲンワシ A. nipalensis
学名
Aquila nipalensis
Hodgson, 1833
和名
ソウゲンワシ
英名
Steppe eagle
Aquila nipalensis dis.PNG
黄緑:繁殖地、青:越冬地

ソウゲンワシ (草原鷲、Aquila nipalensis)は、鳥綱タカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥。エジプトの国鳥。

目次

[編集] 分布

ロシアルーマニアカザフスタンモンゴル中国北東部など広域に分布。冬になると南アフリカ共和国アラブ、中国海南省に移動する渡り鳥である。

[編集] 形態

体長62-81センチメートル、翼長165-215センチメートル、体重2000-4900グラム、バラつきはあるが概してオスよりもメスの方が大きい。幼鳥は翼、尾に白のラインが入るが成鳥になる4-5歳までには全身茶褐色となる。獲物を丸呑みする大きな口は目のふち辺りまで切れ込み、イヌワシサメイロイヌワシと容易に区別する事が出来る。地上や岩場を歩くのに適した足は小さく指も太短い。

[編集] 生態

名前の通り開けた草原サバンナなどに生息。大型のワシだが、1日の大半を地面や岩場、電柱の上などで何もせず過ごすことが多い怠惰な種である。 生活環境に対しては偏執的な一面を持ち、越冬地に飛来した後も雨量の変化に応じて局所的に場所を変える。頻繁に長距離を移動、春には日に3万羽にもおよぶ本種の渡りがイスラエルエイラットにて観測されている。冬場は100を超える群れを成し、他種の猛禽、特にトビアシナガワシと共にいることが多い [1]

[編集] 食性

あまり狩りを好まず主に他の猛禽類の獲物を略奪したり、死肉を食べるスカベンジャーであるが、腐肉は食わず、新鮮なもののみを食す [2] 。死肉に群がる同種や他種の猛禽類と入り混じる光景がよく見られる。餌をめぐるメスの同種間争いは凄まじく頭突きタックルで相手を威嚇、攻撃する [3] 。餌が乏しい場合や冬場はバッタイナゴシロアリなど昆虫を食したり、自ら小型のスズメ目コウヨウチョウの群れを襲うこともある。また同様に爬虫類やジリスやネズミなどの小型げっ歯類なども襲うが、狙った獲物を空中から狩るのではなく地上を歩いている時に見つけたものを食すというスタイルである。時にはハタネズミの巣の前で待ち伏せすることもある。このネズミの巣穴付近に巣を作ることが多いのもこのためであろう [1]。 渡り鳥である本種は滞在する場所により食性が大きく変わる。ロシアでは小さなげっ歯類や小動物、渡り中は死肉、南に到着すると狩りをすることはなく、アリ塚を壊し日に2000-4000ものシロアリを主食としながら死肉を漁る [4]

[編集] 繁殖

どちらか一方が死ぬまで生涯同じペアで年に一度、春から夏の間に1-4つの卵を産む。巣は樹上、岩場、地上に作られるが、電柱、不法投棄された車の上などでも発見されている。 ・263ある巣のうち、地上30.4%、樹上又は低木28.3%、残る27.3%は電柱の上だった(2003-2006 カザフスタンにて調査) [1]

[編集] 人間との関係

人工繁殖で産まれた
ソウゲンワシの雛(猛禽屋[a 3]
猫に寄り添うソウゲンワシ

ロシアではオオカミが牧場内に入らぬよう本種を調教、飼育している [4]。 日本国内において購入販売共に可能。特定動物リストには入っていない。賢く、順応性がある本種を上手く飼育、調教することが出来ればよく懐き、コンパニオン/ショーバードとして関係を築くことができる [5]。 昨今、人工保育された個体が国内にも輸入されるようになったが元来の気性は激しく、神経質な上、強靭な嘴と爪を併せ持つ。飼育は決して容易ではない。2011年2月19日に、飼育個体のソウゲンワシが東京で逃げ出し騒ぎとなったが、翌日の朝に飼い主宅近くで発見された。

[編集] 本種の飼育実績のある施設

[編集] Sibley分類体系での位置

シブリー・アールキスト鳥類分類
鳥綱 Aves
コウノトリ目 Ciconiiformes
タカ小目 Accipitrida
タカ科 Accipitridae
タカ亜科 Accipitrinae


[編集] 脚注

  1. ^ a b c the Global Raptor Information Network -Steppe Eagle-
  2. ^ Jeanene Steeman -Steppe Eagle Information-
  3. ^ ARKive -Steppe Eagle video-
  4. ^ a b Raleigh Raptor Refuge Beanca -Steppe Eagle -
  5. ^ Falconry Scotland -Steppe Eagle (Aquila nipalensis)-

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

  1. ^ CITES homepage
  2. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2009. Aquila chrysaetos. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1.
  3. ^ 猛禽屋


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