スッポン科
| スッポン科 | ||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
トゲスッポン Trionyx Sinensis
|
||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
| 亜科、属 | ||||||||||||||||||||||||
スッポン科(-か、Trionychidae)は、爬虫綱カメ目に属する科。模式属はナイルスッポン属。
目次 |
[編集] 分布
アフリカ大陸、ユーラシア大陸、アメリカ合衆国、インドネシア、日本、パプアニューギニア、メキシコ
[編集] 形態
最大種はタイコガシラスッポンで最大甲長140cm。角質甲板が退化し、骨甲板は柔らかい皮膚で覆われる。甲羅を軽量且つ柔軟にすることで、高速遊泳や砂泥中への潜行に適応した進化を遂げている。また甲羅を含め全身に大型の鱗が無いため、皮膚呼吸(体表のみならず総排泄孔や咽頭粘膜からもガス交換を行う)も盛んに行う。
吻端が突出し、鼻孔が開口する。これによりシュノーケルのようにして呼吸することができる。上顎及び下顎を覆う角質の鞘(嘴)は、肉質で覆われる。しかし嘴は刃物の鋭いうえに咬合面が広く、獲物を切断したうえで硬い物は噛み砕くことができる。頸部は長く筋力も強いため、底質や物陰に身を潜めつつ、獲物となる小動物が通りかかると瞬時に首を伸ばして噛み付いて捕らえる「待ち伏せ型」で摂餌する種も知られる。(特にスッポンではその傾向が強い)指趾には水掻きが発達し、第1-3指にのみ爪がある。このことが、スッポン科(Trionychidae)のラテン名の由来となっている。(Tri-3つの、onycho-爪の意)
[編集] 分類
外部形態および内部形態、分子系統学(核型、酵素の電気泳動、ミトコンドリアDNA)の研究からスッポンモドキ科と単系統群を形成するという説が有力。
[編集] フタスッポン亜科 Cyclanorbinae
クビスジフタスッポン属 Cyclanorbis
- Cyclanorbis senegalensis セネガルフタスッポン
- Cyclanorbis elegans ヌビアフタスッポン
フタスッポン属 Cycloderma
- Cycloderma aubryi オーブリーフタスッポン
- Cycloderma frenatum ザンベジフタスッポン
- Lissemys punctata インドハコスッポン Indian flapshell turtle
- Lissemys scutata ビルマハコスッポン
[編集] スッポン亜科 Trionychinae
インドシナオオスッポン属 Amyda
- Amyda cartilaginea インドシナオオスッポン Asiatic giant softshell turtle
- Apalone ater クロトゲスッポン Cuatro Cienegas softshell turtle(トゲスッポンの亜種とする説もあり)
- Apalone ferox フロリダスッポン Florida softshell turtles
- Apalone mutica スベスッポン
- Apalone spinifera トゲスッポン Spiny softshell turtles
- Aspideretes gangeticus ガンジススッポン Indian soft-shell turtle
- Aspideretes hurum クジャクスッポン Peacock soft-shell turtle
- Aspideretes nigricans クロスッポン Black softshell turtle
- Aspideretes leithii リーススッポン Nagpur soft-shell turtle
- Chitra indica インドコガシラスッポン Indian narrow-headed softshell turtle
- Chitra chitra タイコガシラスッポン Striped narrow-headed softshell turtle
- Chitra vandijki
ヒラタスッポン属 Dogania
- Dogania subplana ヒラタスッポン
ミヤビスッポン属 Nilssonia
- Nilssonia formosa ミヤビスッポン Burmese peacock softshell turtle
イボクビスッポン属 Palea
- Palea steindachneri イボクビスッポン Wattle-necked soft-shelled turtle
- Pelochelys bibroni ビブロンマルスッポン Bibron's giant soft shelled turtle
- Pelochelys cantorii マルスッポン Cantor's giant soft shelled turtle
- Pelochelys signigera ゴマダラマルスッポン
スッポン属 Pelodiscus
- Pelodiscus sinensis スッポン Chinese softshelled turtle
ハナスッポン属 Rafetus
- Rafetus euphraticus メソポタミアハナスッポン Euphrates soft-shelled turtle
- Rafetus swinhoei シャンハイハナスッポン
ナイルスッポン属 Trionyx
- Trionyx triunguis ナイルスッポン
[編集] 生態
河川や湖、池沼、湿地等に生息する。主に淡水域に生息するが、一部の種は汽水域や海域で見られることもある。完全水棲か半水棲で、産卵以外で陸に上がらない種もいれば陸伝いに水場を移動したり乾季に泥中で休眠する種もいる。
食性は動物食もしくは雑食で、魚類、甲殻類、貝類、昆虫類、水草等を食べる。
繁殖形態は卵生。
[編集] 人間との関係
生息地では食用とされることもある。日本に分布するスッポンも海外から移入され各地で食用として繁殖されたため、正確な分布が不明となっている。
開発による生息地の破壊や、水質汚染、食用の乱獲等により生息数が減少している種もいる。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。科内では比較的小型種であるスッポンでも甲長35cmと大型種が多いため、大型のケージが用意できない場合は一般家庭での飼育には適していない。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、208頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、112、206頁。
- 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社、2000年、218頁。
- 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、66-69頁。
- 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、66-77頁。
- 安川雄一郎 「水棲ガメの世界」『ハ・ペト・ロジー』Vol.3、誠文堂新光社、2005年、17、20、26、42-43頁。