ゼロ・ディバイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ゼロ・ディバイド
ジャンル 3Dロボット対戦格闘
対応機種 プレイステーション[PS]
Microsoft Windows[PC]
開発元 ZOOM
発売元 [PS]: ZOOM
[PC]: サイバーフロント
人数 1~2人
メディア CD-ROM
発売日 [PS]: 1995年8月25日
[PC]: 1999年4月9日
[PS]: 2010年4月14日 (ゲームアーカイブス、PS3PSP)
必要環境 [PC]: DX5以上
テンプレートを表示

ゼロ・ディバイド(Zero Divide)は、1995年ZOOMから発売された、プレイステーション用3D格闘アクションゲームである。

概要[編集]

ジェノサイドファランクスなどのX68000用ゲームソフトで知られたZOOMのプレイステーション参入第1作である。ハードウェアの機能を生かした流麗な動きで知られた。このゲームはシリーズ化され、1997年には続編の『ゼロ・ディバイド2』、さらにセガサターン版『ゼロ・ディバイド-THE FINAL CONFLICT』が発売された。(この3作品にはストーリー上のつながりがある)

電脳空間上での「攻性プログラム」を操作し、最終ボスを倒すのが目的である。 バーチャファイター全盛のころ、数少ないプレイステーション用3D対戦格闘として話題となった。 仮想空間上ということで多彩なステージ演出や、ロボットという外観でありながらどこか人間らしい動きをするユニット達が魅力となる。

ストーリー[編集]

ZERO DIVIDE[編集]

時は近未来。高度な電子通信技術の発展に伴い、かつての電話回線の普及の如く世界中の家庭レベルまで浸透し、社会的空間や秩序も形成され始めていた「ネットワーク空間」に、突如“XTAL TOWER(イクストル・タワー)”と名乗る謎のデータライブラリの開設告知が大々的に流れた。
そこには世界中から集められた各国家の重要機密がコレクションされており、近日「一般公開」するという。
通常ではアクセス不可能な情報を恐るべき技術力によって持ち去っていったという事実、そして優秀なハッカー集団の存在に各国の情報機関は驚愕した。公開されれば世界中の軍事・経済のバランスは崩壊する……。
やがて、各国宛に“XTAL”の名で招待メールが届けられた。
「ライブラリ公開前に、我々の作り上げた攻性プログラムユニットを使ってゲームをしよう。一定時間内に他のユニットを倒し、見事我々の元までたどり着けたら公開は中止。我々も消え去ろう。」
そんな彼らの提案は“XTAL TOWER”内部を舞台に、プログラム同志のバトルという形で実行されたのだった……。

ZERO DIVIDE 2 -THE SECRET WISH-[編集]

世界各国を震撼させた謎のハッカーグループによる機密データライブラリの公開……
通称“XTAL TOWER 事件”はライブラリを管理する疑似生命プログラム“XTAL”の消滅という形で終結し、混乱は最小限に抑えられた。
“XTAL”破壊時に得られたデータから、ハッカーグループに関する情報を得た情報機関は一年に及ぶ追跡の末、犯人の特定、身柄の拘束に成功。
事件は犯人逮捕によって幕を閉じる――と思われていた。しかし、主犯格の“EXE”と呼ばれる人物の口から驚愕の事実が語られることとなった。
「俺たちの目的はネット上に溢れる知識や情報、そういったものを永遠に吸収し、存在し続けるものを造る。……そう、神のようなものか?
 そしてもうすぐ彼女・・・“EVE”は起動する。必要な情報を蓄えた今、流動的な情報の海に神として降臨するためにね。
 起動後は彼女自身が行動を決める。もうどうなるか俺達にも予測できない・・・。だが、チャンスはまだ残してある。
 “XTAL”の攻性プログラム達がどこかで生きている。ヤツらにアクセスするんだ。それしか止める方法は無い。
 アンタ達は彼女に勝たねばならない。人間としてね。」
そうして、ネットワーク上で進化した攻性プログラム達による“EVE”討伐の物語が幕を開けることとなった。

ZERO DIVIDE -THE FINAL CONFLICT-[編集]

“XTAL TOWER”事件から数年後・・・
混沌としたネットワークの海の中、攻性プログラム“ZULU”は再度目覚めた。
先の戦いで“XTAL”と共に消滅したはずの自分の再生、それは疑似生命プログラム“XTAL”の悪意ある意思であると自覚する。
そして“ZULU”は自らの意思でネットワークの彼方に潜む攻性プログラム達にメッセージを発する。
「私を破壊しろ」と。
人知れず、ネットワークの果てで再び攻性プログラム達による戦いが始まる。

キャラクター[編集]

