スターターピストル

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スターターピストルとは、陸上競技競泳運動会などで、スタートの際鳴らす、音が出る火薬銃のことである。信号器ともいう。一般には紙火薬(紙雷管)を使用することが多く、実弾などはあまり使われない。最近では火薬を用いない電子式のスターターピストルもある。

概要[編集]

陸上競技をスタートする際、スターターが鳴らしスタートの合図をする。種類としては、紙火薬(紙雷管)を用いるものには双発式と単発式の2種類があり、このほか火薬を用いない電子式のものもある。

火薬を用いるスターターピストルの場合、ゴール地点の計時員は音ではなく白煙を見て計時を開始する。これはスタート地点とゴール地点との距離が開くと音の確認では誤差が大きくなってしまうためである。ただ、空気中の白煙は確認しにくいことがあるためスターター側に補助員を付けて信号器反射板を用いることもある。

スターターは発砲音で耳を傷めないようプロテクターを耳に装着することが取扱説明書などで推奨されている。

近年では花火よりも単価が安いことから鳥獣対策にも利用されている[1]

種類[編集]

単発式[編集]

火薬を1つ詰めて、1つ出すという方式。音は双発式よりは小さく、運動会などでは使われない事が多い。

双発式[編集]

火薬を二つ詰め、2つ出るという方式。音は弾の大きさにもよるが大きい。この音は微妙にずれがあって、「パパン」という音がする。運動会や陸上競技では、たいていこちらが使われる。(フライング警告のため)

電子式[編集]

火薬を用いずに合成された電子音をスタート音として用いる方式。陸上競技などでは各レーンの後方にスピーカーボックスを置いて一斉にスタート音を鳴らすことができる機能をもったものや、スタート時にフラッシュ光を放つ機能をもったものなど多機能のものがある。競輪[2]では後者が使われる。

例えば、100m走の場合、電子式スターターピストルの引き金は、スターターピストル先端の発光部、銃砲の合成音を出すスピーカー、フライングを検知するスターティングブロックのセンサー、司令室のパソコン、写真判定用のカメラなどと連動しており、これらが一斉に動き出すスイッチの役割もしている[3]

脚注[編集]

  1. ^ 奈良県における取組体制 農林水産省
  2. ^ 日本写真判定の場合、1987年に開発したという。(日本写真判定 - 沿革
  3. ^ 世界記録を、この手で 朝日新聞