スペイングランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
2003年のスペインGP

スペイングランプリ(スペインGP、: Spanish Grand Prix西: Gran Premio de Españaカタルーニャ語: Gran Premi d'Espanya)は、スペインで行われるF1の選手権レースの1つ。

概要[編集]

1990年代以降、スペインGPは例年5月にバルセロナ近郊のカタロニア・サーキットで開催されている。シーズン開幕からアジア・オセアニア地域を転戦したのち、ここからヨーロッパラウンドの戦いが始まり、マシンに大掛かりなアップデートを施すチームもある。カタロニア・サーキットはテスト走行でも走りなれているため、ここでの成績から中盤戦以降の力関係を予想することもできる。ヨーロッパラウンドの中でもイタリア・ポルトガルと並びもっとも南に位置する地域で行われるレースであり、開催時期もあいまって猛暑の中での開催となることも多い。

正式名称は、2010年までは大手通信事業会社テレフォニカの名前を冠したGran Premio de España Telefónica(グラン・プレミオ・デ・エスパーニャ・テレフォニカ)、2011年2012年サンタンデール・セントラル・イスパノ銀行が冠スポンサーとなりGran Premio de España Santanderと称した。2013年は冠スポンサーはつかない予定である。

歴史[編集]

カタロニア・サーキット

1913年マドリード近郊のグアダラマ山脈のロードコースで、ツーリングカーイベントとして初開催された。1923年にはカタルーニャ州シッチェスに建設されたオーバルトラック (Autódromo de Sitges-Terramar)にて、欧州のグランプリ規定に則ったレースが開催された。1926年以降はバスク地方のラサルテ・サーキット (Circuito Lasarte) へ舞台を移したが、1936年にスペイン内戦が勃発すると長い中断期間に入った。

1950年にF1世界選手権が創設されると、1951年1954年バルセロナ市街地のペドラルベス公道コースで再開された。しかし、ル・マン24時間レースの大事故の影響で1955年のグランプリが中止され、以後1966年まで開催されなかった。

1967年にノンチャンピオンシップ戦として再開。1968年よりF1世界選手権に復帰し、1975年までマドリード近郊のハラマ・サーキットとバルセロナの公園内にあるモンジュイック・サーキットで交互に開催された。モンジュイックはガードレールなど施設安全面に問題があり、1975年の観客死傷事故を最後に使われなくなり、1976年から1981年まではツイスティーなハラマで連続開催された。

1986年にはアンダルシア州に新設されたヘレス・サーキットで再開され、隣国のポルトガルGPとセットで、シーズン終盤の「イベリア半島連戦」として開催された。ヘレスはハラマと似た抜き所の少ないレイアウトが歓迎されず、1991年以降はバルセロナ郊外に新設されたカタロニア・サーキットに舞台を移すことになった。

スペイン国内の経済状況も踏まえて、2014年よりカタロニアとバレンシアで隔年開催することに合意したと伝えられたが、カタロニア側は少なくとも契約期間内の2016年までは当地で開催すると主張した[1]

スペインGP以外のF1レース[編集]

スペインGP以外にもうひとつのF1レースを開催する場合、「1カ国1開催」という原則を回避する手段としてヨーロッパグランプリという名称が使用された。1994年1997年はヘレスにて開催。2000年代に入ると、スペイン出身のフェルナンド・アロンソの活躍と共に国内では高い人気と注目を集めるようになり、2008年から2012年まではバレンシア市街地コースでヨーロッパグランプリが再び開催された。

主な出来事[編集]

結果[編集]

