スターフォックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| ジャンル | シューティングゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 開発元 | 任天堂 アルゴノートソフトウェア |
| 発売元 | 任天堂 |
| 人数 | 1人 |
| メディア | スーパーFXチップ搭載 8Mbitロムカセット |
| 発売日 | |
| 価格 | 9,800円(税込) |
| 売上本数 | |
『スターフォックス』(Star Fox)は、1993年2月21日に任天堂より発売されたスーパーファミコン用3Dシューティングゲーム。スターフォックスシリーズの第1作目。ヨーロッパでのタイトルは『Starwing』。
目次 |
[編集] 概要
任天堂が手がけるフライトシューティングゲームである。ファミリーコンピュータなどで主流であった、2D型で自機戦闘機を真上(もしくは真横)から見て操作するというものではなく、ロムカセットに搭載されているスーパーFXチップ(三次元描画方面強化回路)により描かれた3D空間の中を飛行する自機戦闘機をより主観的な角度から見て操作するものである。また、スーパーファミコンで発売されたゲームソフトとしては初めての3D作品でもあった。
登場するキャラクターは動物をモチーフにしたもので、例えば主人公のフォックスはキツネである。擬似三次元描画が可能とはいえ、何とかゲームとしての体裁を保っている程度ではあったが、それを逆手にとったポリゴンらしさ丸出しの幾何学的な無機質でクールな世界観を作っていた。
ステージ途中で仲間や敵の通信が入ったり、一部ではあるがステージ上での行動がストーリー分岐を起こすなど、ゲームとしてのアイデンティティーは確立しており、とっつきづらいながらも人気があった。
続編としてスーパーFXチップ2を搭載した『スターフォックス2』の開発が進められていたが、NINTENDO64の発表・発売があったため、『スターフォックス64』の開発プロジェクトに継承されていった。
キャラクターの年齢など、設定や時系列はこの作品で独立している。したがって、64版以降の作品とは矛盾や相違点がある。
[編集] システム
- プレイヤーは主人公のフォックスが乗るアーウィンを操る。
- 1つの惑星や宙域が1つのステージとなる。プレイヤーは惑星コーネリアのステージから始め、最終的にベノムのステージまでたどり着く。コーネリアからベノムまでのルートはレベル1~3の全部で3つ存在しており、攻略するステージが違うほかに、それぞれ難易度も異なっている(高いレベルほど難易度が高い)。同じ名前のステージであってもルートが違えばステージ構造は異なる。レベル1、2は全6面、レベル3は全7面。
- ステージを進めて、最後に待ち受けるボスを破壊することでステージクリアとなる。
- クリアすると、そのステージ全体で出現した敵機のうち何%を撃墜したかが集計される。撃墜率×100がスコアとなり、一定のスコアに達するごとにコンティニュー回数が1増える。
- 敵の攻撃を受ける、地形にぶつかるなどするとアーウィンのシールド残量が減っていく。シールド残量が0になるとミスとなり、残機が1つ減る。残機が0の状態でミスをするとゲームオーバーになる。減ったシールド残量はアイテムを取ることで回復し、ステージクリアによって完全に回復する。
- フォックスの他にも3人の仲間が戦線に参加しており、逐一アドバイスなどの通信を送ってくる。時々敵機に追われることがあり、この時は追われている仲間の機体のシールド残量が表示される。敵機を撃墜しないと仲間は25%ずつダメージを受け、最後には墜落してしまう。仲間のシールド残量の回復はできない。
- ゲームオーバーになった際にコンティニュー回数が残っていれば、再びそのステージから再開することができる。ただしその場合、アーウィンの状態、スコアはリセットされる。
[編集] 自機の操作
プレイ開始前に4つのボタン配置から選択する。移動はボタン配置のタイプによって、上下移動の正逆(逆の場合、十字キー下で上昇)を選択できる。
- ブラスター - 通常攻撃。下記のアイテムにより威力を強化する事ができる。
- スマートボム - いわゆるボンバー。弾数制限があるが、アイテムにより補充が可能。発射後にもう一度ボタンを押すことで爆発。
- ブースト/ブレーキ - 自機を加減速する。
- クイックターン - L/Rボタンを押しながら移動することで素早くその方向に移動できる。
- ローリング - L/Rボタンを二回連続で押すと自機が回転。接触した敵レーザーを跳ね返すことができる。
