スーパーカムイ (列車)
| スーパーカムイ | |
|---|---|
789系「スーパーカムイ」
(2009年3月) |
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| 運行事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
| 列車種別 | 特急列車 (エル特急) |
| 運行区間 | 新千歳空港駅、札幌駅 - 旭川駅 |
| 経由線区 | 函館本線・千歳線 |
| 使用車両 (所属区所) |
789系1000番台電車(札幌運転所) 785系電車(札幌運転所) |
| 運行開始日 | 2007年10月1日 |
| 備考 | 2012年3月17日現在 |
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この表について
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スーパーカムイは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 旭川駅間を函館本線経由で運転する特別急行列車(エル特急)である。一部列車は新千歳空港駅 - 札幌駅間を快速「エアポート」として直通運転を行っている。
なお本項では、前身である「スーパーホワイトアロー」「ライラック」とともに、道央の都市間を結んでいた優等列車の沿革についても記述する。
目次 |
概要 [編集]
特急「スーパーカムイ」は、2007年10月に運転を開始し、それまで並行して運転されていた特急「スーパーホワイトアロー」(新千歳空港駅発着)と特急「ライラック」(札幌駅発着)の2列車を統合したものである。
最高速度は130km/hで、直線区間が多い線形であることから大半の区間(曲線が多い江別駅付近を除く)で最高速度での連続走行が可能であり、札幌 - 旭川間(136.8km)の所要時分は1時間20分(早朝の一部列車を除く)で、表定速度は102.6km/hに達する。
「スーパーカムイ」の列車名の由来 [編集]
一般公募により決定され、かつて急行列車を「かむい」として運転していた実績があり馴染みやすく、また、旭川市にある神居古潭が旭川をイメージしやすいことと、アイヌ語で崇高な霊的存在を意味するカムイに、高速対応特急車両を表す「スーパー」を冠したもの[1]。
スーパーカムイ [編集]
運行概況 [編集]
札幌駅 - 旭川駅間で1日24往復運転されている。このうち12往復は、新千歳空港駅 - 札幌駅間を快速「エアポート」として直通運転を行っている。早朝・夜間を除き、札幌駅発着と新千歳空港発着がそれぞれ1時間間隔運転で、両者が重なる札幌駅 - 旭川駅間は基本的に30分間隔で運転されている。
- 1時間半の間隔となる時間帯もあるが、ほとんどの場合「オホーツク」・「スーパー宗谷」・「サロベツ」がその間に入って間隔を埋めている。従前は、札幌駅 - 旭川駅間の特急が1時間間隔となるのは早朝と夜間のみであったが、2010年12月4日のダイヤ改正で「スーパーカムイ」が減便され、正午前後も1時間間隔となっている。
- 上記の例外を除き、日中の発車時刻は札幌駅発が毎時00分(新千歳空港駅毎時19分発の快速「エアポート」からの直通列車)と30分(札幌駅始発列車)、旭川駅発が毎時00分(新千歳空港駅直通列車)と30分(札幌駅止まり)に統一されている。
- なお、冬季間(例年11月下旬から翌春の雪解け時期まで)は、車両に付着した雪氷が走行中に落下して線路のバラストを跳ね上げる事故を防ぐため、一部の通過駅で減速運転を実施することから、定刻ダイヤから数分程度の遅延が生じる。また、全体的に運転余裕時分が少ないダイヤ設定であり、冬季間以外でも1~2分程度の遅延をもって終点に到着することが多い。
- 札幌 - 旭川間では北海道中央バスなどが運行する高速バス「高速あさひかわ号」と激しい競合を強いられており、JR北海道もSきっぷなどの格安な割引切符を発売するなど、サービス合戦を行っている。
停車駅 [編集]
札幌駅 - 岩見沢駅 - 美唄駅 - 砂川駅 - 滝川駅 - 深川駅 - 旭川駅
使用車両 [編集]
| 表・編・話・歴・PJR・PJRN・C | ||||||||||
