スプリアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

スプリアス: spurious)は、主として高調波から成る、交流信号に含まれる設計上意図されない周波数成分のことである。

無線におけるスプリアス[編集]

送信機から発射される電波のうち、高調波低調波、寄生振動などによって発生する目的外の電波のことをいう。スプリアスは、TVI、BCI、アンプIなどの電波障害の原因となるため、電波法によりその強度が制限されている。スプリアスの発射をスプリアス発射、スプリアスによる電波障害をスプリアス妨害と呼ぶ。スプリアスの計測にはスペクトラムアナライザなどが使用される。

スプリアスや目的とする信号の帯域の上下に隣接する帯域の電波(帯域外発射)その他の、必要のない電波を不要波という。無線機が発する不要波や無線機以外の機器が発する電波障害の原因となりうる余計な電波を不要輻射という。

発振回路におけるスプリアス[編集]

水晶振動子セラミック発振子には、主振動以外に高調波振動や別の振動モードに起因するスプリアスが存在し、これによって意図しない周波数で発振が起こることがある。これをスプリアス発振と呼ぶ。意図的に整数倍の周波数の共振点で発振させる場合はオーバートーン発振と言い、だいたい20MHz以上の水晶発振子はオーバートーン発振で意図した周波数を得るよう設計されている。