スタークラフト2

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スタークラフト2(-ツー、英語StarCraft II)はブリザード・エンターテインメント(以下・ブリザード)がスタークラフトの後続作品として開発中であるリアルタイムストラテジーコンピュータゲーム

2010年7月27日に、基本パック「StarCraft II: Wings of Liberty(ウィングス・オブ・リバーティー、自由の翼)」がWindowsMac OSにマルチ対応したパッケージ版とダウンロード版としてリリースされた[1]。ダウンロード版はBlizzardの公式ウェブサイトBattle.netから購入可能[2][3]。価格はパッケージ版、ダウンロード版ともにUS$59.99。

ザーグを主役とする拡張パックの「Heart of the Swarm(ハート・オブ・ザ・スウォーム)」が発売済み(39.99ドル)。プロトスを主役とする「Legacy of the Void(レガシー・オブ・ザ・ヴォイド)」が予定されている。Wings of Libertyではテランが主役。本作の設定は前作スタークラフト:ブルードウォーから4年後の出来事となる。

特徴[編集]

日本での購入[編集]

スタークラフト2は 日本語版がないため、英語版等を購入することになる。

現在販売されているものは、North America版、Latin America版、Europe版、Russia版、Korea版、Taiwan版、China版、Southeast Asia & Oceania版、があり、それぞれ言語ローカライズされている。

また、スタークラフト2ではプレイ時にサーバーへのログインが必要となるが、接続するサーバーは各版でそれぞれ専用で、異なるサーバーへの接続はできない。 このため、対人戦などをプレイする際にも他の版を購入したプレイヤーと遊ぶことはできない。

※例外的に、Southeast Asia & Oceania版のみ、North America版のサーバーへも接続することが可能。

現在、最も日本のプレイヤーが多く居るNorth America版(北米サーバー)が無難。 販売店によっては、どの版か記載していない場合がある。

技術的な側面[編集]

  • Havok物理エンジンを搭載。ゲームで初めてIKシステムを採用[要出典]
  • HDRをサポート。

種族[編集]

ブリザードは前作に無い新しい種族を追加することも検討したが、バランスの維持のために既存のテランTerran)、プロトスProtoss)、ザーグZerg)のみで本ゲームを構成することにした。

新ユニット[編集]

以下は現在までブリザードが公開した新ユニットに関する要約である。ユニットの日本語名が未公開なので、原則的に英語発音をカタカナで表記する。ただし、慣習的表記が優先する(例:Thorは英語では「ソア」だが、「トール」とする。同様にHerculesは「ハーキュリーズ」でなく「ヘラクレス」)。

テラン[編集]

  • SCVSpace Construction Vehicle)が(任意で)自動的に修理を行うようになる。
  • MULE:オービタル・コマンド(Orbital Command)のエネルギーを使って召喚できるようになるユニット。SCVより鉱物(Mineral)を早く採取できるが、一定時間が経つと壊れてしまう。
  • マローダー(Marauder):分厚い装甲を装備した歩兵。対地攻撃しかできないが開発によって、敵を遅くする弾を使うようになる。
  • リーパー(Reaper):二丁拳銃を装備した強襲兵。ブースターを利用し絶壁を自由に上り下りできる。建物破壊用の爆弾も装備している。
  • バイキング(Viking):空対空ミサイルを搭載した制空戦闘機。地上専用の機関砲を二門装備した二足歩行メカに変形できる。
  • トール(Thor):高いHPを持つ大型二足歩行メカ。強い一撃を持つ対地攻撃と、範囲攻撃の対空連鎖ミサイルを誇るテラン最高の機械ユニット。空輸もできるがメディヴァック(Medivac)一機に一機しか乗せられない。
  • バンシー(Banshee):対地ロケット弾を搭載したヘリコプター。隠密(Cloak)能力を持てる。
新技術[編集]
  • プラズマ・アレイ(Plasma Array): バトルクルーザー(Battlecruiser)が無数のプラズマ弾頭を地上に撃ち込む。ヤマト・キャノン(Yamato Cannon)と併用することはできない。なお、この能力はシングルプレイヤー専用である。
  • ミサイル・バーラージ(Missile Barrage):バトルクルーザー(Battlecruiser)が無数の空対空ミサイルを発射する。ヤマト・キャノン(Yamato Cannon)と併用することはできない。なお、この能力はシングルプレイヤー専用である。
新建造物[編集]
  • コマンド・センター(Command Center)がアドオンの代わりに直接アップグレードに変更。5機までのSCVを搭載可能。オービタル・コマンドとプラネタリ・フォートレスの二種類がある。
  • オービタル・コマンド(Orbital Command): スキャナー(隠蔽探知機能あり)、MULE召喚、サプライ・デポの人口数倍化機能を搭載したコマンド・センターの強化型。
  • プラネタリ・フォートレス(Planetary Fortress):自己防御用の砲塔を搭載したコマンド・センターの強化型。砲塔の重量によって離陸(Lift-off)できなくなってしまった。
  • サプライ・デポ(Supply Depot)が(任意で)地下に潜り、地上ユニットが通過できるようになる。
  • センサー・タワー(Sensor Tower):視界のさらに外側にいる敵ユニットの位置と数を知ることができる。隠蔽(Cloak)されているユニットや潜伏(Burrow)しているユニットも確認できるが探知(Detect)はできない。
  • アドオン(Add-On)は二種類に統一され、連結対象もユニット生産施設に限定されるようになった。ただし、それぞれに互換性がある。
  • リアクター(Reactor):一度に2つのユニットを生産できるようになる。
  • テック・ラボ(Tech Lab):専用技術の研究やより高度なユニットの生産が可能になる。
  • ゴースト・アカデミー(Ghost Academy):ゴーストを生産するために必要な施設。ゴーストの技術開発のほか、核ミサイルを生産できる。
  • フュージョン・コア(Fusion Core):バトルクルーザーを生産するために必要な施設。

