スペイン (シャブリエ)
狂詩曲『スペイン』(España, rapsodie pour orchestre)は、エマニュエル・シャブリエが作曲した管弦楽曲。シャブリエの作品の中でも特に有名で、広く知られている作品である。
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概要 [編集]
シャブリエは40歳近くまで、フランス内務省の役人を務めるかたわらで作曲活動を行っていた(1880年に退職)。そのため作品の数は極めて少なく、演奏されるのはこの狂詩曲と「楽しい行進曲」など若干の作品のみである。しかし、フランスではシャブリエの機知に富んだ、自由な雰囲気の音楽が好まれ、常に演奏されていた。
この作品は、1882年の秋にシャブリエがスペインを旅行していた時に、スペインの情熱的な音楽の印象をもとにして作曲されたといわれている。完成後、1883年11月4日に当時のフランスを代表する指揮者シャルル・ラムルーによって初演され、シャブリエの名声を確立した。
構成 [編集]
作品の全体は二部形式と考えられるが、再現部で楽器の組み合わせを変えることによって、より豊かな色彩が添えられている。弦の刻むピッツィカートのリズムから始まり、続いてファゴットとトランペットによって主題が登場する。この主題が全体を支配しながら大きく広がったのち、それぞれ特徴のあるいくつかの旋律を導く。曲は終始、躍動的なスペインの熱い情緒に満ちている。
楽器編成 [編集]
フルート2、ピッコロ、オーボエ2、クラリネット、バスーン4、ホルン4、トランペット2、コルネット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、シンバル、トライアングル、大太鼓、吊りシンバル、タンブリン、ハープ2、弦五部
備考 [編集]
フランスの管弦楽曲としては有名なものの一つであり、フランス音楽をレパートリーの中心としない指揮者やオーケストラによってもしばしば演奏される。一例として、ヘルベルト・フォン・カラヤンは1961年にフィルハーモニア管弦楽団とこの曲を録音している。