セブン・サイコパス

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セブン・サイコパス
Seven Psychopaths
監督 マーティン・マクドナー
脚本 マーティン・マクドナー
製作 マーティン・マクドナー
グレアム・ブロードベント
ピーター・チャーニン
製作総指揮 テッサ・ロス
出演者 コリン・ファレル
サム・ロックウェル
ウディ・ハレルソン
クリストファー・ウォーケン
音楽 カーター・バーウェル
撮影 ベン・デイヴィス
編集 リサ・ガニング
製作会社 フィルム4英語版
英国映画協会
ハンウェイ・フィルムズ英語版
ブループリント・ピクチャーズ
配給 イギリスの旗 モメンタム・ピクチャーズ英語版
日本の旗 クロックワークス
公開 カナダの旗 2012年9月7日TIFF
イギリスの旗 2012年12月7日
日本の旗 2013年11月2日
上映時間 110分[1]
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
製作費 $13,000,000[2][3]
興行収入 $23,492,318[2][3]
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セブン・サイコパス』(Seven Psychopaths)は、マーティン・マクドナー監督・脚本による2012年イギリスクライムコメディ映画である。出演はコリン・ファレルサム・ロックウェルウディ・ハレルソンクリストファー・ウォーケンらである。

2012年9月7日に第37回トロント国際映画祭でプレミア上映された[4]。北米では2012年10月12日、イギリスでは12月7日に公開された[5]

あらすじ[編集]

脚本家のマーティ(コリン・ファレル)は「セブン・サイコパス」という新作映画の台本の執筆を依頼されているが、締め切りはとうに過ぎ、執筆作業はまったく進まない。友人のビリー(サム・ロックウェル)は彼を助けようと、無断で新聞にネタ集めのため「サイコパス募集」の広告を載せる。やがてこの広告がキッカケとなり、マーティはビリーの同僚で、愛妻家の犬泥棒のハンス(クリストファー・ウォーケン)。ウサギを抱いた殺人狂のザカライア(トム・ウェイツ)、シーズー犬をこよなく愛するマフィアのボスのチャーリー(ウディ・ハレルソン)など、少し、というか、かなりイカれた連中の騒動に巻き込まれていく。やがて、マーティはビリーの本当の正体を知る事になる。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
マーティ・ファラナン コリン・ファレル 土田大
ビリー・ビックル サム・ロックウェル 咲野俊介
チャーリー(チャールズ)・コステロ ウディ・ハレルソン 多田野曜平
ハンス・キェシロフスキ クリストファー・ウォーケン 木下浩之
ザカライア・リグビー トム・ウェイツ 鏡優雅
カーヤ アビー・コーニッシュ 志摩淳
アンジェラ オルガ・キュリレンコ 棟方真梨子
パウロ ジェリコ・イヴァネク
マイラ・キェシロフスキ リンダ・ブライト・クレイ
ティック・クアン・ドック ロング・グエン
クエーカー ハリー・ディーン・スタントン
マギー アマンダ・メイソン・ウォーレン
キラー ジェームズ・ヘバート
フッカー クリスティン・マルツァーノ
デニス ケヴィン・コリガン
シャリース ガボレイ・シディベ
ラリー マイケル・ピット
トミー マイケル・スタールバーグ
ブロンドの女 ヘレナ・マットソン
陪審員 クリスピン・グローヴァー
(クレジット無し)

エピソード[編集]

劇中で主人公が映画館で映画を観ているシーンがあるがその作品は北野武監督の『その男、凶暴につき』である。マクドナー監督は北野武監督の大ファンであり、同作を使用した理由を「このシーンも、映画自体も、そして北野武も大好きだから」と語っている[6]

製作[編集]

2011年5月12日に初めてキャスティング発表が行われた[7]。製作はハンウェイ・フィルムズ英語版が行った[7]ミッキー・ロークは本作へ出演するために『エクスペンダブルズ2』を降板した。しかしながら彼はマクドナーとの意見の相違のために本作も降板し、代わりにウディ・ハレルソンが起用された[8]

音楽はマクドナーの前作『ヒットマンズ・レクイエム』でも起用されたカーター・バーウェルが作曲した[9]。サウンドトラックは2012年10月23日にレイクショア・レコーズよりデジタル発売された[10]

評価[編集]

興行収入[編集]

アメリカ合衆国とカナダでは2012年10月12日に1480劇場で封切られ、初日に136万ドル、初週末3日間で427万5000ドルを売り上げ、週末ランキングで9位となった[11][12][13]

批評家の反応[編集]