自機にはシールドゲージの他にウィングにも耐久力が設定されており、一定以上のダメージを受けてウイングが破損すると飛行性能と攻撃力が落ちてしまう。
[編集] アイテム
- スモールサプライ
- 黄色・銀色のリング。取るとシールドが少し回復する。
- サプライサークル
- 青色のリング。いわゆるチェックポイントであり、取るとシールドが大幅に回復する。以後、そのステージで撃墜された場合は、残機が残っていればそこからの再スタートになる。
- ツインブラスター
- 取るとブラスターがツイン(タイプA)→ツイン(タイプB)の順にパワーアップする。
- ウイングジャイロ
- 破損したウイングを修復できるアイテム。ウイングが破損している時にツインブラスターを取ると出現し、自動的に時間差で取得される。
- スマートボム
- Bで発射できる爆弾を補充できる。ブラスターに比べて攻撃範囲が格段に広い。最大搭載数は5個まで。
- パワーシールド
- 取ると無敵状態になり、一定回数のダメージを無効にする。
- トップス(1UP)
- 3つ1組で三角形を描くように配置されたオブジェクト。撃つと回転し始め、3つ全て撃つと中央に1UPアイテムが出現する。取るとアーウィンの残機が1機増える。トップス自体に衝突するとダメージを受ける。
[編集] 登場人物
[編集] 「スターフォックス」チーム
- フォックス・マクラウド (Fox McCloud)
- 本作の主人公。常に先陣を切る若きチームリーダー。
- ファルコ・ランバルディ (Falco Lombardi)
- パイロットとしてはメンバーの中でも優秀。
- ペッピー・ヘア (Peppy Hare)
- チームのムードメーカー的存在。
- スリッピー・トード (Slippy Toad)
- 消極的でやや気弱な所がある。
[編集] コーネリア防衛軍
- ペパー将軍 (General Pepper)
- スターフォックスにアンドルフ軍掃討を依頼した人物。各ステージに入る際にアドバイスをしてくれる。
- フォックス・シニア (Fox Sr.)
- フォックスの父親で、コーネリア防衛軍の軍曹。宇宙海賊掃討作戦を終えてコーネリアへ帰還していた途中にブラックホールに飲み込まれ、行方不明となった。
[編集] 敵
- アンドルフ (Andorf)
- コーネリア出身。若い頃から数々の研究開発で成果を挙げてきたが、私利私欲の為に危険な実験に走ってしまい、それが原因で惑星ベノムに永久追放された科学者。ベノムを軍事基地に改造し、ライラット系の各惑星への侵略を開始した。
- 戦いの際は、鉄板状の板で構成された大きな顔の内部にアンドルフ本人の顔が描かれた立方体のようなコアが隠されている。大きな顔の状態では白い板を吐いたり、光学兵器を使って攻撃する。実はアンドルフ本人に代わって総指揮を行う巨大コンピュータであり、機械であるにもかかわらず独自の意志を持って行動することが可能となっている。
[編集] ライラット系
[編集] 惑星
- 第IV惑星コーネリア (CORNERIA - THE BASE)
- コーネリア防衛軍の本拠地がある惑星。自然と科学が見事に調和した惑星で、長い平和を謳歌していたが、アンドルフ軍からの攻撃を受け、軍が動き出した。ボスは、レベル1、2では宇宙空母「アタックキャリア」、レベル3では広角度攻撃タンク「デストラクター」。
- メテオ・ベース (THE BATTLE BASE METEOR)
- かつてはアミューズメント施設「メテオランド」があった小惑星。アンドルフ軍によってそれらの施設が撤去され、現在はアンドルフ軍の基地が敷設されている。ボスはクモ型改造兵器「ダンシングインセクター」。
- 第II惑星タイタニア (THE PLANET TITANIA)
- 分厚い霧に包まれた惑星。そのために生命体が繁殖することはなかったが、その反面、様々な物資資源が豊富に眠っている。それを巡り、多くの惑星が占有権を争っていたが、現在はアンドルフ軍が惑星を丸ごと占領している。ライラット太陽に地軸を向けて自転しているため、強い太陽光にさらされ続ける昼側とまったく日の当たらない夜側に分かれている。霧に覆われているのは夜側のほうであり、これまでは天候操作ユニットを使用して霧を取り除くことで夜側での資源発掘もされていたが、アンドルフ軍によってこのユニットを止められたために本来の霧に覆われた環境に戻されてしまった。ボスは資源防衛ブレイン「プロフェッサーハンガー」。
- 第V惑星フォーチュナ (THE PLANET FORTUNA)
