スーパーディスク

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スーパーディスク
PIC 0856 SuperDisk.JPG

スーパーディスク (SuperDisk) は、松下寿電子工業株式会社イメーション株式会社などとで共同開発されたリムーバブル磁気ディスクメディア

1996年、従来の1.44MBしか記憶容量を持たない3.5インチフロッピーディスク(以下FD)に代わる大容量の次世代FDという位置づけで発売された。初期は「LS-120」という名称で発売されており、1997年に「スーパーディスク」に改称した[1]

概要[編集]

磁気ディスクの表面に微細な溝(グルーブ)を形成し、レーザー光を使ってトラッキングを制御することでフロッピーディスクに比べて大幅にトラック密度を上げられた。また、磁性体にはメタル磁性体を採用し、ディスクの内周と外周で記録密度を同等にするゾーンビット記録方式を採用したことで線記録密度も上げた。

スーパーディスクは3.5インチFDと同じ外形寸法を持つ。スーパーディスクドライブでは、スーパーディスク用と従来の3.5インチFD用の両方のコアを持つデュアルギャップヘッドを搭載しているため、3.5インチFDも読み書きできる後方互換性を持つ。

スーパーディスクの1枚あたりの記憶容量は当初120MBであったが、2000年には240MB対応のドライブが登場した[2]

ZIPなどと同様、CD-RCD-RWの急速な普及によって廃れていき、現在ではハード・メディア共に入手が困難な状況にある。だが末期のハードは後述の「FD32MB」機能や通常のFDDよりも読み書きが高速であることから、現在も愛用者が少なからず存在する[要出典]

FD32MB[編集]

240MB対応のドライブには通常の3.5インチ2HD FDに特殊なフォーマットを行なうことにより、容量を32MBまで増加させる「FD32MB」という機能が追加されている[2]

FD32MBフォーマットは、重ね書き(2HD比1/10)によるトラック密度の向上(書き込みは125μm幅の2HDディスク用磁気ヘッドをずらしながら行い、読み出しはトラック幅8μmのスーパーディスク用磁気ヘッドで行う為、トラック数が片面あたり80本から777本へと大幅に増加している[2])、トラックごとの記録密度を一定にするZBR(Zone Bit Recording)により線記録密度を約1.4倍に向上[2]、HDDで使われているPRML(Partial Response Maximum Likelihood)により線記録密度を従来の約2倍に向上[2](前述の技術と組み合わせによりトラックあたりのセクタ数は53~36、トラックあたりの記憶容量は27~18.4KB)、C1ECC(エラー訂正)技術導入による信頼性の向上[2]などにより、2HD FDへ32MB記録を可能にした独自の技術である。

ただし、エクスプローラ上ではこれらに書き込みできず、専用ソフト(SuperWriter32)による書き込みが必要である。なおFD32MBは追記専用であり、データの書き直しにはフォーマットの繰り返しが必要である。このフォーマットを行ったフロッピーは通常のドライブでは読み書きできず、通常のドライブで読み出すとFD32MBフォーマットである旨を伝える警告文ファイルが置かれている。なお、Windowsの場合は通常のドライブで再度使用するためには通常のフォーマットを行わなければならず、クイックフォーマットは推奨されていない。Macでは「標準のフォーマッターでは、このディスクを1.44MBとして再フォーマットできません。」と書かれている。

また従来のFDと同様、スーパーディスクドライブをブートドライブとして使用できるが、これにはBIOSの対応が必要である。

脚注[編集]

  1. ^ SuperDisk、ITpro(情報・通信用語事典)、日経BP。(2013/9/30閲覧)
  2. ^ a b c d e f 松下、2HD FDで32MB記録できる次世代スーパーディスクドライブ 11月 サンプル出荷開始Impress Watch(PC Watch)、2000年10月16日。

関連項目[編集]