各グランプリの結果は下記の通り。

決勝日 ラウンド サーキット 勝者 所属チーム 結果
1951 10月28日 8 ペドラルベス ファン・マヌエル・ファンジオ アルファ・ロメオ 詳細
1954 10月24日 9 ペドラルベス マイク・ホーソン フェラーリ 詳細
1968 5月12日 2 ハラマ グラハム・ヒル ロータス 詳細
1969 5月4日 2 モンジュイック ジャッキー・スチュワート マトラ 詳細
1970 4月19日 2 ハラマ ジャッキー・スチュワート ティレル 詳細
1971 4月18日 2 モンジュイック ジャッキー・スチュワート ティレル 詳細
1972 5月1日 2 ハラマ エマーソン・フィッティパルディ ロータス 詳細
1973 4月29日 4 モンジュイック エマーソン・フィッティパルディ ロータス 詳細
1974 4月28日 4 ハラマ ニキ・ラウダ フェラーリ 詳細
1975 4月27日 4 モンジュイック ヨッヘン・マス マクラーレン 詳細
1976 5月2日 4 ハラマ ジェームス・ハント マクラーレン 詳細
1977 5月8日 5 ハラマ マリオ・アンドレッティ ロータス 詳細
1978 6月4日 7 ハラマ マリオ・アンドレッティ ロータス 詳細
1979 4月29日 5 ハラマ パトリック・ドゥパイエ リジェ 詳細
1981 6月21日 7 ハラマ ジル・ヴィルヌーヴ フェラーリ 詳細
1986 4月13日 2 ヘレス アイルトン・セナ ロータス 詳細
1987 9月27日 13 ヘレス ナイジェル・マンセル ウィリアムズ 詳細
1988 10月2日 14 ヘレス アラン・プロスト マクラーレン 詳細
1989 10月1日 14 ヘレス アイルトン・セナ マクラーレン 詳細
1990 9月30日 14 ヘレス アラン・プロスト フェラーリ 詳細
1991 9月29日 14 カタロニア ナイジェル・マンセル ウィリアムズ 詳細
1992 5月3日 4 カタロニア ナイジェル・マンセル ウィリアムズ 詳細
1993 5月9日 5 カタロニア アラン・プロスト ウィリアムズ 詳細
1994 5月29日 5 カタロニア デイモン・ヒル ウィリアムズ 詳細
1995 5月14日 4 カタロニア ミハエル・シューマッハ ベネトン 詳細
1996 6月2日 7 カタロニア ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
1997 5月25日 6 カタロニア ジャック・ヴィルヌーヴ ウィリアムズ 詳細
1998 5月10日 5 カタロニア ミカ・ハッキネン マクラーレン 詳細
1999 5月30日 5 カタロニア ミカ・ハッキネン マクラーレン 詳細
2000 5月7日 5 カタロニア ミカ・ハッキネン マクラーレン 詳細
2001 4月29日 5 カタロニア ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
2002 4月28日 5 カタロニア ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
2003 5月4日 5 カタロニア ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
2004 5月9日 5 カタロニア ミハエル・シューマッハ フェラーリ 詳細
2005 5月8日 5 カタロニア キミ・ライコネン マクラーレン 詳細
2006 5月14日 6 カタロニア フェルナンド・アロンソ ルノー 詳細
2007 5月13日 4 カタロニア フェリペ・マッサ フェラーリ 詳細
2008 4月27日 4 カタロニア キミ・ライコネン フェラーリ 詳細
2009 5月10日 5 カタロニア ジェンソン・バトン ブラウン 詳細
2010 5月9日 5 カタロニア マーク・ウェバー レッドブル 詳細
2011 5月22日 5 カタロニア セバスチャン・ベッテル レッドブル 詳細
2012 5月13日 5 カタロニア パストール・マルドナド ウィリアムズ 詳細
2013 5月12日 5 カタロニア フェルナンド・アロンソ フェラーリ 詳細
2014 5月11日 5 カタロニア ルイス・ハミルトン メルセデス 詳細
  • 1980年はレース後に選手権カレンダーから除外されたため、ノンチャンピオンシップ扱い。

脚注[編集]

  1. ^ "バルセロナ、来季のチケット販売に悪びれず". ESPN F1.(2013年6月28日)2013年6月28日閲覧。
  2. ^ レースが規定周回数の75%未満で打ち切られた場合、入賞ポイントは半分に減らされる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]