- 自然に恵まれた惑星だが、その一方で恐竜が地表を支配、凶暴な古代の生物が姿を変えることなく現存している。アンドルフはそれらの生物を飼育、あるいは改造することで、近代兵器にも勝るパワーを有す凶悪な戦闘兵器に育て上げた。ボスはサイボーグ双頭竜「モナークドドラ」。
- 第III惑星マクベス (THE PLANET MACBETH)
- 激しい天変地異に見舞われ、地表全体が穴だらけになってしまった惑星。その特異な地形をアンドルフは基地として利用。武器や弾薬を大量に運び込んだ結果、惑星全体が爆弾のようになり、いつ大爆発を起こすかも知れない大変危険な惑星と化した。ボスは光速回転体「スピニングコア」。
- 第I惑星ベノム (VENOM - THE FINAL GOAL)
- アンドルフが永久追放された惑星。かつてはコーネリアに並ぶ優れた環境を持っていたが、アンドルフによって先住民は制圧され、惑星の環境が完全に破壊され、暗雲が立ちこめる機械惑星と化した。上空の軌道上には侵入者を迎撃するためのミサイル及び機雷が非常に多数配備されている。この惑星は特例として2つのステージに分かれており、軌道上のステージをクリアしないと惑星内部のステージには進めない。ボスは、レベル1では空間浮遊ロボット「ファントロン」(軌道上と惑星内部でパターンが異なる)、レベル2では超重力衛星「メタルスマッシャー」(軌道上)、中枢警備マシン「ギャラクティックライダース」(惑星内部)、レベル3では合体型戦艦「グレートコマンダー」(軌道上と惑星内部で形態が異なる)。
[編集] 宙域
- アステロイドベルト (ASTEROID BELT)
- 惑星コーネリアを取り巻く小惑星群。その為、コーネリアを守る天然の防壁となっている。アンドルフ軍は、コーネリアに侵攻する為にこの小惑星群を破壊して前線基地を作ろうとする一方で、鉱物資源を活用して新しいコーティング技術を作り出している。また、ブラックホールや別の次元に飛ばされて行方不明となった事件が数件ある。ボスは、レベル1では小惑星破壊艇「ロッククラッシャー」、レベル3では小型ステーション「ブレードバリア」。
- スペースアマダ (THE ANDORF SPACE ARMADA)
- アンドルフ軍の大型戦艦による宇宙最強艦隊。惑星コーネリアと惑星ベノムを一直線上に結ぶ場所に配備されている。ボスは最大指揮艦「アトミックベース」。
- セクターX (SECTOR X)
- 元々はアステロイドベルトの一部分だったが、アンドルフ軍の小惑星破壊艇によって大部分が破壊されている。現在は前線基地を建設中のため、多くの資材が浮遊している。ボスは小惑星破壊艇「ロッククラッシャー」。
- セクターY (SECTOR Y)
- 巨大な宇宙生物が数多く生息する宙域。アンドルフ軍もこの生物群を恐れており、惑星ベノムに近い場所でありながらも迎撃部隊の配備は極端に少ない。ボスは機械生命体「プラズマヒドラ」。
- セクターZ (SECTOR Z)
- 惑星フォーチュナと惑星マクベスの間にある宙域。第二前線基地を建設しようとしており、セクターX同様に多数の資材が浮遊している。ボスは拠点増設機関「アトミックベースII」。
[編集] 異空間
どのルートにも属していない空間。特殊な条件を満たすことで入ることが可能。通常の惑星、宙域では考えられない超常現象が発生することもある。
- ブラックホール (THE AWESOME BLACK HOLE)
- アンドルフの実験によって作り出された全てを飲み込む宇宙の墓場。フォックスの父親もここで姿を消した。アステロイドベルトのステージ中から入る事ができる、いわゆるワープゾーン。内部は敵機の残骸やアイテムなどがそこかしこに浮遊しており、数ヶ所に存在する出口はいずれも終盤のステージへ繋がっている。出口から脱出しない限りは永久にループする構造となっており、ボスは存在しない。
- アウト オブ ディス ディメンション (OUT OF THIS DIMENSION)
- アンドルフの実験によってその存在が示唆されている、別次元の世界。アステロイドベルトのステージ中から入る事ができる、いわゆる隠しステージ。クラシック『春の声』や童謡『雪』などをアレンジした専用BGMや、紙飛行機をモチーフにした敵キャラクターなど、全編通してコミカルな雰囲気があるが、ボスを撃破した時点でエンディングと同様にスタッフロールが流れ出し、最後に「THE END」の文字が出現し、ゲームが終わらなくなる。また、その後にわざと撃墜されてもこのステージの最初からスタートとなる。つまり、一度入ったらリセットするかゲームオーバーにならない限り決して外へ脱出する事ができないステージ。ボスはスロットマシン。
[編集] 外部リンク
|
||||||||||||||||||||

