スポーツカード

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スポーツカードは、スポーツ分野の写真を用いて製作された小型のカード・トレーディングカード。主としてコレクションアイテムとして流通している。

概要[編集]

歴史[編集]

日本では、めんこなどが源流であると見られている。その後、紅梅キャラメルなどの菓子のおまけとしてのカードが登場。1973年カルビープロ野球チップス発売により人気が全国区に広がった。その後、1991年ベースボール・マガジン社が、おまけでなく、カード単体での商品を発売。90年代中盤からの「お宝ブーム」により人気に火がつき、主に大都市圏でスポーツカードを専門に取り扱うショップも増加し、野球のほかにも多様な競技のカードが製品化されるなどホビーとしての地位を確立した。

様態[編集]

通常は、レギュラーカードとインサートカードから構成されている。インサートカードは、レギュラーカードと比較して出現率が低く、その分稀少価値が高いとされている。近年では、さらに希少性が重視された、選手のジャージを裁断しカードに挟み込んだジャージカードや、女子プロレスの選手のリングコスチュームを挟み込んだコスチュームカード、キスマークをつけたキスマークカード、野球のバットの断片を挟んだバットカード、ボールの断片を挟んだボールカード、選手がサインを記入した直筆サインカード、限定生産しシリアルナンバーを刻印したカードなど、趣向を凝らしたカードが製作されている。

市場[編集]

現在、希少性が重視されたカードが増加しているため、数量が少なく価値の高いとされるカードは、高価格で取引されている。そのため、取引をめぐってトラブルが発生する場合もある。また、子供たちが店頭でカードを購入し、その場でパックを開封し価値の高いカードは、即売却するといった現象も発生しており、問題視されている。

主な種類[編集]

  • ベース(レギュラー)
    • 基本となるカード。パックに複数枚入っている事が多い
  • ダイカット
    • 通常は長方形であるカードの形を切り込んで、グローブなどの形をあしらったカード
  • パラレル
    • レギュラーカードに、選手のサインなどを印刷した別バージョン
  • サブセット
    • インサートカードではないが、レギュラーカードでもないカード。通常は前のシーズンの表彰選手などで組まれる
  • ホログラム
    • 角度を変えると光るカード
  • メモラビリア
    • ジャージなど、選手の使用した用具の一部を挟んだカード
  • オートグラフ(サイン)
    • 選手の直筆サインが書かれているカード
  • 3Dカード
    • 選手の写真が立体的に浮き上がるカード
  • シリアル
    • カードの生産数に等しいシリアルが打ってあるカード
  • レデンプション
    • 選手がサインを入れる前に製品が発売された場合にオートグラフカードの代替として封入されるカード。数字とアルファベットのコードが印刷されていて、メーカーのホームページで登録することによってカードが送られてくる仕組み

スポーツカードが発行されている種目[編集]

主なメーカー[編集]

関連項目[編集]