セロシジン

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セロシジン
識別情報
CAS登録番号 543-21-5
PubChem 10971
ChemSpider 10506
MeSH C015739
ChEBI
特性
化学式 C4H4O2N2
モル質量 112.08 g/mol
密度 1.411 g/mL
融点

179°C

沸点

293.959 °C at 760 mmHg

log POW -1.2
蒸気圧 0.0020000000949949 mmHg at 25°C
危険性
主な危険性 皮膚の炎症、恐らく呼吸器の炎症
引火点 216 °C (421 °F; 489 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

セロシジン (Cellocidin) または2-ブチンジアミド (2-butynediamide) は、分子式C4H4O2N2有機化合物である。この化合物は、ストレプトマイセス属Streptomyces chibaensisStreptomyces reticuliから単離される。

構造[編集]

セロシジンは、4つの炭素原子、4つの水素原子、2つの酸素原子と2つの窒素原子から構成される。2番目と3番目の炭素原子の間に1つの三重結合を持ち、1番目と4番目の炭素原子の外に2つの炭素-酸素二重結合を持つ。中央の2つの炭素原子で繋がれた2つの対称なアミド基を含む。

安全性[編集]

取扱い[編集]

セロシジンは、慎重に取り扱う必要がある。扱った後には、手や汚染された衣服はよく洗うべきである。皮膚や目への接触は避けなければならない。また摂取や吸入してはいけない。[1]

貯蔵/廃棄[編集]

セロシジンは密閉容器に入れ、涼しく乾燥した場所で保存する必要がある。廃棄する際には、適切な閉じた容器に入れるべきである。[1]

曝露[編集]

飲んでしまった場合には、吐き気や下痢を催すことがあるので、医療機関を受診するべきである。不必要な摂取や皮膚への曝露は、皮膚や呼吸器の炎症を引き起こすため、避けるべきである。[1]

予防対策[編集]

  • 目:取り扱う際には、常に適切な眼鏡を着用する。
  • 皮膚:全ての皮膚を覆う保護手袋、保護衣を着用し、皮膚を露出させない。
  • 肺:取り扱う際には、常に適切なマスクを着用する。[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c d MSDS 2-Butynediamide CAS 543-21-5 Synonyms CellocidinLenamycinAcetylene diamideAcetylenedicarboxamideAcetylenedicarboxylic acid diamide”. www.chemexper.net. 2013年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月17日閲覧。

参考文献[編集]

  • Jones, Ewart R. H.; Keeping, J. W.; Pellatt, M. G.; Thaller, V. (1973). “Natural acetylenes. Part XXXVIII. Biosyntheses of acetylenedicarboxamide (cellocidin) in Streptomyces SF-536 cultures”. Journal of the Chemical Society, Perkin Transactions 1 1973 (1): 148–150. doi:10.1039/P19730000148. PMID 4736298.