ストリートクライ

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ストリートクライ
英字表記 Street Cry
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1998年3月11日
死没 2014年9月17日(16歳没)
Machiavellian
Helen Street
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産 Sheikh Mohammed
Bin Rashid Al Maktoum
馬主 Godolphin Racing Inc.
調教師 Eoin Harty (USA)
Saeed bin Suroor (UAE)
競走成績
生涯成績 12戦5勝
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ストリートクライ (Street Cry) は、アイルランド生産、アメリカ合衆国アラブ首長国連邦調教の競走馬種牡馬。アメリカとドバイで競走生活を送り、2002年のドバイワールドカップスティーブンフォスターハンデキャップなどに優勝した。

経歴[編集]

競走馬時代[編集]

2000年7月にデビュー、翌月の未勝利戦で初勝利を挙げる。その後はG2デルマーフューチュリティノーフォークステークスに出走していずれも2着、次走のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルマッチョウノの3着に終わった。

翌2001年よりドバイのサイード・ビン・スルール厩舎に移籍。初戦のUAE2000ギニーを制するも、UAEダービーでは2着に終わり、さらに次走に予定していたケンタッキーダービー直前に球節を故障し、休養に入った[1]。10月のディスカバリーハンデキャップで復帰するも2着と、3歳時までは重賞では勝ちきれなかった。

しかし2002年、初戦のG2マクトゥームチャレンジラウンド3を8馬身半差で圧勝し重賞を初制覇すると、次走は世界最高賞金競走のドバイワールドカップに出走。ここで前年の凱旋門賞優勝馬サキーらを降して優勝し、G1競走初制覇を果たした。さらに再びアメリカに移動して臨んだG1スティーブンフォスターハンデキャップも、6馬身半差で勝利を収めた。

しかし次走のホイットニーハンデキャップで2着となった後、再び球節を傷めて秋の目標としていたブリーダーズカップ・クラシックを断念。そのまま引退、種牡馬入りとなった[2]

競走成績[編集]

年月日 競馬場 レース名 頭数 人気 着順 距離(状態 タイム 着差 騎手 斤量 勝ち馬/(2着馬)
2000 7 16 ハリウッドパーク メイドン 10 1 2着 D5.5F(速) 1身 D.フローレス 53.5 Divine Spirit
2000 8 19 デルマー メイドン 10 1 1着 D6.5F(速) 1:16.80 7身 D.フローレス 53.5 (Dotage)
2000 9 13 デルマー デルマーフューチュリティ G2 8 2 2着 D7F(速) D.フローレス 52.6 Flame Thrower
2000 10 7 サンタアニタ ノーフォークS G2 8 3 2着 D8F(速) D.フローレス 53.5 Flame Thrower
2000 11 14 チャーチルダウンズ BCジュヴェナイル G1 14 3 3着 D8.5F(速) 1 1/2身 D.フローレス 55.5 Macho Uno
2001 3 1 ナドアルシバ UAE2000ギニー LR 8 1着 D1600m(速) 1.35.14 2身 L.デットーリ 53.5 (Noverre)
2001 3 24 ナドアルシバ UAEダービー G3 14 2着 D1800m(速) L.デットーリ 55.5 Express Tour
2001 10 31 アケダクト ディスカバリーH G3 7 1 2着 D9F(速) 1身 D.フローレス 53.5 Evening Attire
2002 2 28 ナドアルシバ マクトゥームチャレンジ3 G2 7 1着 D2000m(速) 2:01.25 8 1/2身 L.デットーリ 58 (State Shinto)
2002 3 23 ナドアルシバ ドバイワールドC G1 11 1着 D2000m(速) 2:01.18 4 1/2身 J.ベイリー 57 (Sei Mi)
2002 6 15 チャーチルダウンズ スティーブンフォスターH G1 8 2 1着 D9F(速) 1:47.84 6 1/2身 J.ベイリー 54.4 (Dollar Bill)
2002 8 3 サラトガ ホイットニーH G1 6 1 2着 D9F(速) 1 1/4身 J.ベイリー 55.8 Left Bank

S=ステークス、H=ハンデキャップ。LR=Listed Race(準重賞)。斤量は一律にキログラム換算。

種牡馬時代[編集]

2003年よりジョナベルファームで供用が始まると、初年度産駒のストリートセンスが2006年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルを制し、エクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出。この年ストリートクライ自身も新種牡馬ランキング、2歳馬ランキングでいずれも首位を獲得した。翌年以降もストリートセンスがケンタッキーダービーに優勝、牝馬のゼニヤッタが2009年のブリーダーズカップ・クラシックを制するなど活躍馬が続出。ストリートクライ自身は競走馬時代にダートトラックしか経験していなかったが、産駒は芝・ダート・オールウェザーを問わない活躍で、初年度には3万ドルだった種付け料は、3世代を送り出した時点で15万ドル[3]という人気種牡馬となった。

また、初年度よりシャトル種牡馬としてオーストラリアでも種付けを行っており、こちらでもG1優勝馬を輩出し、産駒の活躍は世界的な広がりを見せている。

2014年9月にシャトル先のダーレー・オーストラリアで原因不明の神経性疾患で種付けができない状態に陥っていることが明らかとなり[4]、それから間もない9月17日に安楽死処分になったことが公表された[5]

主な産駒[編集]

※G1級競走優勝馬のみ記載、生年ごとにアルファベット順、斜体はローカルグレード

血統表[編集]

ストリートクライ血統ミスタープロスペクター系 / Native Dancer4×5=9.38%、Nasrullah5×5=6.25%、Almahmoud5×5=6.25%

Machiavellian 1987
鹿毛 アメリカ
Mr.Prospector 1970
鹿毛 アメリカ
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
Coup de Folie 1982
黒鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Raise and Standard Hoist the Flag
Natalma

Helen Street 1982
鹿毛 イギリス
Troy 1976
鹿毛 イギリス
Petingo Petition
Alcazar
La Milo Hornbeam
Pin Prick
Waterway 1976
栗毛 フランス
Riverman Never Bend
River Lady
Boulevard Pall Mall
Costa Sola F-No.1-l

父については同馬の項を参照のこと。母は1985年のアイリッシュオークス優勝馬。甥に2004年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬・G1競走4勝を挙げたシャマルダル (Shamardal) がいる。

出典[編集]

  1. ^ 日本中央競馬会優駿』2008年8月号 88頁。
  2. ^ BBC Sports 2002年9月3日「Street Cry retired to stud」2008-10-30閲覧
  3. ^ BloodHorse.com 2008年10月29日「Street Cry's Fee Rises to $150,000」 2008-10-30閲覧
  4. ^ Lameness Sidelines Stallion Street Cry
  5. ^ Press release, 17 September 2014
  6. ^ G2競走だった2008年も含めると3連覇。
  7. ^ ストリートクライ出走時にはG2競走だったが、2007年よりG1に昇格。

外部リンク[編集]