スマートメディア
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スマートメディアは、東芝が開発したメモリーカード、フラッシュメモリメディアの通称。
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[編集] 概要
正式名称はSSFDC(Solid State Floppy Disk Card、半導体フロッピーディスクカード)といい、SM(SmartMedia)とも略される。サイズは(長さ)45.0mm×(幅)37.0mm ×(厚さ)0.76mm、重さは2g。容量としては500KBから128MBまでが存在する。
以下の採用例があった。
- 富士フイルム、オリンパスなどがデジタルカメラ用の記録メディアとして採用していたほか、デジタルオーディオプレーヤーなどにも利用されていた。
- ゲームボーイアドバンス向けの動画データ販売サービス「アドバンスムービー」にも利用されている。
- ローランドやヤマハ、コルグなどの楽器メーカーのシンセサイザーなどにあたる電子音響機器には現在でも幅広く採用されている。
- プリント倶楽部ではデジタルカメラで撮影した画像をスマートメディアを介して取り込んで使用することもできた。旺文社のヤミーボックスエクスパッド用にも使われている。
しかし、メモリ以外のデバイスを乗せる機能はないため、PDAには使われていない。
後に、MP3プレーヤーなどの有料コンテンツ管理や、効率の良いメディア管理の必要性から、カード1枚ごとに固有の128ビットIDを付加した「ID付きスマートメディア」が登場し、ID機能を利用しない機器でも問題なく利用できることから大抵の製品がID付きのものとなっている。
コンパクトフラッシュと激しい競争を繰り広げ、当初は3.5インチフロッピーディスクドライブで読み書きが可能になる「フラッシュパス」と言う名前の「フロッピーディスクアダプタ」を使用すれば特別なメモリーカードリーダライタなどの追加ハードウェアが要らない利点があったものの、大容量化に対応できなくなったこと、読み出し・書き込み速度において他メディアに劣るなどの問題があるため、近年では一部の計測器や楽器などに残るのみとなっている。
その後、より小型化を進めながら大容量化を図ったxDピクチャーカードが実質上の後継規格として登場し、移行が進められた。両者に互換性はないため、既に富士フイルム、オリンパスの新製品でスマートメディアを使用するものはなくなっている。
一方で、スマートメディアの開発者たる東芝は、サンディスク、松下電器産業らと組んでSDメモリーカードを開発、実質的にスマートメディア陣営と袂を分った。
2005年3月7日、東芝はスマートメディアの生産から一部を除き撤退することを決めた。また、業界団体の「SSFDCフォーラム」も2007年5月で解散。これによりスマートメディアの新規生産は完全にストップしたため、新品メディアは市場流通在庫のみとなっている。富士フイルムとオリンパスではスマートメディアを使用するカメラユーザーのためにネット直販サイトにおいて修理部品扱いで売り続けているが、在庫限りのため販売量を1ユーザー1枚に限定している。
[編集] 構造と問題点
メディア上にコントローラ部分を持たないため、非常に薄い構造になっている。
構造が単純なため、コスト面でも他規格に比べ有利だとされていた一方、コントローラを機器側に内蔵していること、カードと機器のインタフェース部分でフラッシュメモリの特性がむき出しであることから、メディア側の電圧変更や大容量化などで互換性問題を生じることも多かった。具体的には、下記のような事例があげられる。
- 動作電圧が5Vから3.3Vに変更された。誤挿入を防ぐ意味でスマートメディアの形状も同時に変更された。5Vのスマートメディアは切り欠き部分が左側にある。3.3Vタイプスマートメディアがコンシューマ市場に出たあと速やかに5Vタイプは市場から消えたため、5Vタイプのスマートメディアを使う製品ユーザの不満が発生した。
- 3.3Vタイプを採用した初期の製品では、2MB~8MBまでの容量にしか対応できず、後に発売された32MBなど大容量のスマートメディアを入れても扱えなかった。この件でも、大容量のスマートメディアが販売されると小容量のものが入手困難となり、不満が発生した。
スマートメディア陣営では当初、「カードにコントローラを内蔵せず安価で汎用性の高いスマートメディアは、広く使われる『乾電池』のような存在となり、そうでない他の規格は『特殊電池』の地位にとどまるだろう」と豪語していた。特に盟主の東芝は2000年の東京国際ブックフェアなどで、スマートメディアを用いた電子出版事業を提唱しており、いかに量産低価格化に楽観的見通しを抱いていたかが伺える。
しかし、実際にはライバルのコンパクトフラッシュの価格は量産効果によりスマートメディアと大差なく、またスマートメディアは上記のような互換性問題が常につきまとうため「機器とメディアが心中を余儀なくされる」という傾向が強かった。
結果として、互換性を保ちつつ順調に容量を伸ばしたコンパクトフラッシュやマルチメディアカードが「乾電池」の地位についたのに対して、スマートメディアは汎用性の低い「特殊電池」の地位に甘んじることとなり、当初の主張とは正反対の結果に終わった。
半導体メモリの扱いに慣れていない早い時期に登場しただけあって、中身のデータを失う事故が多く評判が悪かった。帯電防止ケースに入って販売されていたが、経年劣化するので定期的に交換するほうが良いとされる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
SSFDCフォーラムフォーラムは既に解散しており、現在は技術情報の提供にとどまっている。(完全閉鎖、ドメイン消滅)