| スーパーカムイ | ||||||||||
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← 旭川
札幌 →
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- 789系1000番台および785系の2系列が区別なく共通運用されている。普通車のみでグリーン車は連結されていないが、4号車の指定席車両は自由席車両よりグレードの高い内装となっており、uシートという名称が付けられている。
- 快速「エアポート」として直通運転する列車の前面サインは、789系・785系ともにフルカラーLEDで「スーパーカムイ / エアポート(「SUPER KAMUI / AIRPORT」・JR北海道のロゴとの交互表示)」と表示される。また、側面行先表示器の表示は、LED式の789系電車の場合、旭川駅発は札幌駅到着まで両列車を併記、札幌駅で「快速エアポート」のみの表示に変わる。一方、新千歳空港駅発は札幌駅まで両列車を併記、札幌で「L特急スーパーカムイ」のみの表示に変わる。字幕式の785系電車では始発から終着まで両列車併記である。
- 全列車が禁煙車(喫煙ルームもなし)。
乗車制度の特例 [編集]
運賃計算 [編集]
新千歳空港駅直通列車の場合、札幌駅で進行方向が逆転する。運転の都合上、函館本線と千歳線との分岐駅である白石駅 - 札幌駅間を2度走行することになるが、当該区間には運賃特例が設けられており、札幌駅で途中下車しない(改札外に出ない)限り、通しの運賃は白石駅経由、つまり重複する白石駅 - 札幌駅間を含まないで計算される。ただし特急券は札幌駅発着の計算となる。
快速「エアポート」との直通について [編集]
新千歳空港駅発着の快速「エアポート」と本列車は運行上1本の列車として運転される。このとき、特急区間の各停車駅(旭川駅 - 岩見沢駅間)と快速区間(白石駅 - 新千歳空港駅間)を連続して指定席(uシート)に乗車する場合、特急列車区間の指定席特急料金のみで快速区間の指定席にも引き続き乗車が可能である。
また、このような料金設定を行っている関係で、JRの座席予約システム「マルス」では、特急ないしは快速区間のみの発券と、快速区間と特急区間に跨る場合の発券は別枠となっている。そのため、新千歳空港駅 - 旭川駅間の通しでは満席の場合でも、新千歳空港駅 - 札幌駅間と札幌駅 - 旭川駅間に分けて照会すると、それぞれに空席が出るケースがある。その場合は、快速区間と特急区間通しの座席指定無し特急券、「エアポート」指定券、「スーパーカムイ」指定券の3枚で発行される。
停車駅 [編集]
札幌駅 - (白石駅) - 新札幌駅 - 北広島駅 - 恵庭駅 - 千歳駅 - 南千歳駅 - 新千歳空港駅
- 白石駅には、「エアポート」213号(札幌駅から「スーパーカムイ」45号)のみ停車。
臨時列車 [編集]
旭山動物園号 [編集]
行動展示などで注目を集め入場者数を増やしていた、旭川市の旭山動物園へのアクセス輸送を目的とし、JR北海道の会社設立20周年も記念した臨時特急「旭山動物園号」を、2007年4月28日から札幌駅 - 旭川駅間で運転開始した。専用の内外装デザインを施した183系気動車を使用し、土曜日・休日および夏休み・冬休みなどの繁忙期に運転される。全車指定席であり、'所要時間は下り列車が1時間37分、上り列車が1時間41分。途中停車駅は岩見沢駅・滝川駅のみ(2010年12月現在)。
停車駅 [編集]
札幌駅 - 岩見沢駅 - 滝川駅 - 旭川駅
使用車両・編成 [編集]
| 旭山動物園号 | ||||||||||
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← 旭川
札幌 →
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| 号車 | 車両 | 初代デザイン | 2代目デザイン |
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| 1号車 | キハ183-3 | 「ホッキョクグマ号」 | 「草原のサバンナ号」 |
| 2号車 | キハ182-46 | 「オオカミ号」 | 「熱帯のジャングル号」 |
