スリー・フレンズ

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スリー・フレンズ
ジェントル・ジャイアントスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ヴァーティゴ
アメリカ合衆国の旗カナダの旗コロムビア・レコード
プロデュース ジェントル・ジャイアント
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 197位(アメリカ[1]
  • ジェントル・ジャイアント アルバム 年表
    アクワイアリング・ザ・テイスト
    (1971年)
    スリー・フレンズ
    (1972年)
    オクトパス
    (1972年)
    テンプレートを表示

    スリー・フレンズ』(Three Friends)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドジェントル・ジャイアント1972年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    マーティン・スミスがフィル・シャルマンとの確執により脱退したのに伴い、マルコム・モルティモアが後任ドラマーとして迎えられた[2]。しかし、モルティモアは後に交通事故に遭い、次作『オクトパス』(1972年12月リリース)ではジョン・ウェザーズが後任を務めた[2]

    本作はバンド初のコンセプト・アルバムで、3人の幼馴染の人生を描写した内容となっている[3]。また、バンド初のセルフ・プロデュース作品でもある[4]

    コロムビア・レコードから発売された本作のアメリカ盤LP (KC 31649)は、デビュー・アルバム『ジェントル・ジャイアント』のイギリス盤LPのジャケットが流用された[5]

    反響・評価[編集]

    バンドは本作で初めて、アメリカの総合アルバム・チャートであるBillboard 200入りを果たし、1972年11月11日付のチャートで最高197位を記録した[1]。Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「今回は、よりハードなロック・サウンドという方向性となった」としながらも「『スリー・フレンズ』では、グループのプログレッシブな志向も殆ど捨て去られていない」と評している[4]

    収録曲[編集]

    全曲ともデレク・シャルマン、レイ・シャルマン、フィル・シャルマン、ケリー・ミネアの共作。

    1. プロローグ - "Prologue" - 6:12
    2. スクールデイズ - "Schooldays" - 7:35
    3. ワーキング・オール・デイ - "Working All Day" - 5:14
    4. ピール・ザ・ペイント - "Peel the Paint" - 7:30
    5. ミスター・クラス・アンド・クオリティ - "Mister Class and Quality?" - 5:51
    6. スリー・フレンズ - "Three Friends" - 3:01

    参加ミュージシャン[編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    • カルヴィン・シャルマン - ボイス(on #2)

    脚注・出典[編集]

    1. ^ a b Gentle Giant Chart History”. Billboard. 2018年2月25日閲覧。
    2. ^ a b 日本盤再発CD (UICY-20128)ライナーノーツ(大鷹俊一、2005年12月9日)
    3. ^ CRR Review - Gentle Giant - Three Friends/Octopus”. Classic Rock Revisited. 2018年2月25日閲覧。
    4. ^ a b Eder, Bruce. “Three Friends - Gentle Giant”. AllMusic. 2018年2月25日閲覧。
    5. ^ Gentle Giant - Three Friends (Vinyl, LP, Album) at Discogs - アメリカ盤LPの情報。