プロトス[編集]

  • ストーカー(Stalker):ダーク・テンプラー(Dark Templar)製造のドラグーン。視野が確保される一定の範囲内で瞬間移動できる。
  • ゼロット(Zealot):ゼロットは英語発音であり、ギリシャ語の原語は「ゼロテ(zealotes:熱心党)」なので、カナに訳す場合は、このいずれかになる。
  • コロッサス(Colossus):4本の大きな脚を持つロボット巨神兵器。地上ユニットを焼き払う強力なレーザー砲を搭載している。長い脚で絶壁を自由に上り下りすることができる。ただし、その背の高さゆえに対空攻撃にも当たってしまう。
  • マザーシップ(Mothership):建造するために相当量の資源を消耗する(1隻しか作れない)強力な空中ユニット。大規模召喚(Mass Recall)、渦巻き(Vortex)とクローキング・フィールド(Cloaking Field)といった特殊能力を持つ。
  • イモータル(Immortal):ドラグーン(Dragoon)の代替ユニット(地上攻撃専門)。敵ユニットの強い攻撃に対して、大部分吸収するバリアを展開する能力を持っているが、弱い攻撃には作動しない。
  • フェニックス(Phoenix):新型の空対空攻撃型空中ユニット。移動中にも自動的に攻撃する。地上のユニットを空中に持ち上げて行動不能にする重力光線を使用できる。
  • ボイド・レイ(Void Ray):新型空中ユニット。武器であるビームは継続的に照射することで威力が増すため、重装甲ユニットおよび建物に大きな打撃を負わせることができる。しかし、小型ユニットの集団に対しては相性が悪い。
  • ワープ・プリズム(Warp Prism):プロトスの空輸ユニット。展開することによりカイダリン・クリスタル(Khaydarin Crystal)設置時に発生するサイオニック・マトリクス(Psionic Matrix)を人為的に生成することができる。これにより、任意の地点で地上ユニットを召喚したり、パイロン(Pylon)を破壊されて沈黙した建物を再稼動させたりできる。
新技術[編集]
  • チャージ(Charge):ゼロット(Zealot)の技術。敵軍に(一定距離から自動的に)突撃するようになり、素早く間合いを詰めて白兵戦が仕掛けられるようになる。
  • ブリンク(Blink):ストーカーの技術。短い距離を瞬間移動するようになる。連続使用はできないがエネルギー消費などはない。
  • クローキング・フィールド(Cloaking Field):隣接した味方ユニットらをクロークする。ただし、マザーシップが動かない時だけ発動する。
  • タイム・ボム(Time Bomb)(削除):マザーシップの技術。すべての敵のスピードを減少させて、敵のミサイル攻撃などを阻止する(効果終了時に発射された弾がその場に落下する)。
  • プラネット・クラッカー(Planet Cracker)(削除):マザーシップの下面より発砲する強力なレーザー攻撃。使用時にはマザーシップのバリアが解除されるので、防御が手薄になる危険を孕む。
  • コンジャンクション(Conjunction):カイダリン・クリスタルの範囲内にワープ・ゲート(Warp Gate)があればユニットを転送させることができる。
新建造物[編集]

ザーグ[編集]

