スポルディング (スポーツ用品)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

スポルディング1876年にアメリカ、マサーチュセッツ州スプリングフィールドで創立されたスポーツ用品メーカー。創業者はアルバート・スポルディング。主にバスケットボールの生産元として知られるが、他にも野球サッカーアメリカンフットボールソフトボールバレーボールゴルフなど様々な種目のボールを生産している。

歴史・概要[編集]

1876年、MLBボストン・レッドストッキングス(現アトランタ・ブレーブス)の投手として活躍していたアルバート・グッドウィル・スポルディングにより、“A.G.Spalding &Brothers” 社としてアメリカ東部マサチューセッツ州・スプリングフィールドに設立された。 1878年世界初となるベースボールを開発、その後100年にわたりSPALDING製のボールがMLBの公式球となる。ベースボール以外でも数々の競技用のボールを世に送り出し、 スポーツ界に革新を起こした。 1887年にはアメリカンフットボールを開発。1894年にはバスケットボール、1895年にはバレーボール、1930年にはゴルフボール、1972年には合皮素材のバスケットボールなど、いずれも世界初の開発を行った。 1930~1940年代、スポーツカルチャーが盛り上がりを見せる中、 “A.G.Spalding& Brothers” 社はボールビジネスに加えシューズ、スポーツ用具、ウェアなどを製造する総合スポーツメーカーとして飛躍的な成長を遂げる。1931年にメジャー選抜が来日した際に着用していた、ツアー用ジャケットはSPALDING製である。 130年以上の歴史を誇るSPALDINGは、アメリカのスポーツシーンの第一線を走り続け、NBAやNFLなどプロフェッショナルスポーツ分野においては、トップブランドとして絶大なる信頼を誇っている。

2003年にはラッセル社の一部となった。[1] しかしこの契約ではスポルディングのゴルフ用品は吸収されず、これらのゴルフブランドは同年キャロウェイゴルフ社に買収されている。[2]

スポルディングは業界一のバスケットボール生産会社で、1983年よりNBAの公式ボールの生産を担当している。同時にアリーナフットボールリーグの公式ボールも生産している。 またテニスプレーヤーのパンチョ・ゴンザレスと独占契約を結んだ事から、有名スポーツ選手を使って自社の宣伝をするという営業方を打ち立てた最初の企業でもある。 バウンド力の高いゴムボール「スポルディーン」の開発でも知られる。1949年から子供向けに売られているこのボールは、パンクしたテニスボールの芯をリサイクルしたものだとされている。

野球[編集]

アメリカプロ野球草創期のスター選手だったアルバート・スポルディングは1876年に自身のスポーツ用品店を開き、創設から間もない球技に様々な影響を与えた。1877年頃にグラブの使用を広め、公式戦で使用されるボールの標準化にも努めた。

バスケットボール[編集]

バスケットボール

1894年に最初のバスケットボールを開発したのはスポルディング社である。[3] 以降様々な改良を行い、マイクロポンプを内蔵した「Infusion」タイプのボールは針や空気ポンプを使わずにボールを膨らませることができる。また従来のボールの空気漏れを防ぐ様々な改善も行っている。

2006年には通常の皮革ではなく合成物質の破片を組み合わせて作る新しいNBA公式用ボールを発表した。[4] しかし多くの選手がボールの掴み辛さ、バウンド力の無さ、リムやバックボードからのバウンドの仕方などを批判し、結局2007年1月1日より従来のボールが再利用されることが決定した。[5]

アルバード・スポルディング[編集]

1850年イリノイ州出身。19世紀に活躍したアメリカ・メジャーリーグの選手(投手)、および監督。 1871年にボストン・レッドストッキングス(現アトランタ・ブレーブス)に入団し、プロ野球リーグへ参加した。ボストン・レッドストッキングスは当時のナショナルリーグ、「ナショナル・アソシエーション」加盟チームの中でも最強を誇っていたチームで、レギュラー投手だったスポルディングは1871年から1875年の5年間で205勝もの勝ち星を挙げた。打率も3割を超える�輝かしい成績を残している。ほぼ全ての試合で投げていたスポルディングは、1875年に年間約80試合のうちの72試合に登板し、55勝5敗という投手成績を残している。 1876年にナショナルリーグが創設されると、スポルディングはシカゴ・ホワイトストッキングス(現カブス)の監督兼任選手として迎えられる。同年“A.G.Spalding & Brothers”社としてマサチューセッツ州・スプリングフィールドにボールメーカーとしてSPALDINGを立ち上げる。1878年、スポルディングはスポーツ用品メーカーの仕事に専念するために28歳の若さで野球選手を引退。また、一方で野球の公式ルールガイド(ボールの質の均一化を図る目的で、スポルディング社製のボールのみを使用するルールなどが記載)など、野球に関する出版物の発行なども手がける。 1939年の野球殿堂創設後、発展貢献者としてアメリカ野球殿堂入りした。

日本での展開[編集]

日本では伊藤忠ファッションシステムとライセンス契約、さらに菅公学生服とサブライセンス契約を結び展開している。

プロバスケットボール・bjリーグには菅公学生服を通じて一部のチーム(2007-08シーズンまでは全チーム)へユニフォームを供給する他、公式ボールもスポルディングブランドが使用されている。

2009年、伊藤忠ファッションシステムとのマスターライセンス契約を解消。100%子会社「スポルディング・ジャパン」を設立。2010年より本格的にバスケットボール事業およびライセンス事業の自社運営をスタートさせた。

脚注[編集]

外部リンク[編集]