ジャック・ウォマック

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ジャック・ウォマック
Jack Womack
ジャック・ウォマック、2008年6月23日マンハッタンのKGB Barにてシャーリイ・ジャクスン賞を受賞時
誕生 1956年1月8日(53歳)
ケンタッキー州レキシントン
職業 小説家
国籍 アメリカ合衆国
ジャンル スペキュレーティブ・フィクションディストピア歴史改変小説風刺
代表作 アンビエント
主な受賞歴 フィリップ・K・ディック記念賞
処女作 アンビエント
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ジャック・ウォマックJack Womack, 1956年1月8日 - )は、アメリカ合衆国ケンタッキー州レキシントン生まれの小説家。姓はウォーマックとも表記される。

目次

[編集] 経歴・人物

1977年にケンタッキーからニューヨークへ移り住んだのち、近未来のディストピア世界を舞台とする長篇小説 Ambient を発表。以後、代表作となる「アンビエント」シリーズ「ドライコ」シリーズとも呼ばれる)を中心に、小説やエッセイを執筆する。また、パブリシストとしての経歴もあり、ニール・ゲイマンダン・シモンズテリー・プラチェットといった作家を担当。出版社ハーパー・コリンズのSF部門イオス(Eos Books)につとめたのち、Orbit USとYen Booksのパブリシティ・マネージャーとなった。

自らを南部人であると見なしており、インタビューやエッセイでその点に触れている。同じく南部出身の作家ウィリアム・ギブスンと親交があり、ギブスンの小説『ヴァーチャル・ライト』や『スプーク・カントリー』には、ウォマックへの謝辞や献辞がある。またウォマックは、ギブスンの小説『ニューロマンサー』の20周年版にエッセイを寄せ、ギブスンとの出会いのきっかけが南部訛りの声だったことなど、彼との思い出を語っている。

チャールズ・フォートをはじめ、日本の「トンデモ本」の概念に近い内容の本のコレクターとして知られ、ネット上で紹介してもいる。

[編集] 作風

これまでの長篇小説を、すべて一人称で執筆。作品ごとに背景の異なる人物を語り手として選び、12歳の少女から黒人の退役将軍まで多岐にわたる。語り手に合わせて語り口を変えるほか、シリーズでは "postliterary"とも形容される独自の変化をとげた英語を用いている。文章のリズムをつかむ際、読み上げてリズムのパターンを確かめている[1]

さまざまな形の暴力が蔓延する世界で、登場人物が過去の記憶や現在の悲劇を乗り越えようとする様子を描く。ウォマックが取り上げる暴力には、巨大企業の寡占、経済恐慌、人種差別、戦争、犯罪、圧政、薬物中毒、環境破壊、洗脳、ドメスティックバイオレンスなどがある。もっとも普遍的で無意味な暴力は、社会がその成員に対して加えるものとしている[2]

作中にミュージシャンやその曲目を描いており、作品の重要なテーマともなっている。古くは1930年代のロバート・ジョンスンから、50年代のエルヴィス・プレスリー、60年代のヴェルヴェット・アンダーグラウンドまでが登場する。また古楽やクラシック音楽も作中で取り上げられている。執筆の際には、ハードコア・パンクを含めさまざまな音楽を聴いている[3]

その他、ブラック・ユーモア、アンバランスなものがもつ美意識、疑似科学や宗教を一貫してとりあげている。

[編集] 主な著作

[編集] 「アンビエント」シリーズ

なお、シリーズ作品を物語の進行にそって並べると、以下のようになる。[4]

  1. ランダム・アクツ・オブ・センスレス・ヴァイオレンス
  2. ヒーザーン(1.の約半年後)
  3. アンビエント(2.の約13年後)
  4. テラプレーン(3.の約6年後)
  5. エルヴィシー(4.の約16年後)
  6. ゴーイング、ゴーイング、ゴーン(5.の約14年後)

[編集] その他の長篇小説

[編集] 短篇小説

[編集] エッセイ

  • The Cannon Are Silent,The Muses Are Drunk (1992年) - ロシア旅行記。当地の様子、映画監督との出会いなどを執筆。
  • Neuromancer 20th Anniversary Edition あとがき (2004年)

[編集] 関連作品

[編集] 関連項目


また、原書カバーやインタビューには、ウォマックから想起される作品や人物として、次のような名があげられている。

時計じかけのオレンジ』、J・G・バラードフィリップ・K・ディックウィリアム・バロウズデイモン・ラニアンK・W・ジーターラッセル・ホーバンマーティン・エイミスノーマン・メイラートマス・ピンチョン、『パリ、テキサス』、『テルマ&ルイーズ』、カート・ヴォネガットジェイムズ・M・ケインミハイル・ブルガーコフグリール・マーカスハワード・ウォルドロップジャック・ケルアックP・G・ウッドハウス

[編集] 出典

  1. ^ "ダイク・ブレアによるインタビュー". 1995年8月 閲覧。
  2. ^ "virus誌によるインタビュー". 1992年Spring 閲覧。
  3. ^ "virus誌によるインタビュー". 1992年Spring 閲覧。
  4. ^ "William Gibson Board post by Jack Womack". 2004年12月6日 閲覧。
  5. ^ "William Gibson Board post by Jack Womack". 2006年12月4日 閲覧。

[編集] 外部リンク