ジャン・ドマルキ

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Jean Domarchi
ジャン・ドマルキ
生年月日 (1916-04-19) 1916年4月19日
没年月日 (1981-04-20) 1981年4月20日(65歳没)
出生地 フランスの旗 フランス共和国コルス地域圏リングイゼッタ
死没地 フランスの旗 フランスパリ
国籍 フランスの旗 フランス
職業 映画批評家編集者
ジャンル ヌーヴェルヴァーグ
活動期間 1950年 -
活動内容 ラ・ガゼット・デュ・シネマ
カイエ・デュ・シネマ
ディジョン大学
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ジャン・ドマルキ(Jean Domarchi)は、フランス映画批評家編集者である。

人物[編集]

ヌーヴェルヴァーグのゆりかごとなったシネクラブシネクラブ・デュ・カルティエ・ラタン」に参加、『ラ・ガゼット・デュ・シネマ』誌(エリック・ロメール編集)、つづいて創刊された『カイエ・デュ・シネマ』誌で活躍、ジャン=リュック・ゴダールのデビュー長編『勝手にしやがれ』に出演したことで知られる。ディジョン大学教授。

来歴[編集]

1950年5月 - 11月、ロメールが「シネクラブ・デュ・カルティエ・ラタン」機関誌として創刊したわずか「5号」きりの雑誌『ラ・ガゼット・デュ・シネマ』に執筆参加している。

1951年4月、アンドレ・バザンジャック・ドニオル=ヴァルクローズらによる『カイエ・デュ・シネマ』創刊に参加、1952年12月、『カイエ』誌18号にオーソン・ウェルズオセロ』論として『Littérature et cinéma(文学と映画)』が掲載され、1953年3月、『カイエ』誌21号にF・W・ムルナウ論として『Présence de F.W. Murnau(F・W・ムルナウの現前)』が掲載された。1959年7月、『カイエ』誌掲載の「アラン・レネ二十四時間の情事』についてのディスカッション」に、ピエール・カスト、ドニオル=ヴァルクローズ、ゴダール、 ジャック・リヴェットエリック・ロメールとともに参加している[1]

1959年夏、ロメールがクロード・シャブロルプロデュースのもと、長編第一作『獅子座』(1963年発表)を撮るにあたって、ゴダールとともに出演者として参加(ノンクレジット)。同年、ゴダールが長編第一作『勝手にしやがれ』(1960年発表)を撮るにあたって、酔っ払い役で出演。『カイエ』グループからはジャーナリスト役のアンドレ・S・ラバルトジャン・ドゥーシェのほかミシェル・ムルレジャック・シクリエが出演している。

1965年、アンドレ・S・ラバルトとジャニーヌ・バザンプロデュースによるテレビドキュメンタリーシリーズ『われらの時代のシネアストたち Cinéastes de notre temps』の『サシャ・ギトリ Sacha Guitry 』(クロード・ド・ジヴレー演出)に出演する。他の出演者は、ミシェル・シモンクリスチャン=ジャックら。

ゴダールと親しく、ヌーヴェルヴァーグ人脈の中心部にいたが、映画そのものの演出・脚本執筆をすることはなかった。ゴダールは、『ゴダールの映画史』の『4A 宇宙のコントロール』(1997年 - 1998年)をドマルキに捧げている[2]。現在は、ディジョン大学で教鞭をとり、哲学と経済学についての著書がある。

フィルモグラフィ[編集]

いずれも出演。

ビブリオグラフィ[編集]

  • George Cukor, Seghers, 1965
  • Murnau, Avant Scène, Anthologie du cinéma, 1965
  • Marx et l'histoire, L'Herne, 1972
  • Actualité du cinéma américain, Olivier Eyquem (dir.), Filméditions Cinéma d'aujourd'hui, 1979

関連事項[編集]

[編集]

  1. ^ Cahiers Du Cinema: The 1950's Neo-Realism, Hollywood, New Wave (Harvard Film Studies) 英語 ISBN 0674090616
  2. ^ #外部リンク欄のInternet Movie Databaseリンク先の記述を参照。二重リンクを省く。

外部リンク[編集]