ジョニー大倉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ジョニー 大倉(ジョニー おおくら、1952年9月3日 - )は、ミュージシャン俳優。本名、朴 雲煥(박운환 / パク・ウナン)。日本名、大倉 洋一神奈川県出身。血液型AB型。左利きであるが、ギターは右に矯正されている。身長172cm、体重67kg(1982年)[1]

来歴・人物[編集]

川崎市立川崎高等学校中退。1971年矢沢永吉らとキャロルを結成し、当初は内田裕也へプロデュースの依頼を検討したものの結局はミッキー・カーチスのプロデュースでデビュー。キャロルでは、ギターと作詞を担当。矢沢永吉と共に曲作りのコンビを組んで、1973年には「ファンキー・モンキー・ベイビー」などの大ヒット曲を生み出した。はっぴいえんど等が日本語をロックの音楽にのせるために奮闘していた時代に、堂々と日本語と英語をミックスした曲を作詞した最初期の人である。1975年にキャロルによる共著『暴力青春』で在日朝鮮人二世であることをカミングアウト。未だタブーの根強かった当時の芸能界に一石を投じた。

同年にキャロルを解散した後は、ソロでのミュージション活動を始めるとともに俳優業にも手を広げる。1975年に本名の朴雲煥で、在日韓国人をテーマにした映画『異邦人の河』に主演。1981年に映画『遠雷』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど一定の評価を受けた。1980年代からは個性派の俳優としてヤクザ映画オリジナルビデオ作品などに出演している。

キャロル在籍中の1973年には1か月失踪。同年から、山本寛斎へのショー出演の演出のために極真空手をキャロルのメンバー全員で習い始め[2]、その後も精神の安定を図るべく空手のトレーニングを行うようになる。日本で広く一般的に筋トレが定着し始めたのは、1976年創刊の雑誌『POPEYE』が、特集を何度も組んだことが大きいと思われるが、その『POPEYE』誌上でも鍛え上げられた肉体を度々披露。あまり認知されていないが、肉体派タレントの先駆者の1人でもある。ブルース・リーの主演作『死亡遊戯』(1978年日本公開)の出演者オーディションを受験したが合格はならなかった。しかし同映画の先行試写「香港ワールド・プレス・プレビュー」に参加した際には映画を絶賛するコメントを寄せていた。1987年富山市のホテル7階のベランダの手摺りで懸垂中転落し、全治6か月の重傷を負った[3]。ホテルの部屋なので筋トレの器具が無かったため、ベランダの手摺りを利用したらしいが、2001年に放送が始まったTBS系列の番組『サンデージャポン』にレポーターとして出演した時には、「不死身のロックンロールジャーナリスト」と自称した。また2004年には窪塚洋介の転落事故に触れ、「彼も僕も(自殺)未遂じゃない。自分もキャロル時代は何かを埋める為に奇行に走っていた」と理解を示した。「あかひげ薬局」の男性イメージキャラクターも務めていた。

1989年 - 1991年内海利勝、高橋ジョージ、田中清人らとTHE PLEASE結成。

2004年には自叙伝『キャロル夜明け前』を出版し、矢沢永吉との葛藤が話題を呼んだ。この時のレポーターのインタビューで 「矢沢永吉の...栄光の全ては認めます....。ただし...キャロルに関しては、いちもつ言いたい事がございます」 と話を切り出しジョニーなりの美学を見せた。

2008年12月、公式HPの休止を発表。サイト上には「この日本がこの世界が益々エゴのぶつかり合いを疑わないでやっている」「ボクはまったく、ちぐはぐな今の地球に少々疲れました」「ボクは少しの間、地球を離れます」などと記した。