| 3号車 | キハ182-47 | 「ライオン号」 | 「北海道の大地号」 |
| 4号車 | キハ182-48 | 「チンパンジー号」 | 「鳥たちの大空号」 |
| 5号車 | キハ183-4 | 「ペンギン号」 | 「極寒の銀世界号」 |
専用のラッピングが施された183系気動車(苗穂運転所所属)が使用される。車両の内外装には、絵本作家のあべ弘士がデザインしたイラストが描かれており、車両ごとにモチーフとなる動物は異なる。通常は5両編成で、特定期間は2 - 4号車のいずれかを脱した4両編成で運転される[2]。なお、運行開始当初は4両編成だったが、後にキハ182-46が追加された。
1号車は全室フリースペースの「モグモグコーナー」であり、かつて「おおぞら」の一部列車に連結されていた「チャイルドサロン」を改装したものである。一部の座席は記念撮影用のフリースペースとして動物の剥製や毛皮を被せた「ハグハグチェア」とされている[3]。
2013年2月6日に走行時の音が大きいため車両メンテナンスを行うことに伴い、1号車と5号車を183系気動車(一般車両)に変更した [4]が、復旧作業に時間を要するため、翌7日まで延長となった[5]。
2013年4月をもって、初代のデザインは運行を終了し、同年7月の運転より全車両の内外装がリニューアルされる[6]。
フラノラベンダーエクスプレス・フラノ紅葉エクスプレス [編集]
滝川駅から根室本線を経由し、札幌駅 - 富良野駅間を2時間で結ぶ臨時特急列車として、「フラノラベンダーエクスプレス」が運行されている。ラベンダーの見頃である夏季に最大1日3往復運行される。秋に運転される場合は「フラノ紅葉エクスプレス」を名乗る。かつては、冬季に「フラノスキーエクスプレス」として運転されることもあった。
- 運行時期(2012年)
- 1・6号 : 6月30日 - 8月12日
- 2・5号 : 7月14日 - 7月29日
- 3・4号 : 6月9日 - 8月31日
過去に秋季(9月・10月)まで運行されたこともあった。2012年秋は「フラノ紅葉エクスプレス」として3・4号のダイヤを用いて、9月1日 - 30日までの土・日・祝日に運転された。
- 使用車両はキハ183系気動車(リゾート用)である。
- 1・6号 : クリスタルエクスプレス車両
- 2・5号 : ニセコエクスプレス車両
- 3・4号 : ノースレインボーエクスプレス車両
ただし、「旭山動物園号」用の車両で運行されることもある[7]。また、リゾート用以外のキハ183系車両で運用される際は、特急「ふらの」として運行される。
停車駅 [編集]
札幌駅 - 岩見沢駅 - 滝川駅 - 芦別駅 - 富良野駅
過去の列車 [編集]
| 過去の列車の編成図 | ||||||||||||||
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← 旭川・新千歳空港・室蘭
札幌 →
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| いしかり・ライラック 485系・781系(国鉄時代) |
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| ライラック・ホワイトアロー 781系(1986年11月 - 1992年6月) |
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| スーパーホワイトアロー・ライラック 785系(1990年9月 - 2002年4月) |
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| モーニングエクスプレス 785系(1990年10月 - 1998年4月) |
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| ライラック・エアポート 781系(1992年7月 - 2007年9月) |
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| スーパーホワイトアロー・エアポート 785系(2001年以降・uシート組込み後) |