プレイヤーは8体+αの攻性プログラムから自機を選択することができる。操作方法はレバー+3ボタン(ガード、パンチ、キック)と、バーチャファイターと同じ操作形式である。 攻撃を受けると外装が破壊され、破壊された部位に攻撃が当たると普段以上の大打撃を受けるなど、ロボットらしい演出もされている。 各攻性ユニットのプログラマー達は“XTAL TOWER”の首謀四人であり、各ユニットも自発的な意思を持っている。

通常キャラクター[編集]

ZERO (ゼロ)
 プログラマー: ALEX
人型の攻性プログラム。非常にオーソドックスな動きとベーシックな性能を持つ。
格闘スタイルは総合格闘技。プロレス技からボクサーのようなラッシュまでと幅広い技を持つ。
打撃によるコンビネーションを主旨とし、一つの技から様々なコンボパターンへ派生するのも特徴。
多くのコンボが立ちパンチから始動するためリーチを活かした戦いが苦手な傾向があるが、
始まってしまえばから見切りづらい択一攻撃が可能であり、それをブラフにした攻めが有効なキャラクター。
シリーズを経ても大きな外観の変化が少なく、「最も安定した進化を遂げたプログラム」と紹介されている。
IO (イオ)
 プログラマー: ALEX
ネコを模した女性の攻性プログラム。軽快かつ変幻自在の体捌きを用いる。
脚技主体のキャラクターで、大きく姿勢を上下させての攻撃で相手の打撃をスウェーしながら攻撃する。
足技によるリーチとスウェー能力によって相手の攻撃を避けながら攻撃する能力が高く、牽制に強い。
反面、コンボの多くがパンチ系始動が多く、まとまったダメージを得るにはコンボ知識が必要。
シリーズを経るごとに「猫」という自身のコンセプトを反映し、女性的な姿から獣らしい外観へと進化してゆく。
CYGNUS (シグナス)
  プログラマー: LEONARD
人間忍者型の攻性プログラム。製作者の誤った和風観が反映された外観をしている。
ビームソードのリーチと見切りづらい中下段を迫ってガードを能動的に崩す動きが主体。
相手の攻撃を避けながら攻撃するスウェー能力のある技と中段・下段の揺さぶりによるガードを崩す能力は高いものの、
それらの硬直が長く、外すと手痛い反撃を貰いやすい読み合い重視型キャラクター。
シリーズを経るごとにより忍者らしく、よりスマートな形態へと進化してゆく。
WILD 3 (ワイルド3)
 プログラマー: EXE
人間軍人型攻性プログラム。迷彩色に身を包み、手に持った巨大な凶器による射撃、打撃によって攻撃を行う。
ドロップキックや体当たり等、力任せな喧嘩殺法が印象的。
銃を所持しているものの「銃は鈍器」といった独特の思想がそれを助長する。
各種武器により、幅広いリーチで戦えることと見栄えのする戦闘スタイルのため、人気が高い。
初期はショットガンにナイフといった重装が、シリーズを経るごとに小型サブマシンガンのみになる等、軽量化されてゆく。
EOS (イオス)
 プログラマー: LEONARD
CYGNUSと同じくプログラマーの(誤った)日本への思い入れが反映された攻性プログラム。
人間柔道家型攻性プログラム。素早くかつ深い踏み込みからのリーチの長い打撃が特徴。
手刀、諸手といった空手のような動きに加え、柔道らしい投げ技、返し技を豊富にそろえる。
ガード無力化や豊富な中・下段の択攻撃のパターンなど、相手の裏を突く攻めが主体となる。
欠点は全体的にリーチが短く、コンボによるダメージを伸ばすのにテクニックが必要であること。
シリーズを経るごとにより武術家らしいマッシブなフォルムへと変わってゆく。
DRACO (ドラコ)
 プログラマー: THOR
ドラゴン型攻性プログラム。口から吐く滞空時間の長い炎、そして長い尻尾を使った攻撃を得意とする。
大型だがその実はインファイター。中下段のガード崩しを主体とし、そこからのコンボに優れる。
分かりやすいパワータイプであり、一度ガードを崩した時のリターンは大きいが、
コンボのところどころに穴がある、反撃を受けやすい等、大雑把な性格のキャラクター。
“2”までは機械的なフォルムだったものが、“THE FINAL CONFLICT”ではより生物的な外観へと変化する。
TAU (タウ)
 プログラマー: THOR
異形系の製作を得意とするTHOR作の中で最も人からかけ離れたフォルムを持つ。
巨大蠍形攻性プログラム。巨大な尻尾、そしてその体躯を活かした攻撃を得意とする。
長いリーチを誇る尻尾による牽制攻撃が主体の重量級。また、強力なコマンド投げによる逆転性を秘める。
欠点はパンチ系のリーチの短さ、大柄ゆえにジャンプ攻撃に当たりやすいことが挙げられる。
シリーズを経るごとにより機械的な外観を得るようになる。
NEREID (ネレイド)
 プログラマー: THOR
異形型攻性プログラム。テーマである「キラー&クレイジー」を反映した見た目通りのトリッキーな動きが可能。
胴体の中央に付いた巨大なドリル、そして肩から伸びる4本の腕、さらに常に涎が滴る口、等エキセントリックな見た目のプログラム。
見た目に反したスピードキャラで、連続攻撃と攻勢継続力を武器としており、
一見反撃確定に見える背を見せる動作も、攻撃の布石になる等、全体的に隙が少ない。
欠点としては背後を見せたときに攻撃を受けると一撃でダウンしてしまうこと。相手の反撃に対策できるまでが辛いキャラクター。
シリーズを経るごとに機械的なデザインになり、ボリュームのあった外観が骨のようにスリムになってゆく。
PIXEL (ピクセル)
 プログラマー: ALEX
2から登場する人型女性型攻性プログラム。
ZEROやIOと同じくバランスが良く豊富なバリエーションの連続技を持つ。
小回りが利き、隙の少ない技を差し込んでゆく戦闘スタイルを持つ。
2では看護師風の外観だったが、“THE FINAL CONFLICT”ではアリに似た昆虫を人型にしたような姿へと変化している。
CANCER (キャンサー)
 プログラマー: THOR
2から登場する甲殻類型攻性プログラム。プログラマーを見ての通り人外のフォルムを持つ。
過去作3ユニットと決定的に異なる点はミサイルや地雷といった飛び道具による遠距離が得意である点。
これによるロングレンジ攻撃が有効。接近されてもダウンしやすい攻撃で相手を追い払うことができる。
最大の欠点は胴体部が大きく、外装が割れやすく、そこに攻撃が集中して見た目以上に脆くなってしまう点。