2009年7月、同年3月に悪性リンパ腫の治療を行った事を公表。

2010年8月10日、公式サイトを再開。

趣味は焼肉のタレの仕込み。『世界で一番うまい』と自負する。趣味が高じて、2006年には新宿池袋に焼肉店「キャロル」を開店した(2店舗ともに2009年ごろ閉店)。

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

  • いつになったら/ 修理工ブルース(日本フォノグラム/ フィリップス FS-1836   1975年8月5日 )* 映画『異邦人の河』のテーマ
  • ハイティーン・ガール/ 愛なき街角(日本フォノグラム/ フィリップス FS-1865  1976年3月25日 )
  • ハイウェイ・サタデイ・ナイト/ 川崎リターン・ブルース(日本フォノグラム/ フィリップス FS-2023 1976年11月5日 )
  • 恋のまちぼうけ/ ダイナマイトに火がついた ( 日本フォノグラム/ フィリップス FS-2047 1977年3月25日 )* ジョニー&ダーリン
  • 恋する気持 / 涙やさしく ( 日本フォノグラム/ フィリップス FS-2055 1977年6月25日 )* 同上
  • 夕陽に走れ / どうせなら派手に行け( ビクター/ Victor SV-6555 1979年3月5日 )* 映画『総長の首』主題歌
  • 赤道直下 / Made In Love ( ビクター/ Victor SV-6614 1979年7月25日 )* ジョニー大倉&バケーション・クラブ
  • 熱い太陽 / ロンリー・ロード ( ビクター/ Victor SV-6650 1979年10月25日 )* 同上
  • 愛をこめて(Why Don't You )/ Black Jack Game ( ビクター/ Victor SV-6712 1980年 )* 同上
  • その気になるなは無理だろう / ホットな夢にしてくれ( ビクター/ Victor SV-7110 1981年 )
  • THE GOOD BAD GIRL / THE GOOD BAD GIRL Ⅱ ( ビクター/ Victor SV-7295 1983年)* ジョニー大倉&奥慶一
  • JUNK CITY / チャイナ・タウン物語(ラブストーリー)( 徳間音工/ CLIMAX CMA-2042 1983年)* ジョニー大倉&ベイ・ジャンク外人部隊
  • SHOW TIME / HERE I COME(徳間音工/ CLIMAX CMA-2049 1983年)* 同上
  • 今宵はパラダイス / DEAR MY FRIEND( テイチク/ BAIDIS  07BA-2 1987年12月5日 )* 山一証券 中期国債ファンドCFイメージソング
  • THE PLEASE BOADERLESS c/w PEACE VOICE( 徳間ジャパン/ meldac MEDR-8003 )* 8cmCD、リリースデータ不明
  • THE PLEASE そよ風の予感 c/w ジレンマ、季節はずれのハリケーン( 徳間ジャパン/ meldac MEDR-10005 1991年6月5日)* メナードフェアルーセントCFソング
  • My Name Is Rock A Billian ( NEXT STAGE JAPAN NSJ-an0302 2003年2月28日)* CDマキシ
  • 4.13 KAWASAKI RETURN BLUES(THE★GALAXY RECORDS MK2 GRCS-0501 2005年4月13日)* 同上
  • 悲しみのキャンドル ( Webkoo WKCL-7011 2007年10月24日)* 同上
  • 東北ピープル( NEXT STAGE JAPAN NSJ-J001 2011年8月11日)* CDマキシ 4カ国語バージョン

アルバム[編集]

  • JOHNNY COOL (日本フォノグラム/ フィリップス FX-6050 1976年3月25日 )
  • JOHNNY WILD (日本フォノグラム/ フィリップス FX-6060 1976年11月5日 )
  • トラブル・メーカー/ ジョニー&ダーリン ( 日本フォノグラム/ フィリップス S-7008 1977年4月25日 )
  • ポップン・ロール・コレクション/ ジョニー&ダーリン ( 日本フォノグラム/ フィリップス S-7017 1977年6月25日 )
  • ロックン・ロール・ドキュメント'77/ ジョニー&ダーリン ( 日本フォノグラム/ フィリップス S-5006〜7 LIVE 1977年11月5日 )
  • GOING MY WAY ( ビクター/ Victor SJX-20110 1978年2月25日 )
  • MARINE BLUE EXPRESS / ジョニー大倉&バケーション・クラブ ( ビクター/ Victor SJX-20154 1979年9月5日)
  • BLACK JACK GAME( ビクター/ Victor SJX-20190 1980年4月 )
  • DJが眠った後で( ビクター/ Victor SJX-30068 1981年4月 )
  • チャイナ・タウンから来た男 A MAN FROM CHINA TOWN徳間音工 / CLIMAX CMC-1008 1983年4月25日 )* ジョニー大倉&ベイ・ジャンク外人部隊
  • I ・ME ・目眩 ( テイチク/ BAIDIS 28BA-3 CD 30CH-270 1987年)
  • THE PLEASE ( 徳間ジャパン/ meldac 15MD-1 1989年10月21日)* ミニ・アルバム
  • リーゼント夜明け前 ( 徳間ジャパン/ meldac MECR-28001 1990年1月21日)
  • CHOICE ( 徳間ジャパン/ meldac MECR-28006 1990年9月5日)
  • ニュートラル( 徳間ジャパン/ meldac MECR-30013 1991年3月13日)
  • HEY MAMA ROCK & ROLL ( Webkoo WKCL-3028 2006年12月13日 )* セルフ・カヴァー
  • JOHNNY IN BLUE ( Webkoo WKCL-3030 2007年1月24日)* CD + DVD
  • 抱いて抱いて抱いて!( Bellwood BZCS-1076 2010年9月15日)

ベストアルバム[編集]

  • 気になる男 〜 ジョニー・ベスト/ Johnny Okura (日本フォノグラム/ フィリップス 16Y-16  1978年8月25日)
  • Johnny Mild (ビクター/ Victor SJX-30033 1980年12月)
  • THE PLEASE 1989〜1991 (徳間ジャパン/ meldac MECR-25039 1993年8月21日)

DVD[編集]

  • Johnny in Blue ジョニー大倉 LIVE IN 京大 西部講堂 2006 (Webkoo WKBL-1004 2007年2月21日)

出演作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

オリジナルビデオ[編集]

吹き替え[編集]

バラエティ[編集]

CM[編集]

  • MPG「ドリンクていれ」

脚注[編集]

  1. ^ サンデー毎日』1982年5月2日号21頁
  2. ^ ジョニー大倉『キャロル夜明け前 第2章』青志社刊、2010年2月7日発行(111-112ページ)
  3. ^ ZAKZAK ジョニー大倉、窪塚転落を語る「理由なきダイブ」

外部リンク[編集]