ジョン・ノイマイヤー

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ジョン・ノイマイヤー (John Neumeier、1939年2月24日 - ) は、米国出身のバレエダンサー振付家1973年よりハンブルク・バレエ団の芸術監督。

経歴[編集]

ウィスコンシン州ミルウォーキーに生まれる。バレエとモダン・ダンスを学びながらマルケット大学で美学を専攻し、卒業後に英国ロイヤル・バレエ学校とコペンハーゲンのV・ヴォルコワに学ぶ[1]。就労許可が下りずに帰国しようとしていたところをマリシア・ハイデの目にとまり、1963年、ハイデが活躍していたシュトゥットガルト・バレエ団にソリストとして加わった。

芸術監督(当時)のジョン・クランコのもとで振付の修行を積み、1969年に27歳でフランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任した。新演出の『ロミオとジュリエット』、『くるみ割り人形』、『ダフニスとクロエ』などが評価され、1973年にハンブルク・バレエ団の芸術監督に就任。

以来百にのぼる作品を振り付け、付属バレエ学校を創立するなど精力的に活動している。東京バレエ団のために 『月に寄せる七つの俳句』 『時節の色』、パリ・オペラ座のために 『シルヴィア』 などを振り付けている。

作風と評価[編集]

従来の古典バレエに米国流のモダン・ダンスの味付を加えたのがノイマイヤの作風といわれ[2]、中には 『人魚姫』 のように歌舞伎にヒントを得たとする[3]ものもある。欧州での評価は比較的高いものの、米国を中心に、

  • 「難解に過ぎる」[4]
  • 「(ノイマイヤは)物語バレエよりも純粋なダンス作品向き」[5]
  • 「視覚的には美しいが、バレエとしては楽しめない」[6]
  • 「選曲が滅茶苦茶」[7]

といった批判もあり、称賛一辺倒というわけではない。公演では安易に録音テープを使用する傾向も見られる[8]

代表作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Koegler, Horst, 1998, "John Neumeier", International Encyclopedia of Dance, vol.4, pp.602-604., ISBN 0-19-517588-3
  2. ^ Vollmer, Horst, 1993, "John Neumeier", International Dictionary of Ballet, vol.2, p.1013, ISBN 1-55862-158-X
  3. ^ "John Neumeier in Japan", ballet.co.Magazine, 27 Feb. 2009
  4. ^ "Student of the dance of life", calendarlive.com, The Los Angeles Times, 13 Feb. 2007
  5. ^ A・キッセルゴフの評。"Dance; A Reductive Revue of Leonard Bernstein's Life", The New York Times, 17 July 1998
  6. ^ "Hamburg Ballet: Nijinsky", Culturekiosque, 10 Feb. 2002
  7. ^ "Clichés of Madness", The DanceView Times, 23 Feb. 2004
  8. ^ 2009年2月~3月のハンブルク・バレエ団来日公演では、『椿姫』 を全曲録音で済ませた上に入場料2万2千円(S席)を取るというものであった。 cf. 待望の日本再演!傑作「椿姫」