スパッスク=リャザンスキー

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スパッスク=リャザンスキー

スパッスク=リャザンスキー(スパッスク=リャザーンスキー、ロシア語: Спасск-Ряза́нский; Spassk-Ryazansky)はロシア連邦リャザン州中央部にある都市で、メシュチョラ低地の南部、オカ川の左岸(北岸)に位置する。州都リャザンからは南東へ55キロメートルで、スパッスク地区の行政中心地。

人口は8,858人(2002年国勢調査)、1989年ソ連国勢調査では9,835人、2006年の推計では8,317人。

歴史[編集]

スパッスク=リャザンスキーの対岸には、1237年モンゴル帝国のルーシ侵入以前にリャザン公国の首都があったスターラヤ・リャザーニ(旧リャザン)の村がある。

スパッスク=リャザンスキーの場所には15世紀頃から集落があったと考えられているが、最初にこの集落が文献記録の中に現れるのは1629年のことで、ヴァスキナ=ポリャナという名のスロボダ(職人や商人の住む集落)とスパッスクという名の村があった。このスロボダは、15世紀に建てられたスパス=ザレチェンスキー修道院(Спас-Зареченский монастырь)に属していたが、この修道院は1764年に廃止させられた。

1778年にスパッスクは市の地位を与えられ、スパッスク郡の中心地となった。1929年に他の「スパッスク」という名の町(ペンザ州スパッスク沿海地方スパッスク=ダリニー)と区別するため、「リャザン州の」という意味でリャザンスキーという接尾辞が加えられている。

文化[編集]

スパッスク=リャザンスキーには19世紀から20世紀初頭にかけて建てられた聖堂や住宅が多く残っている。市内には歴史・建築博物館がある。

町の中心から3km離れたオカ川の対岸には、モンゴル軍によって破壊されたリャザン公国の首都があったスターラヤ・リャザーニの村があり、リャザン公国の遺跡が残る。

町から北東にあるスパッスク地区のイジェフスコエ村には、当地で1857年に生まれたロシアのロケット工学・宇宙開発の父、コンスタンチン・ツィオルコフスキーを記念する博物館がある。

スパッスク地区の北部には、オカ川とその支流プラ川の流域に、ソ連時代の1935年にオカ自然保護区が設定され、1985年には生物圏保護区にも指定された。ここでは、貴重な湿地の生態系が管理されている。

経済と交通[編集]

スパッスク=リャザンスキーで最も大きな企業は革製品工場であり、その他に食品工業や軽工業が立地している。

オカ川の対岸(南岸)には、スパッスク=リャザンスキーの町の西から南にかけて、モスクワ・リャザン・ルザエフカシズラニを結ぶ鉄道と、モスクワ・リャザン・サマーラチェリャビンスクを結ぶM5幹線道路が走る。町からは15kmから20km離れたところを通るが、オカ川を橋または渡し船で越えて接続することができる。

外部リンク[編集]

座標: 北緯54度24分 東経40度23分 / 北緯54.400度 東経40.383度 / 54.400; 40.383