スチーフンイワサザイ

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スチーフンイワサザイ
Xenicus lyalli.jpg
保全状況評価
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EX.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : イワサザイ亜目 Acanthisitti
: イワサザイ科 Acanthisittidae
: Xenicus
: X. lyalli
学名
Xenicus lyalli
(Rothschild1894)
英名
Stephens Island Wren

スチーフンイワサザイ (Xenicus lyalli ) はスズメ目イワサザイ科に属するで、ニュージーランド北島南島の間に位置するスティーヴンズ島に生息していたが、1894年絶滅した。

全長10cm程度で体は茶色、現生のスズメ目で唯一の飛べない鳥だった。

名称[編集]

英名はその生息地に由来する。和名においては、全世界の鳥類に和名を付けた力作であることで有名な山階芳麿の『世界鳥類和名辞典』においてスチーフンイワサザイとされているため、この形での引用がよく見られる。しかし、"Stephen" の実際の発音は [sti:vn] であり、日本語でもスチーフンという音写は非常に例外的な物であることからスチーブンイワサザイスティーブンイワサザイなどのように記述されることが多い。また、これらとは別系統の和名としてハシナガヤブサザイという和名で呼ばれることもある。

種小名のlyalli はこの鳥の標本を手に入れた灯台守の名にちなむ。

絶滅の経緯[編集]

スティーブンズ島への人間居住は、灯台の建設が始まった1892年のことである。この後、3人の灯台守とその家族がこの島に住むようになった。このころすでにこの島の "ミソサザイ" についての言及が建設労働者によってなされている。

灯台が稼動し始めた1894年、飼い「ティブルス(Tibbles)」が捕まえてきた見慣れない鳥に興味を持った灯台守の一人デイヴィッド・ライオール(David Lyall) がその鳥を鳥類学者のウォルター・ブラー(Walter Buller) に送ったことによってこの鳥が新種と確認されその存在が知られることになった。猫は合計で15~16羽ほどを捕まえてきたが、それを最後にスチーフンイワサザイの姿を見た者はおらず、学者による調査も行われたが結局見つからず、[1]猫1匹によって絶滅させられたものとされている。ほとんど天敵もいなかったスティーブンズ島では、空を飛べなかったことでネコに簡単につかまってしまったと考えられている。発見と同時に絶滅したこともあり、生態に至っては全く不明である。

脚注[編集]

  1. ^ 2006年5月3日トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」(フジテレビ系)でスチーフンイワサザイの絶滅が「一匹の飼い猫がくわえてきた事で発見された新種のスズメがその猫によって絶滅させられたことがある」として紹介された。補足トリビアの一つに「飼い猫“ティブルス”の子孫は野生化し、ほかの小動物を絶滅に追いやった」というものもあった。

Sibley分類体系上の位置[編集]

シブリー・アールキスト鳥類分類
イワサザイ下目 Acanthisittides

Status[編集]

EXTINCT (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))

Status iucn3.1 EX.svg

外部リンク[編集]

  • BirdLife International 2004. Traversia lyalli 2006 IUCN Red List of Threatened Species.