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スーパーホワイトアロー [編集]
「スーパーホワイトアロー」は、札幌駅 - 旭川駅間などで1986年3月に運転を開始し、2007年10月1日に「ライラック」と統合して「スーパーカムイ」として運転されることにより、廃止された。
運転開始時は「ホワイトアロー」として、千歳空港駅(現・南千歳駅)・札幌駅 - 旭川駅間で運転されていたが、1990年9月に新型車両を導入して、最高運転速度の引き上げによるさらなる速達性や、居住性・快適性の向上した新型車両の投入により、「ホワイトアロー」を「スーパーホワイトアロー」に名称を変更し、運転区間も札幌駅 - 旭川駅間に変更された。
列車名は、ノンストップ・直行便を示す矢を意味する英語の「Arrow」と雪の白を表す「White」を組み合わせた造語で、スーパーを冠した道内最初の例となった[8]。
廃止当時は札幌駅 - 旭川間を1日17往復運転し、朝晩をのぞく11往復は、札幌駅から快速「エアポート」として新千歳空港駅まで直通運転を行っていた。停車駅は「スーパーカムイ」と同一であった。
使用車両・編成 [編集]
「スーパーホワイトアロー」は785系電車により、スーパーカムイと同一の自由席車両4両と指定席車両1両の5両編成で運転されていた。5両編成で運転された時代の指定席は「uシート」と呼ばれていた。運行開始当初は通常期は4両編成、早朝・夕方等のラッシュ時や繁盛期または団体予約がされた日に限っては6両編成で運転を行っており、普通車指定席は編成中札幌寄り半室を原則として指定席として運用していた他は、シートカバーに「指定席」と刺繍されたものを被す事で自由席と区別している。なお増結編成を連結した6両編成時では1両全席を指定席扱いとすることもあり、この場合はシートカバー以外に車両に「指定席」のステッカーを貼って対応していた[9]。
785系が事故などで運用に就かない場合は、781系が代走する場合もあった。この場合の表示幕は、従来の「ホワイトアロー」幕を基準とした意匠の上部に小さく「スーパー」を介した専用表示幕による運行であった。
ライラック [編集]
特急「ライラック」は、1980年10月1日に室蘭本線・千歳線室蘭駅 - 白石駅間の電化の完成と、千歳空港駅(現在の南千歳駅)新設に伴うダイヤ改正により、特急「いしかり」に代わって室蘭駅 - 札幌駅 - 旭川駅間[10]で運転を開始した。2007年10月1日に「スーパーホワイトアロー」と統合して「スーパーカムイ」として運転されることにより、廃止された。
1984年2月1日には急行「かむい」「なよろ」を統合、1990年9月1日には急行「そらち」を統合した。1998年4月には臨時特急「モーニングエクスプレス」を「ライラック」に統合した。
1992年7月1日には新千歳空港駅開業に伴い、新千歳空港駅・札幌駅 - 旭川駅間の「ライラック」と、室蘭駅 - 札幌駅間の「すずらん」に分離され、「ライラック」のうち10往復は、新千歳空港駅 - 札幌駅間を快速「エアポート」として運転されていたが、2002年3月に新千歳空港駅へ乗り入れる列車を「スーパーホワイトアロー」と入れ替えて、「ライラック」は札幌駅 - 旭川駅間のみの運転となった。
廃止当時は、札幌駅 - 旭川駅間を1日11往復運転されていた。停車駅は、「スーパーカムイ」と同一であった。
使用車両・編成 [編集]
781系電車を使用し、基本的には4両編成で自由席(1 - 3号車と4号車の半室)と座席指定席(4号車の半室)であったが、多客期には2編成連結の8両編成が充当されたり、自由席2両を増結し、6両編成で運行されることもあった。
また、団体旅行客の乗車など営業上の都合によって、4号車は全席指定席になる場合があった。この際、4号車一部uシート導入時に、パーティションで仕切られた自由席の区画についても座席の交換が行われ、これまでの簡易リクライニング式からフリーストップ式とされた。この場合、所定では自由席側の座席の頭部カバーに「指定席」と刺繍されたものが被せられ運用された。
道央都市間連絡優等列車沿革 [編集]
戦後運行の展開 [編集]
- 1949年(昭和24年)9月15日:小樽駅 - 旭川駅間を運行する不定期準急列車2005・6列車が運行を開始する。
