スカシカシパン

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スカシカシパン
分類
: 動物界 Animalia
: 棘皮動物門 Echinodermata
: ウニ綱 Echinoidea
: タコノマクラ目 Clypeasteroida
: スカシカシパン科 Astriclypeidae
: スカシカシパン属 Astriclypeus
Verrill, 1867
: スカシカシパン A. manii
学名
Astriclypeus manni
Verrill, 1867
和名
スカシカシパン
英名
Sand dollar, Key-hole urchin

スカシカシパン英語: Sand dollar学名Astriclypeus manni)は、タコノマクラ目スカシカシパン科に属するウニの一種。いわゆるカシパン類で、体に穴が開いていることからこう呼ばれる。

概要[編集]

この類の特徴として、非常に扁平な殻と、ごく短くて棘とは認識できない程度の棘を持つ。加えて背面の花紋の延長上、縁までの間に細長い穴が1個ずつ開いている。同類のヨツアナカシパンの場合、穴は生殖口のことで背面上側に体内に向かう穴が開いているが、スカシカシパンの穴は体そのものを貫き、背面と腹面をつなげるものである。スカシカシパンの種類の中には黄色の液を出す種類もある。

全体はほぼ円形で、直径約14cm、高さは1.5cm。下面はほぼ平坦、上面は中央がやや隆起する。直径の半分くらいに歩帯が桜の花の模様のような形を描く。下面では中央の口から溝が穴の方向に刻まれ、穴の手前で二分してその両側に流れる。

浅い海の砂底に半ば埋もれて生息する。餌は砂の中のデトリタスである。天敵は甲殻類や魚類が報告されている。

日本では本州中部から九州に見られる。化石は日本各地の第三紀層から報告される。

英名の "sand dollar" は、その形が大きなコインに似ていることに由来する。

用途[編集]

スカシカシパン、タコノマクラを含むカシパン類、およびブンブクチャガマを含むブンブク類は、ウニ綱に属するウニの仲間だが、ムラサキウニバフンウニのように食用にはならない。これは、可食部である精巣・卵巣が大きく発達していないこと、硬く大きな外骨格を割るのも容易ではないこと、中身が食欲をそそらない黒緑色や、暗褐色をしている種が多く、種によってはヘドロのような異臭がするものがいることなどがその理由である。カシパン類、ブンブク類は畑の肥料として利用されることがある。

参考文献[編集]

  • 岡田要, 『新日本動物図鑑』, 1976, 図鑑の北隆館 (注:スクテラ科となっている。)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]