スコットランド幻想曲

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スコットランド幻想曲Schottische Fantasie変ホ長調 作品46 はマックス・ブルッフ1879年から1880年にかけて作曲したヴァイオリン独奏とオーケストラのための幻想曲である。

正式の題名は「スコットランド民謡の旋律を自由に用いた、管弦楽とハープを伴ったヴァイオリンのための幻想曲」(Fantasie für Violine mit Orchester und Harfe unter freier Benützung Schottisher Volksmelodien)。

1880年9月ハンブルクのバッハ音楽祭に於いて、スペインのヴァイオリンの巨匠パブロ・デ・サラサーテにより初演され、彼に献呈された。

この曲はスコットランドの伝統へのオマージュであり、またブルッフはハープに重要な役割を与えた。

ブルッフのスコットランド民謡との出会いは、スコットランドの歌を収集した『スコットランド音楽博物館』(Scots Musical Museum)という曲集からである。この全6巻、599曲からなる曲集は、スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズが、エディンバラの音楽学者・音楽出版者ジェームズ・ジョンソン(James Johnson)とともに編集し、1787年から1803年にかけて出版された。ブルッフが使用した曲は下記参照。

この作品が世界的に知られるきっかけになったのは、ヤッシャ・ハイフェッツが愛奏してからのことであった。現在でも彼の演奏は名盤と称えられている。

なお、この曲はNHK衛星放送で放映されていた『ヨーロッパ音楽紀行』でスコットランドのエレン・ドナン城(Eilean Donan Castle)放映時のBGMとして使用された。

[編集] 楽器編成

solo Vn, 2Fl, 2Ob, 2Cl, 2Fg, 4Hr, 2Tp, 3Tb, 1Tub, Tim, Cym, BD, Hp, 弦五部(1st Vn, 2nd Vn, Va, Vc, Cb

[編集] 曲の構成

序章 グラーヴェ 変ホ短調 4/4拍子
静かな低音が響き、その上に甘美な、どこか物悲しいテーマがソロ・ヴァイオリンにより奏でられる。
第1楽章 アンダンテ・カンタービレ 変ホ長調 3/4拍子
序章がフェルマータによって終えるとすぐにこの楽章に入り、スコットランド民謡の "Auld Rob Morris"(年老いたロブ・モリス)を基調としたメロディーが奏でられる。
第2楽章 アレグロ 変ホ長調 2/3拍子
一風変わって舞曲風の旋律となり、ソロヴァイオリンが "Dusty Miller"(粉まみれの粉屋)をもとにした曲を奏でる。
第3楽章 アンダンテ・ソステヌート 変イ長調 4/4拍子
"I'm a Doun for Lack O'Johnnie"(ジョニーがいなくてがっかり)をもとにした愛すべきメロディー。
第4楽章 フィナーレ アレグロ・グゥエリエロ 変ホ長調 4/4拍子
"Hey Tuttie Tattie"([はやし言葉]), ロバート・バーンズの愛国的な賛美歌 "Scots wha hae Wallace bled"(ウォレスとともに血を流したスコットランドの民よ)などが挿入されている。
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