ボスキャラクター[編集]

ZULU (ズール)
初代、“THE FINAL CONFLICT”に登場。
初代ではライブラリーの管理ユニットである“XTAL”を守る門番として登場。
“THE FINAL CONFLICT”では再生するXTALを完全に消滅させるべく、プログラム達に働きかける。
ZEROの兄弟機にあたる。人型だが大柄で、黒地に赤い傷のようなペイント等、威圧感ある風貌をしている。
ZEROをベースにIO、EOS、CYGNUSの技を持ち、より万能に仕上がっており、なおかつリーチ・破壊力は全てオリジナルの上をゆく。
欠点はコンボパターンが少なく、コンボが確定するタイミングで大打撃に繋ぎにくい点。牽制を主体とした動きを持つといえる。
XTAL (イクストル)
初代、“THE FINAL CONFLICT”に登場。
初代では“XTAL TOWER”を管理する疑似生命プログラムであり、このプログラムの破壊がプレイヤーの目的となる。
“THE FINAL CONFLICT”ではZULUを再生させ、それを核として復活を目論む。
巨大な脳とそこから生える一対の目、そして巨大な鈎爪が浮遊している。まさに異形。
他のキャラクターの倍のダメージを誇り、その圧倒的な破壊力、リーチで敵を蹂躙する。
なによりもその独特の形状から攻撃が命中しづらく、高性能な行動ロジックから、正面から打撃戦で倒すのは困難を極める。
初代では邂逅の際のセリフから戦いを実況しているのはこのプログラムであることが明らかとなる。
NOX (ノックス)
2に登場し、EVEに侵攻する攻性プログラム達に立ちはだかる謎の攻性プログラム。
技構成はZERO、WILD3を混成させたものであり、両者のダイナミックさ、小回り、コンビネーションを併せたものとなっている。
必殺技の名称は全て文字化けしている。
EVE (イブ)
2に登場する疑似生命プログラム。 人間の女性そのものの姿をしている。
プレイヤーはこのプログラムが覚醒し、与えられた可能性の中で最悪の展開になるのを未然に阻止するのが目的となる。
IOやPIXELといった女性型ユニットの技構成を混成させており、それらよりも長いリーチによる攻撃が優秀なボスキャラクター。

隠しキャラクター[編集]

NECO (ネコ)
巨大なネコ型攻性プログラム。ZOOMのマスコット。
ファンシーな外見と笑いを誘う技名とは裏腹に簡単なコンボでもかなりの高い攻撃力を誇る。
MODOKI (モドキ)
2に登場する謎のキャラクター。
キャラクターセレクトではNECOの表情ではあるが、実際の姿はNECOの人形を頭に載せた全身黒色の人型である。

シリーズ[編集]

サイバーフロントより発売された。PS版第1作の移植。

その他[編集]

  • PS版第1作(ゲームアーカイブス版を含む)には、おまけゲームとしてZOOMの過去作品の縮小版:「Tiny PHALANX」が収録されている。全3面。ゲーム起動時、ZOOMのロゴが消えるまで2P側コントローラのSTARTとSELECTを押しっぱなしにすると、このモードに切り替わる。
  • 過去にZOOMの公式HPにてサウンドトラックMP3が無料配信されていた時期があった。

外部リンク[編集]