スケアクロウ (バットマン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スケアクロウ(Scarecrow)は、アメリカンコミック『バットマン』に登場する悪役の一人。本名ジョナサン・クレーン(Jonathan Crane)。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] キャラクター
[編集] 原作コミック
- 1941年に初登場するも、リドラーと同様、しばらく忘れ去られたキャラクターであった。だが、バットマンがシリアスな作風となった60年代より再登場し、現在ではレギュラーヴィランの一人に納まっている。アメリカの都市伝説『スリーピー・ホロウ』から発想され、名前もその登場人物であるイカボッド・クレーンより取られた。
- 元はゴッサム大学の心理学教授で、恐怖症の研究をしていたが、学生達を使った行き過ぎた人体実験が原因で解雇され、それを逆恨みして犯罪者となった。様々な恐怖症を発症させるガスが武器。カカシ(Scarecrow)を模したコスチュームをまとう。長い手足を生かしてカンフーのような動きで戦うこともあるが、それほど肉体能力は高くない。人を恐怖に追い込む心理的な罠などを得意とする策士である。
- 彼自身は鳥恐怖症。だが作品によっては、なぜかカラスの「Craw(もしくはNightmare)」を飼っており、おそらく飼っている鳥は、唯一恐怖の対象にならない鳥なのではないかと思われる。
- リセットされたバットマン誕生譚『バットマン・イヤーワン』以降、出自が詳細に描写された。虚弱な彼は苛めの対象であり、ずっと復讐心を抱いていた。18歳のとき、カカシのコスチュームを着込み、いじめっ子とガールフレンドを自動車事故に遭わせ、人を怖がらせることに喜びを覚えるようになり、研究者の道を歩む。解雇後、その決定を下した上役を殺し、犯罪者となった。
- ジョセフ・ローブ作の『The Long Halloween』では母の日に自分の母を絞め殺したことが明かされた。またローブの作品ではより狂った側面が強調され、わらべ歌(マザー・グースなど)を好んで歌う。元精神科医という違った設定も与えられている。
- DCコミック社の悪人チーム「Injustice Gang」の初期メンバー。同社のヒーローチームであるジャスティス・リーグに対抗する悪人チーム「Secret Society of Super Villains」にも加わったことがある。
- バットマンと『ジャッジ・ドレッド』『デアデビル』とのクロスオーバーにも登場。
- 2004年の『As the Crow Flies』にてペンギンの策略で、スケアビースト(Scarebeast)なる怪物に変化するようになった。怪力を持つ化け物であり、幻覚ガスを発生させることが出来る。バットマンの活躍で精神安定剤を注射され元に戻るが、完全には戻っていないため、後にも本人の意思と関係なく、度々登場している。
- またカカシというモチーフはポピュラーなものなのか、マーベル・コミック社のヒーロー、『ゴーストライダー』や『スパイダーマン』にスケアクロウという同名の敵キャラが登場する。デザイン上の相違点は、こちらには帽子がないことくらいである。
[編集] 映画『バットマン ビギンズ』
- マフィアらと裏で手を結ぶ悪徳精神科医ジョナサン・クレインとして登場。犯罪者を精神異常と診断し、自らの勤務するアーカム精神病院に入院させ、司法から遠ざける役割を果たしており、裏では患者を被験体にした非道な人体実験も行っている。
- またテロ集団「影の同盟」とも繋がりがあり、対象の人間に恐怖を誘発させる特殊な幻覚剤を含んだ幻覚ガスを秘密裏に製造し、自ら使用する一方で、ラーズ・アル・グールの命令でそれをゴッサム・シティの下水道に流し込んでいた。
- 自分を脅迫しようとしたマフィアのボス、カーマイン・ファルコーネを逆に幻覚ガスを用いて精神異常状態に追い込むシーンにて、初めて後にトレードマークとなるカカシのマスクを着用。腕にガス噴出装置を仕込んでおり、マスクはそれからの防護と、幻覚による恐怖心を煽らせる意味合いを持っており、一度はバットマンを幻覚に苦しませ、退かせている。
- しかし、二度目のバットマンとの戦闘で、逆に自らがガスを吸引してしまい、「スケアクロウ」という言葉を繰り返しながら錯乱状態で警察に拘束されていたが、街の暴動と幻覚ガスによる混乱に乗じて脱獄。精神に異常をきたし始めていたクレインは、拘束着にカカシのマスク姿で、警官隊の馬を奪い取り、初めて自らをスケアクロウと名乗る様になる。
- レイチェル地方検事補をガスによる幻覚で追い詰めながら襲い、逆にスタンガンで撃退されたが、ゴッサム警察には捕まっておらず、その後の消息は不明。
- この結末からも、続編での再登場も囁かれており、演じたキリアン・マーフィも監督からのオファーがあればと応えている。
- 日本テレビ放映吹き替え版の声優は関俊彦。DVD版では遊佐浩二。
[編集] アニメ『バットマン』シリーズ
- 原作同様、ゴッサム大学を解雇された恨みをはらすべく、恐怖症ガスを武器に初登場した。二度目の登場時より、カカシのマスクに髪が追加される。デザイン変更後は首に絞首刑を思わせる縄を巻いた、怪物然とした姿となった。
- 日本未放映のエピソード「Over The Edge」では、バーバラ(バットガール)の死を発端に、ゴードン市警本部長がバットマンを娘の敵として追い詰めるという悪夢をバーバラに見せている。正義の味方の行き着く先にある危険を描いた名エピソードである。50年後を描いた『バットマン・ザ・フューチャー』のコミックでは、本部長となったバーバラが後遺症の幻覚再発に悩まされている。
- 『ジャスティス・リーグ』アニメ版にも登場予定だったがオミットされた。
- 日本語吹き替えの声優は納谷六朗が演じた。
|
|
|
|---|---|
| キャラクター | バットマン - ロビン - バットガール - ジョーカー - キャットウーマン - ペンギン - リドラー - トゥーフェイス ミスター・フリーズ - ポイズン・アイビー - ベイン - ラーズ・アル・グール - スケアクロウ - クレイフェイス |
| 映画 | バットマン - リターンズ - フォーエヴァー - Mr.フリーズの逆襲 - ビギンズ - ダークナイト |
| ドラマ | ゴッサム・シティ・エンジェル |
| コミック | イヤーワン - ダークナイト・リターンズ - ダークナイト・ストライクス・アゲイン |
| アニメ | バットマン - ジャスティス・リーグ - バットマン・ザ・フューチャー - ザ・バットマン - バットマン ゴッサムナイト |
| 舞台 | ゴッサム・シティ - アーカム・アサイラム |

