ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦

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ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦
USS John C. Butler DE-339
艦級概観
艦種 護衛駆逐艦
艦名 海軍功労者 一番艦はジョン・C・バトラー少尉に因む。
建造期間 1943年~1955年
就役期間 1944年~1972年
前級 ラッデロウ級護衛駆逐艦
次級 ディーレイ級護衛駆逐艦
性能諸元
排水量 基準: 1,350トン
満載: 1,660トン
全長 93.2 m
全幅 11.2 m
吃水 3.0 m
機関 蒸気タービン2缶2基
2軸推進(12,000 shp)
最大速力 24ノット
航続距離 6000海里 (12ノット巡航時)
乗員 186名 (戦時 200名)
兵装 Mk.30 5インチ単装砲 2基
40mm連装機銃 2基(各艦で差異あり)
20ミリ単装機銃 10基
533ミリ3連装魚雷発射管 1基
ヘッジホッグ 1基
爆雷投射機 8基
爆雷投下軌条 2条
レーダ SA 対空レーダー
SL 対水上レーダー
※1944年以降 SU に換装
ソナー QC艦底装備ソナー(各艦で差異あり)
FCS Mk.52 / Mk.63 / Mk.57砲FCS

ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦(ジョン・C・バトラーきゅうごえいくちくかん John C.Butler Class Destroyer Escorts)は、第二次世界大戦期後半からアメリカ海軍が保有していた護衛駆逐艦。基本的にウェスティングハウス・エレクトリック社製のギヤード・タービンを採用していることから、WGT型とも通称される。

目次

[編集] 概要

アメリカ海軍は、第二次世界大戦期においては本級を含めて6艦級の護衛駆逐艦(エヴァーツ級、カノン級、エドソル級、バックレイ級、ラッデロウ級)を整備していたが、これは主として、主機関として予定されていた蒸気タービン方式で不可欠な減速歯車の生産能力が限定的であったために機関を統一できなかったことに起因する。本級は、これら6艦級のなかで唯一蒸気タービン主機を搭載しており、すなわち本級に至って、アメリカ海軍が当初計画していたオリジナルの護衛駆逐艦が実現されたことになる[1][2]

主ボイラーはバックレイ級と同形式で、バブコック・アンド・ウィルコックス社製ないしコンバッション・エンジニアリング社製、蒸気性状は圧力30.6kgf/cm²(435psi)、温度399℃であった。主機は1段減速のギヤード・タービンで、大部分の艦はウェスティングハウス・エレクトリック社製のものを搭載しており、このために本級はWGT型と通称されるが、一部の艦はゼネラル・エレクトリック社製のものを搭載している。これらは高・低圧タービンの2胴構成である[3]

装備面では、先行するラッデロウ級護衛駆逐艦(TEV型)のものがおおむね踏襲されており、主砲も、エドサル級(FMR型)以前で採用されていたMk.22 3インチ単装緩射砲からMk.30 5インチ単装砲に変更されたままとなっている。砲射撃指揮装置(GFCS)としては、測距レーダー付のMk.52、Mk.63、Mk.57などが用いられた[4]

[編集] 運用

護衛駆逐艦としては最多の293隻が発注されたが、大戦状況の推移や大戦終結により83隻のみが竣工し4隻が建造中止に、206隻が発注キャンセルされた。登場が大戦中期以降であったために活躍の機会はあまり無かったが、太平洋戦線および大西洋戦線船団護衛や索敵哨戒の任務に就き、大戦後期にはパナマ運河を経て順次大西洋から太平洋へ回航され、対日作戦に従事した。また、2隻はレーダーピケット艦(DER)として完成した[1]