- 1950年(昭和25年)10月1日:2005・6列車の運行区間を旭川駅 - 宗谷本線名寄駅間を延長。ただし、延長区間は普通列車扱い。
- 1951年(昭和26年)4月1日:2005・6列車を定期列車に昇格し、「石狩」(いしかり)の名称が与えられる。運行区間は小樽駅 - 名寄駅間。
- 1954年(昭和29年)5月1日:従来函館駅 - 小樽駅 - 札幌駅間を運行していた急行列車「あかしや」と「石狩」の小樽駅 - 札幌駅間が重複することから、「石狩」の札幌駅以東を「あかしや」に併合し、「あかしや」運行区間を函館駅 - 小樽駅 - 旭川駅間とする。ただし、小樽駅 - 旭川駅間は準急列車とした。
- 1956年(昭和31年)11月19日:「あかしや」を「アカシヤ」に改名。
準急「かむい」・特急「おおぞら」の登場 [編集]
- 1959年(昭和34年)9月22日:小樽駅 - 旭川駅・根室本線上芦別駅間を運行する気動車準急列車「かむい」運転開始。また、気動車による準急列車「かむい」が設定されたことにより、「アカシヤ」は全区間で急行列車として運行される。
- 1960年(昭和35年)7月1日:「かむい」を札幌駅 - 旭川駅間で1往復増便し、2往復での運行となる。また当初運転されていた根室本線乗り入れ区間を富良野駅まで延長する。
- 1961年(昭和36年)10月1日:サンロクトオのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
- 1962年(昭和37年)10月1日:「かむい」を札幌駅 - 旭川駅間で1往復増発。「かむい」3往復体制とする。
- 1963年(昭和38年)12月1日:小樽駅 - 増毛駅間で運行されていた「ましけ」を「かむい」に編入。「かむい」4往復体制となった。
- 1964年(昭和39年)
- 3月20日:「かむい」の富良野駅発着編成を独立させ、新たに「そらち」の名称を与える。なお、「そらち」は新規に2往復増発したため、3往復体制となった。
- 10月1日:「かむい」で名寄駅発着の1往復を増発し、4往復体制とした。また、「そらち」下り1本を廃止し、下り2本上り3本の運行となる。
- 1965年(昭和40年)10月1日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
- 「かむい」増毛駅発着列車を分離し「ましけ」の名称を与える。以降は「留萌本線」の項を参照のこと。
- 「そらち」を2往復に減便。
- 「かむい」は「そらち」の減便した1往復と合わせて6往復に増便。
- 1966年(昭和41年)
- 1968年(昭和43年)10月1日:函館本線小樽駅 - 滝川駅間交流電化に伴うヨンサントオのダイヤ改正により以下のように変更する。
- 1969年(昭和44年)10月1日:旭川駅までの電化区間の延伸に伴うダイヤ改正。「かむい」1往復を除き電車化、8往復に増便。
- 電車「かむい」は運転区間を旭川駅まで延長、加えて札幌駅 - 旭川駅間運転の下り1・2・3・4・5号、上り1・4・5・7号(列車番号 801M・803M・805M・809M・811M・802M・808M・810M・816M)の4往復を新設。
「さちかぜ」の登場 [編集]
- 1971年(昭和46年)7月1日:ダイヤ改正に伴い以下のように変更。
- 「かむい」の1往復を小樽駅 - 旭川駅間の「さちかぜ」に変更する。
- 「さちかぜ」は札幌駅 - 旭川駅間は無停車、快速列車として運行した小樽駅 - 札幌駅間の停車駅は南小樽駅・手稲駅・琴似駅のみであった。
- 上りが旭川駅発7時00分、下りが札幌駅発18時00分のビジネスダイヤで設定され、同区間の136.8kmを1時間36分で運行した。その表定速度は国鉄急行列車としては最速の85.5km/h に達し、当時の特急列車に比肩する速度であった。[11]。
- なお、列車名として抽象名の風を用いるものは、設定当時には特急列車に用いる事例が多く、実際に「さちかぜ」の名も1957年から1958年まで東京駅 - 長崎駅間運転の寝台特急列車に用いられたことがあった。このため、この列車の運行は特急用電車を登場させるための試金石とも言われた。
- 「そらち」の1往復が廃止され、小樽駅→富良野駅間の下り列車のみとなる。
- 「かむい」の1往復を小樽駅 - 旭川駅間の「さちかぜ」に変更する。
