スルー・レート

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矩形波(赤)に対するスルー・レートの影響(緑)

スルー・レートあるいはスリューレート: Slew Rate)とは、オペアンプなどにおいて、最大応答速度を表す指標のひとつである

入力波形に立ち上がり時間の速いパルスのような波形を入れて増幅すると、出力波形の立ち上がり部分が傾きを持ってしまう。その傾き(変化の割合)を表した指標をスルー・レートと言う。スルー・レートは、出力電圧を立ち上がりに要した時間で除したものである。

たとえば、矩形波を入力波としてオペアンプを使って増幅した場合、出力波形は変化速度が追いつかず、矩形波の立ち上がりおよび立下りの部分において時間軸に対して直角に立ち上がらず、傾きを持って出力される。このとき、立ち上がりに要した時間を2.5[μs]、出力電圧を28[V]とした場合、

\frac{28}{2.5}=11.2 ~\mathrm{[V / \mu s]}

となる。

なお、立ち上がりと立ち下がりのスルー・レートは、一般的には異なることが多い。