Rotten Tomatoesでは196件のレビューで支持率は82%となった[14]Metacriticでは43件のレビューで加重平均値は66/100となった[15]

受賞とノミネート[編集]

映画祭・賞 部門 候補 結果
トロント国際映画祭[16] 観客賞(ミッドナイト・マッドネス) マーティン・マクドナー 受賞
BFIロンドン映画祭賞英語版[17] 作品賞 マーティン・マクドナー ノミネート
ボストン映画批評家協会賞[18] キャスト賞 受賞
サンディエゴ映画批評家協会賞[19] アンサンブル演技賞 ノミネート
助演男優賞 クリストファー・ウォーケン ノミネート
英国アカデミー賞 英国作品賞 マーティン・マクドナー、グレアム・ブロードベントピーター・チャーニン ノミネート
アイリッシュ映画&テレビ賞英語版 長編映画主演男優賞 コリン・ファレル ノミネート
映画監督賞 マーティン・マクドナー ノミネート
映画脚本賞 マーティン・マクドナー ノミネート
インディペンデント・スピリット賞[20] 脚本賞 マーティン・マクドナー ノミネート
助演男優賞 サム・ロックウェル ノミネート
サターン賞英語版 ホラー/スリラー映画賞 ノミネート
脚本賞 マーティン・マクドナー ノミネート

参考文献[編集]

  1. ^ SEVEN PSYCHOPATHS (15)”. British Board of Film Classification (2012年10月5日). 2013年5月24日閲覧。
  2. ^ a b Seven Psychopaths (2012)”. Box Office Mojo. IMDb. 2012年11月15日閲覧。
  3. ^ a b Seven Psychopaths (2012)”. The-Numbers.com. Nash Information Services, LLC. 2013年6月28日閲覧。
  4. ^ Ferguson, Liz (2012年9月13日). “'Seven Psychopaths' Premiere – 2012 Toronto International Film Festival”. MontrealGazette.com. Postmedia Network Inc. 2013年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月27日閲覧。
  5. ^ Release dates for 'Seven Psychopaths'”. IMDb. Amazon.com. 2012年9月27日閲覧。
  6. ^ 「映画.com」https://eiga.com/news/20131023/3/
  7. ^ a b Williams, Owen (12 May 2011). "Walken & Rourke Join Seven Psychopaths". EmpireOnline.com. Retrieved 28 January 2012.
  8. ^ Schreffler, Laura (11 November 2011). "Drinking on the job? Colin Farrell gets frisky with a bottle of whisky on the set of his new film". DailyMail.co.uk. Retrieved 28 January 2012.
  9. ^ “Carter Burwell Scoring 'Seven Psychopaths'”. FilmMusicReporter.com. http://filmmusicreporter.com/2012/08/15/carter-burwell-scoring-seven-psychopaths 2012年9月27日閲覧。 
  10. ^ 'Seven Psychopaths' Soundtrack Details”. Film Music Reporter (2012年10月8日). 2012年10月15日閲覧。
  11. ^ Daily Box Office Results for Friday, October 12, 2012”. Box Office Mojo. IMDb. 2012年10月15日閲覧。
  12. ^ Weekend Box Office Results for October 12–14, 2012”. Box Office Mojo. IMDb. 2012年10月15日閲覧。
  13. ^ Subers, Ray (2012年10月14日). “Weekend Report: 'Taken' Repeats, 'Argo,' 'Sinister' Tops Among Newcomers”. Box Office Mojo. IMDb. 2012年10月15日閲覧。
  14. ^ Seven Psychopaths”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2012年12月18日閲覧。
  15. ^ Seven Psychopaths”. Metacritic. CBS Interactive. 2012年12月18日閲覧。
  16. ^ TIFF 2012 Awards: 'Seven Psychopaths' Wins Midnight Madness People's Choice Award”. The Inquisitr. Inquisitr Ltd (2012年9月17日). 2012年10月15日閲覧。
  17. ^ BFI London Film Festival announces 2012 award winners”. BFI.org.uk. British Film Institute (2012年10月20日). 2012年11月7日閲覧。
  18. ^ Seven Psychopaths Voted Best Ensemble Cast By The Boston Society of Film Critics”. cbsfilms.com. CBS Films (2012年12月10日). 2013年5月25日閲覧。
  19. ^ San Diego Film Critics Select Top Films for 2012”. sdfcs.org. San Diego Film Critics Society (2012年12月11日). 2013年5月5日閲覧。
  20. ^ Independent Spirit Awards 2013: Winners List”. The Hollywood Reporter (2013年2月23日). 2013年2月24日閲覧。

外部リンク[編集]