- 1972年(昭和47年)
「いしかり」の登場 [編集]
- 1975年(昭和50年)7月18日:急行「かむい」および「さちかぜ」を特急化し、エル特急「いしかり」が札幌駅 - 旭川駅間で運転開始(7往復)。また、「かむい」も気動車列車を含む7往復が存置され、「いしかり」の補完にあたる。
- 当初は7月1日からの運転開始を予定していたが、労使紛争の関係でこの日からの運転となった。
- 「いしかり」は北海道初のエル特急で、ほかの北海道特急が全列車座席指定だった時代に、普通車のみの6両、そのうち5両が自由席という編成で、異彩を放った。また、当時はグリーン車の連結がない唯一の国鉄昼行特急でもあった。また、7往復のうち1往復は、それまでの急行「さちかぜ」を継承し、ノンストップ運転の設定となった[12]。
- この時点での使用車両は、もともとは本州向けの485系電車を北海道向けに設計変更した485系1500番台であり、北海道専用の特急形電車が登場するまでの、言わば「つなぎ」であった。そのため、冬季に入ると耐寒・耐雪性能の不備を次々と露呈し、不具合や故障が頻発した。次のシーズンからは、編成両数の4両への減車による予備車の確保と、運転本数の削減による整備時間の確保という「計画的間引き」による対策にまで追い込まれたものの、なおもトラブルは完治せず、それまでの711系によって築かれた、冬季における国鉄への信頼を失墜させた。
- 1979年(昭和54年)3月19日:北海道専用の極寒地向け仕様車である781系電車が落成する。「いしかり」は1年半後の「ライラック」移行前までに順次781系電車に置き換えられる。
- 1980年(昭和55年)10月1日:室蘭本線・千歳線室蘭駅 - 白石駅間の電化が完成。千歳空港駅(現在の南千歳駅)新設に伴うダイヤ改正により、以下のように変更する。
- 「いしかり」の運行区間を延長し、室蘭駅 - 札幌駅 - 旭川駅間を運行するエル特急「ライラック」を新設。これに伴い「いしかり」は廃止。
- 当初は9往復で、5往復が室蘭駅 - 旭川駅間直通、室蘭駅 - 札幌駅間、札幌駅 - 旭川駅間が各2往復の設定だった。
- また、新設された千歳空港駅 - 札幌駅間を自由席特急料金込み800円で乗車できる特別企画乗車券「エアポートシャトルきっぷ」を発売。この対象列車としてもPRされた。
- 急行「ましけ」が廃止。
- 「いしかり」の運行区間を延長し、室蘭駅 - 札幌駅 - 旭川駅間を運行するエル特急「ライラック」を新設。これに伴い「いしかり」は廃止。
- 1982年(昭和57年)11月15日:「ライラック」の停車駅に新札幌駅を追加。
- 1984年(昭和59年)2月1日:急行「かむい」「なよろ」を「ライラック」に格上げし3往復増発。「ライラック」は札幌駅 - 旭川駅間で10往復運転。
- 1985年(昭和60年)3月14日:「ライラック」の東室蘭駅 - 室蘭駅間が各駅停車に変更。
「ライラック」「ホワイトアロー」から「スーパーホワイトアロー」へ [編集]
- 1986年(昭和61年)
- 3月3日:千歳空港駅 - 札幌駅 - 旭川駅間で「ホワイトアロー」が運転開始。
- 特急「ホワイトアロー」設定当時は781系電車で運行。千歳空港駅 - 札幌駅間1往復・千歳空港駅 - 旭川駅(札幌駅経由)間1往復・札幌駅 - 旭川駅間1往復の計3往復。千歳空港駅 - 旭川駅間の2・3号の途中停車駅は札幌駅のみ、その他は途中無停車であった。
- また、「ライラック」「ホワイトアロー」の一部列車を4両編成化。
- 11月1日:このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
- 3月3日:千歳空港駅 - 札幌駅 - 旭川駅間で「ホワイトアロー」が運転開始。
- 1987年(昭和62年)10月1日:「ホワイトアロー」の停車駅に岩見沢駅と滝川駅が追加。
- 1988年(昭和63年)
- 1990年(平成2年)
- 1992年(平成4年)7月1日:新千歳空港駅開業に伴い、以下のように変更する。
- 1994年(平成6年)3月1日:月曜日運行の「モーニングエクスプレス」を季節列車に変更。
