セマルグル

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セマルグル

セマルグル(Semargl、またはシマルグルSimargl)は、スラヴ神話

概要[編集]

ウラジーミル1世キリスト教導入以前の宗教政策において、スラヴ外から持ち込まれた神であり、その起源はイラン神話に登場するシームルグである。キエフの丘に祀られた神々の1柱であり[1]、しばしば女神モコシと関連付けられている。つまり、大女神に寄り添いその守護者でもあるグリフォンに似た[2]聖獣の類であるとか、大女神が「畑」に撒いた種子を神格化したものであるなどといわれ、農耕と植物の生育にかかわる神だとされる。一方、寒気と霜の神という説もある[3]

これとは逆にその名を「七つの頭」と解して、ペルーンダジボーグモコシストリボーグホルスなどの7柱の神を統合させた存在であるとする説もある。

出典[編集]

  1. ^ 清水睦夫「ロシア国家の起源」p49
  2. ^ 『神の文化史事典』、白水社、2013年、300頁より引用
  3. ^ 清水睦夫「ロシア国家の起源」p47

参考文献[編集]

  • 清水睦夫「ロシア国家の起源」 // 『世界歴史体系 ロシア史 1 -9世紀~17世紀-』、田中陽兒・倉持俊一・和田春樹編、山川出版社、1995年。