ジョナサン・ダンシー

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ジョナサン・ダンシー

ジョナサン・ピーター・ダンシー (Jonathan Peter Dancy1946年5月8日 - )は、英国出身の哲学者。認識論倫理学を専門とする。レディング大学、およびテキサス大学オースティン校の教授。息子は俳優のヒュー・ダンシー

1956年、イギリスのハンプシャー州ウィンチェスターにあるウィンチェスター・カレッジに入学。彼はウィンチェスター・カレッジでクリケットをやり、またヘッド・ボーイを努めた(日本における生徒会長のような立場)。1965年、オックスフォードのコーパス・クリスティ大学に入学。彼はそこではダブル・ファーストを取った(二つの教科で最優等の成績)。1971年、キール大学の講師となる。彼は認識論、とりわけ知覚の性質に関する「幻想からの議論」(argument from illusion)をよく考えた。倫理学の分野では、道徳的個別主義の立場を代表する論客として、「理由の全体論」というアイデアを主張した。ある種の行為に対して、そう行為したことの理由づけが何かあったとしても、同じ種類の別の行為に対して、その同じ理由づけが通用しないことがある、というもの。いわば行為の理由づけが文脈依存的だということ。ダンシーはこの理由の全体論を用いて、彼の道徳的個別主義を擁護する。すなわち道徳原理のようなものはないが、そうしたものなしでも道徳性は完璧に保持できる、と。

業績[編集]

論文[編集]

  • "On Moral Properties", Mind, 1981, XC, pp. 367-385.
  • “Ethical Particularism and Morally Relevant Properties.” Mind, n.s.; 92, 368 (Oct., 1983): 530 – 547.
  • “The Role of Imaginary Cases in Ethics.” Pacific Philosophical Quarterly, 66 (1985): 141 – 153.
  • “An Ethic of Prima Facie Duties.” In A Companion to Ethics, ed. Peter Singer. Oxford: Blackwell Publishing, 1991. 219 – 229.
  • “Can a Particularist Learn the Difference Between Right and Wrong?” In The Proceedings of the Twentieth World Congress of Philosophy, vol. 1, ed. K. Brinkmann. Bowling Green, OH: Philosophy Documentation Center, 1999. 59 – 72.
  • “The Particularist’s Progress.” In Moral Particularism, ed. Brad Hooker and Margaret Olivia Little. Oxford: Clarendon Press, 2000. 130 – 156.

書籍 (著作)[編集]

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外部リンク[編集]