  • ウルトラリスク(Ultralisk)が範囲攻撃を展開。地中に潜伏(Burrow)できるようになった。
  • オーバーロード(Overlord)の探知能力がオーバーシーアに移った。
  • ナイダス・ワーム(Nydus Worm):ナイダス・ネットワーク(Nydus Network)の出口になるユニット。クリープ(Creep)が無い場所にも出現できる。
  • ベインリング(Baneling):目標に命中すると酸を撒き散らす自爆ユニット。ザーグリング(Zergling)が緑色に変異したもの。「ベネリング」「バネリング」はという読み方は間違い。
  • オーバーシアー(Overseer):オーバーロードが変異したユニット。探知能力と一定時間敵の建物を麻痺させる能力保有。レーア(Lair)必要。
  • コラプター(Corruptor):対空専用飛行ユニットで通常攻撃は目標に種子を飛ばして攻撃する。特殊能力があり指定したユニットの受けるダメージを20%増やすことが出来る。後者は地上ユニットにも可能。
  • インフェスター(Infestor):地中を移動できる特殊な支援ユニット。一定時間、範囲内の敵の動きを止めダメージを与える能力に、インフェスティドテランの召喚、さらに敵ユニットを操る能力を持つ。
  • クイーン(Queen):前作では飛行ユニットだったが、今作では地上ユニットとなっている。クリープ上から出てしまうと移動速度が大幅に下がってしまうため、自陣の守護と内政補助が主な役割になった。
新技術[編集]
  • クリープ生成(Generate Creep):レア(Lair)建造後、オーバーロードが使える能力。一つの場所に留まっているとき、クリープを生成し続ける。動き始めるとクリープ生成は中止する。
新建造物[編集]
  • ナイダス・ネットワーク(Nydus Network):前作のナイダス・カナル(Nydus Canal)の進化型。ナイダス・カナルとは違って一つのナイダス・ネットワークから多数のナイダス・ワームを作れる。

除外されたユニット[編集]

『1』や『Brood War』で登場したものの『2』で除外され、代替ユニットが登場するか、一部シングルプレイヤーに使用できる。

プロトス[編集]

ドラグーン(Dragoon)、スカウト(Scout)、コルセア(Corsair)、シャトル(Shuttle)、アービター(Arbiter)、ダーク・アーコン(Dark Archon)

テラン[編集]

ゴリアテ(ゴライアス Goliath)、レイス(Wraith)、ヴァルキリー(Valkyrie)、ヴァルチャー(Vulture)

ザーグ[編集]

ラーカー(lurker)、スクージ(scourge),デヴァウワー(Devourer)、ガーディアン(Guardian)

取り消しになったユニットおよび建物[編集]

開発過程で色々なユニットが取り消しになった。これらは皆スタークラフト『1』ユニットらと共にマップエディターに登場する予定だ。

プロトス[編集]

ソウル・ハンター(Soul Hunter)、テンペスト(Tempest)、スター・レリック(Star Relic)、ステイシス・オーブ(Stasis Orb)

  • フェイズ・キャノン(Phase Cannon):『1』のフォトン・キャノン(Photon Cannon)の発展版。パイロン(Pylon)の範囲内でならば(一時的に形態を変えて)設置場所を変更できる。

テラン[編集]

スター・ベース (Star Base)、コブラ(Cobra)

開発[編集]

2008年6月のWWIにおいて、スタークラフト2は3部作になることが明らかにされた。Wings of Libertyではテランに焦点を当て、Heart of the Swarmではザーグに、Legacy of the Voidではプロトスが中心となる。

Warcraftシリーズが3作目で様々な新要素を加え、従来のRTSから大きくゲーム性を変えたのに対して、スタークラフト2のゲームシステムは前作をほぼ踏襲したものとなっている。これには保守的であるとの批判もあったが、デザイナーを務めるDustin Browder氏はこれに対して、そもそも革新性を求めたわけではないと反論しており、また、当初実験的にカバーシステムを導入したがゲームプレイと上手くかみ合わずに不採用としたことを明らかにした。その代わり、新たな体験を求めるプレイヤーに対しては、画期的なシングルプレイヤーモードがそれに答えるだろうと語った。[4]

脚注[編集]

  1. ^ http://us.blizzard.com/en-us/company/press/pressreleases.html?100503
  2. ^ http://gs.inside-games.jp/news/241/24130.html Game Spark Blizzard、『StarCraft II』デジタル版の先行ダウンロードを開始
  3. ^ http://beta-us.battle.net/sc2/en/ Battle.net公式ウェブサイト
  4. ^ http://www.gamasutra.com/view/news/28180/StarCraft_II_Designer_Browder_Were_Not_Trying_To_Be_Innovative.php?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed:+GamasutraNews+%28Gamasutra+News%29&utm_content=Google+Reader

外部リンク[編集]