スピードテスト

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ブロードバンドスピードテスト、あるいは単にスピードテスト、とは、主にインターネット接続における実効速度に関連する指標をベンチマークし数値化する作業である。

概要[編集]

簡易な回線スループット測定サービスとして、インターネット上の特定サーバから自分の端末までのTCP/IPスループットを簡単に測定することができるウェブサイトやツール等が存在する。

注意点[編集]

注意点としては、各種スピードテストにより数値化される指標は、通信回線の帯域幅伝送路容量表すものではなく、あくまでもネットワークまたはインターネット上の2地点間におけるネットワークスループットを数値化したものでしか無いことに注意が必要である。

スピードテストの結果はしばしば下記の要因によって大幅に変動する。

経路上の各々の通信回線の品質。遅延輻輳、混雑度合い
品質が悪い(ロス率)が高いネットワークでは再送によりスループットが低下する。
遅延が大きいと後述の帯域遅延積により最大スループットが制限される。
経路上にある各々の機器(ルーター等)の性能、輻輳
ルーターの遅延が大きかったりパケット損失率が高いとスループットが低下する。
TCPによる帯域遅延積の影響
TCPはスライディングウィンドウによるフロー制御を採用しているため、受信側のウィンドウサイズ(RWIN)、TCPコネクション仮想回線の帯域幅、2地点間の通信遅延時間(RTT)は次の関係式で表される。
RWIN = 定数×帯域幅×RTT
そのため、RTTの大きい仮想回線上では、RWINを十分大きくしないと帯域幅の上限が制限されうる。なおRTTについては、インターネットの場合は物理的距離(光速に比例する)だけでなく、ホップ数(通信経路上で経由するルーター数)によっても大きな影響を受ける。[1]
経路の変動
インターネットの場合、通信経路は常に一定と言うわけではなく変動した場合は遅延も変化する。
サーバーや計測側コンピューターの設置場所
特にインターネットの場合は、それぞれの2地点の場所によって、経路や遅延なども自明的に変化する。
サーバーや計測側コンピューター要因での遅延
サーバーの場合はスピードテスト要求が過度に集中した場合、サーバー近傍の通信回線の輻輳やサーバー自体の過負荷によりスループットは低下する。
また測定結果を表示するコンピューター側でも、オペレーティング・システムや、セキュリティソフトを含むさまざまなソフトウェアの負荷、NIC、ネットワーク・デバイスドライバの性能によりスループットが低下する。

その他[編集]

方式としては以下のようなものがある。

ブラウザによる測定
JavaScriptWebサーバにより速度を測定する方式である。
Flashによる測定
FlashのActionScriptと測定サーバにより速度を測定する方法である。
Java Appletによる測定
Java Appletと測定サーバにより速度を測定する方法である。
専用ソフトウェアによる測定
クライアント側とサーバ側両方に測定ソフトウェアをインストールし、測定する方法である。

脚注[編集]

  1. ^ 伝送路容量が低い領域(数Mbps程度)ではRWIN、RTTともさほど問題にならなかったが、FTTHなどの伝送路容量が数10Mbps~の高速な回線が普及すると、受信側の不十分なRWINや、RTTの大きさが測定結果に大きな影響を及ぼすようになっている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]