- 1998年(平成10年)4月11日:785系の「ライラック」が定期運用を終了。「モーニングエクスプレス」は「ライラック」に名称を変更する。これに伴い、「ライラック」は12往復、「スーパーホワイトアロー」は15往復となり「スーパーホワイトアロー」が運転本数の上で逆転する。
- 2001年(平成13年)7月1日:「ライラック」の指定席としてuシートを全列車に導入。
- 2002年(平成14年)3月16日:ダイヤ改正により次のように変更。
- 新千歳空港駅へ乗り入れる列車を、それまで札幌駅 - 旭川駅間の運行であった「スーパーホワイトアロー」と入れ替え。「ライラック」は札幌駅 - 旭川駅間のみの列車となる。
- 「スーパーホワイトアロー」の編成を自由席車4両とuシート車1両の5両編成へ統一。「スーパーホワイトアロー」の停車駅に美唄駅を追加。
- 2004年(平成16年)3月13日:「スーパーホワイトアロー」全車禁煙化。終着駅となる旭川・札幌到着を自動放送化。
- 2006年(平成18年)3月18日:夜行特急「利尻」「オホーツク」9・10号の季節列車への変更に伴う代替措置として「スーパーホワイトアロー」・「ライラック」を増発。
「スーパーカムイ」の登場 [編集]
- 2007年(平成19年)
- 2月14日:同年10月に「ライラック」に使用されている781系電車の789系電車(1000番台)への置き換えに伴い、札幌駅 - 旭川駅間の電車特急全列車が130km/h運転となることから、名称を統合することが発表される。同時に、新列車の愛称を公募[13]。
- 4月28日:キハ183系気動車により、札幌駅 - 旭川駅間に「旭山動物園号」を運行開始[14][15]。
- 5月9日:新しい列車名を「スーパーカムイ」に決定したことを公表[1]。
- 9月30日:「スーパーホワイトアロー」「ライラック」の運転を終了。
- 10月1日:「スーパーホワイトアロー」と「ライラック」を統合し「スーパーカムイ」が運転開始。「スーパーカムイ」は全列車が785系と新装投入された789系1000番台により、最高速度130km/hで運行可能となる。
- 2009年(平成21年)10月1日:札幌駅 - 旭川駅間で「スーパー宗谷」1号→「旭山動物園号」、「スーパーカムイ」3号→「スーパー宗谷」1号と「旭山動物園号」→「スーパーカムイ」5号の運行時刻がそれぞれ入れ替わるとともに、「スーパー宗谷」1号は札幌7時48分発に[16]、「旭山動物園号」の札幌駅発車時刻は8時30分に繰り下げられ、旭川駅には従来と同じ10時07分に到着するダイヤにそれぞれ変更[17]。札幌駅 - 旭川駅間の「スーパーカムイ」は下り全列車の所要時間が1時間20分となる。
- 2010年(平成22年)
列車名の由来 [編集]
- (五十音順)
-
- 「あかしや」・「アカシヤ」 - 沿線地域の街路樹などに広く輸入され地域の象徴の一つとなっている植物のニセアカシア(一般にアカシアと呼ばれる)から。
- 「旭山動物園号」 - 旭川市旭山動物園への観光客輸送のための列車で、車内外にそれに特化した意匠をこらしていることから。
- 「石狩」・「いしかり」 - 運行地域に重なる石狩川から。
- 「さちかぜ」 - いわゆる抽象名であるが、強いて言えば「幸福を運ぶ風」となる。列車愛称も参照されたい。
- 「スーパーホワイトアロー」 - 従来の速達特急列車である「ホワイトアロー」にJR北海道の自社ブランド特急形車両を使用して、自社線内を走行することから「スーパー」を冠した。
- 「そらち」 - 目的地である空知地域から。
- 「なよろ」 - 目的地である名寄市から。
- 「ましけ」 - 目的地である増毛町から。
- 「モーニングエクスプレス」 - いわゆる抽象名であるが、強いて言えば「朝に運行する(特別)急行列車」の意味合いとなる。月曜朝の運行であることから、いわゆるビジネス客を主なターゲットとしていた。
- 「ライラック」 - 札幌市の木とされるなど、沿線地域の象徴の一つとなっている植物のライラックから。
脚注 [編集]
- ^ a b 札幌〜旭川間特急列車新愛称「スーパーカムイ」に決定しました! (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2007年5月9日
- ^ 2009年5月 - 6月までは2号車、2009年11月3日 - 11月15日までは3号車を脱した4両編成での運転となった。