[編集] 同型艦

74隻

  • DE-339 ジョン・C・バトラー (USS John C.Butler)
  • DE-340 オフラハティ (USS O'Flaherty)
  • DE-341 レイマンド (USS Raymond)
  • DE-342 リチャード・W・スーザンス (USS Richard W.Suesens)
  • DE-343 アバークロンビー (USS Abercrombie)
  • DE-344 オバンダー (USS Oberrender)
  • DE-345 ロバート・ブレイジア (USS Robert Brazier)
  • DE-346 エドウィン・A・ハワード (USS Edwin A.Howard)
  • DE-347 ジェシー・ラザフォード (USS Jeses Rutherford)
  • DE-348 キー (USS Key)
  • DE-349 ジェントリー (USS Gentry)
  • DE-350 トロー (USS Traw)
  • DE-351 モーリス・J・マヌエル (USS Maurice J.Manuel)
  • DE-352 ネイフ (USS Naifeh)
  • DE-353 ドイル・C・バーンズ (USS Doyle C.Barnes)
  • DE-354 ケネス・M・ウィレット (USS Kenneth M.Willett)
  • DE-355 ジャカード (USS Jaccard)
  • DE-356 ロイド・E・アクリー (USS Loyd E.Acree)
  • DE-357 ジョージ・E・デイヴィス (USS George E.Davis)
  • DE-358 マック (USS Mack)
  • DE-359 ウッドソン (USS Woodson)
  • DE-360 ジョニー・ハッチンス (USS Johnnie Hutchins)
  • DE-361 ウォルトン (USS Walton)
  • DE-362 ロルフ (USS Rolf)
  • DE-363 プラット (USS Pratt)
  • DE-364 ロムバッハ (USS Rombach)
  • DE-365 マギンティ (USS McGinty)
  • DE-366 アルヴィン・C・コックレル (USS Alvin C.Cockrell)
  • DE-367 フレンチ (USS French)
  • DE-368 セシル・J・ドイル (USS Cecil J.doyle)
  • DE-369 サディアス・パーカー (USS Thaddeus Parker)
  • DE-370 ジョン・L・ウィリアムソン (USS John L.WIlliamson)
  • DE-371 プレスリー (USS Presley)
  • DE-372 ウィリアムス (USS Williams)
    • DE-373~381は起工前に発注キャンセル
  • DE-402 リチャード・S・ブル (USS Richard S.Bull)
  • DE-403 リチャード・M・ローウェル (USS Richard M.Rowell)
  • DE-404 エバソール (USS Eversole)
  • DE-405 デニス (USS Dennis)
  • DE-406 エドモンズ (USS Edmonds)
  • DE-407 シェルトン (USS Shelton)
  • DE-408 ストラウス (USS Straus)
  • DE-409 ラ・プラード (USS La Prade)
  • DE-410 ジャック・ミラー (USS Jack Miller)
  • DE-411 スタフォード (USS Stafford)
  • DE-412 ウォルター・C・ワン (USS Walter C.Worn)
  • DE-413 サミュエル・B・ロバーツ (USS Samuel B.Robarts)
  • DE-414 ルレー・ウィルソン (USS LeRay Wilson)
  • DE-415 ローレンス・C・テイラー (USS Lawrence C.Taylor)
    • DE-425~437は未命名。起工前にキャンセル
    • DE-451~507は未命名。起工前にキャンセル
    • DE-511~515は未命名。起工前にキャンセル
    • DE-541~544は進水前に建造中止
    • DE-545~562は起工前にキャンセル
    • DE-801~904は起工前にキャンセル

ほか

[編集] 参考文献

  1. ^ a b 阿部 安雄「アメリカ護衛艦史」、『世界の艦船』第653号、海人社、2006年1月、 13-103頁。
  2. ^ 「1. 船体 (アメリカ護衛艦の技術的特徴)」、『世界の艦船』第653号、海人社、2006年1月、 118-123頁。
  3. ^ 阿部 安雄「2. 機関 (アメリカ護衛艦の技術的特徴)」、『世界の艦船』第653号、海人社、2006年1月、 124-129頁。
  4. ^ 多田 智彦「3. 兵装 (アメリカ護衛艦の技術的特徴)」、『世界の艦船』第653号、海人社、2006年1月、 130-135頁。

[編集] 関連項目