スーザン・ケア

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スーザン・ケアSusan Kare)は、アメリカ芸術家グラフィック・デザイナーで、1980年代アップル社のコンピュータMacintosh」のためにたくさんのグラフィカルユーザインタフェースをつくりだした。NeXT社(スティーヴ・ジョブズ1985年のアップル退社後に設立した企業)の設立時の従業員のひとりでもあり、「クリエイティヴ・ディレクター」職[1]で働いていた。

背景[編集]

ケアはニューヨーク州イサカに生まれ[2]ロケット学者でフィルク音楽家(filker)のジョーディン・ケアの姉[3][4]である。1975年、マウント・ホリヨーク大学(Mount Holyoke College)からB.A.summa cum laudeを受け、1978年にはニューヨーク大学からPh.D.を受けた。つぎにサンフランシスコに移り、美術館で働いた。[5][3]

アップル・コンピュータ[編集]

ケアがアップルに参加したのは、彼女の高校時代の友人アンディ・ハーツフェルドからの一本の電話によるもので1980年代の初めのことだった。[1][3][5][6] 彼女はたくさんのタイプフェイスアイコン、最初のMacintoshのOSのためのオリジナルのマーケティング物などのデザイナーであった。ピクセルアートの初期のパイオニアであり、もっともよく知られたアップル社との仕事は、「Chicago」というフォント(Classic Mac OSにみられるもっとも著名なユーザ向け書体)であり、「Geneva」というフォントであり、「クラウス」というソフトのキャラクタDogcowや、Happy Mac(Mac OS X v10.2でグレイのアップル・ロゴに変わるまで、マシンを起動するときのMacユーザに向けて18年間歓迎し続けた)、そしてアップル・キーボード(アップル・キー)上のコマンドキーである。[3][5]

アップル後[編集]

アップル退社後、ケアは「クリエイティヴ・ディレクター」職でNeXT社に加わった。のちにインディペンデントのグラフィック・デザイナーとして成功し、マイクロソフトIBMをクライアントに仕事をした。[5][7] マイクロソフト社のための彼女のプロジェクトはウィンドウズ3.0のゲーム「ソリティア」のカードデッキが含まれており、[7][8]それと同様に数々のWindows 3.0のためのアイコンやエレメントのデザインが含まれていた。[1][3] メモ帳やさまざまなコントロールパネルのような無数の彼女のアイコンが、基本的には変わらず今もWindowsに残っている。IBMのためには、OS/2;[8][9]のためのアイコンやエレメントをつくりだした。また、General Magic社の依頼によりMagic Capのフォントやスクリーンイメージのデザインをした[10]他、Eazel社の依頼によりNautilusGUIエレメントの大半をデザインしている[11]

ニューヨーク市にあるニューヨーク近代美術館のショップは、ケアのデザインをフィーチャーした文具やノートを扱い始めた。2007年2月7日、人気SNSFacebook」のためにヴァレンタインデーのギフト用のアイコンをつくった。まず最初に、ギフトの売り上げによる利益は乳がんと闘うSusan G. Komen for the Cure基金に寄付された。ヴァレンタインデーのあとには、ギフトセレクションが、新しく限定版のギフトに修正され、ヴァレンタインデーに必ずしも関連するものではなくなった。[12]

2012年8月にはアップルとサムスン電子の訴訟において「サムスンのスマートフォンはアップルの製品と取り違えるほどよく似ている」と証言した。[13]

[編集]

  1. ^ a b c Ron Wolf. “The mother of the Mac trash can”. San Jose Mercury News. 2007年8月15日閲覧。
  2. ^ http://www.myfonts.com/person/kare/susan/
  3. ^ a b c d e Alex Soojung-Kim Pang (2001年2月19日). “Interview with Susan Kare”. Making the Macintosh. スタンフォード大学. 2007年8月13日閲覧。
  4. ^ The Monell Connection, Winter 2003 (PDF)”. Monell Chemical Senses Center. pp. 9 (2003年). 2007年8月13日閲覧。
  5. ^ a b c d Janet Tobin (2001年). “Designer Susan Kare '75 Gives Pixels Personality”. MHC Vista, Summer 2001, volume 6, number 1. Mount Holyoke College. 2007年8月15日閲覧。
  6. ^ Hamish Mackintosh (2003年6月12日). “Technology: Talk Time”. Guardian Unlimited. Guardian News and Media Limited. 2007年8月15日閲覧。
  7. ^ a b http://www.kare.com Susan Kare's Personal site
  8. ^ a b Laurence Zuckerman (1996年8月26日). “The Designer Who Made the Mac Smile”. The New York Times. ニューヨーク・タイムズ. 2007年8月15日閲覧。
  9. ^ Craig Bromberg (1997年). “I.D. Forty/Susan Kare”. I.D. Magazine, Jan/Feb 1997. 2007年8月15日閲覧。
  10. ^ Interview with Susan Kare
  11. ^ Susan Kare User Interface Graphics Portfolio Page 14
  12. ^ Jared Morgenstern (2007年2月7日). “Give gifts on Facebook!”. 2007年8月15日閲覧。
  13. ^ Christina Bonnington (2012年8月7日). “Apple Hammers In That Samsung’s Products, UI ‘Confusingly Similar’ to Its Own”. 2012年8月9日閲覧。