- ^ 『列車編成席番表 2012冬』(交通新聞社)[要ページ番号]
- ^ 「旭山動物園号」使用車両の変更について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2013年2月5日
- ^ 「旭山動物園号」使用車両の変更期間延長について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2013年2月6日
- ^ 特急「旭山動物園号」リニューアルデビュー!! (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2013年5月15日
- ^ “フラノラベンダーエクスプレス”3・4号を「旭山動物園号」が代走 - 『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース(交友社) 2011年7月14日
- ^ この愛称は、運行開始当時としてはJRの定期列車としては最も文字数の多い愛称であったが、1995年に運行を開始した「スーパー雷鳥(サンダーバード)」は括弧抜きで13文字、1996年に運行を開始した「スーパーくろしお・オーシャンアロー」は17文字と、「スーパーホワイトアロー」を上回った。しかし、両列車は1997年に「サンダーバード」「オーシャンアロー」に改称されたため、再度最長の列車名となった。なお、2001年に登場した「ミッドナイトEXP高松」・「ミッドナイトEXP松山」は発音すると16音であるが、列車名表示の上では11文字であった。
- ^ 修学旅行等の団体貸切運用が組み込まれた場合は、札幌寄り1ないし2両を修学旅行用に貸切運用として扱い、3号車半室を通常の指定席、残りの半室と3両を自由席車両として運用した実績が存在する。なおこの場合は通常停車しない駅(奈井江や妹背牛・納内などの無人駅等)でも臨時に乗降を取り扱う場合があった。
- ^ 但し東室蘭駅 - 室蘭駅間は普通列車として運転
- ^ この表定速度は、「急行を追い抜く急行」として知られ、東北本線の最速急行列車となった仙台駅 → 青森駅間の下り「くりこま」1号の81.6km/hを上回り、最高速度120km/h運転の特急「ひばり」「はつかり」 (87.0 - 89.4km/h) にも肉薄するものである。ちなみに「さちかぜ」を含む当時の道内列車の最高速度は100km/hに設定されていた。
- ^ 同じ6両編成中に「さちかぜ」の倍の4両の電動車を連結していたが、当時の道内の最高運転速度が100km/hであり、711系電車との差がほとんどなかったことから、運転時分の短縮は1 - 2分に留まっている。
- ^ 札幌〜旭川間特急列車の愛称名募集について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2007年2月14日
- ^ 特急「旭山動物園号」新登場!! (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2007年11月7日
- ^ 4月28日 旭山動物園号がついにデビュー (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2007年4月25日
- ^ 平成21年10月ダイヤ改正について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2009年7月8日
- ^ 秋の臨時列車のお知らせ (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2009年8月21日
- ^ 列車事故:特急とトラック衝突 乗客ら25人軽傷 北海道 - 毎日新聞 2010年1月29日
- ^ 平成22年12月ダイヤ改正について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2010年9月24日
外部リンク [編集]
- L特急スーパーカムイ(789系・785系) 車両の紹介 - 北海道旅客鉄道
- 旭山動物園号 - 北海道旅客鉄道
関連項目 [編集]
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