ジャッカル

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ジャッカル
Black Backed Jackal Masaai Mara April 2008.JPG
セグロジャッカル
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目(食肉目)Carnivora
: イヌ科 Canidae
亜科 : イヌ亜科 Canini
: イヌ属 Canis
階級なし : “ジャッカル” “Jackal”
和名
ジャッカル
英名
Jackal
生息域
生息域

ジャッカル(胡狼、英語: Jackal)は、哺乳綱食肉目イヌ科イヌ属の、キンイロジャッカルに似た中小型種数種の総称である。

目次

[編集] 名称

語源はサンスクリットキンイロジャッカルを意味するシュリガーラ (शृगालśṛgāla) であり、漢訳仏典では「悉伽羅」と音訳された。ペルシャ語のシャガール (شغالshaghāl)、トルコ語のチャカル (çakal) を経由して[1][2]英語に入った。

[編集] 特徴

体長65〜106cm、尾20〜41cmほどで、オオカミに似るが耳は大きく、体は薄い金色〜黄褐色で、背と尾には黒色の毛が多い。アジア南部〜ヨーロッパ南東部、アフリカに分布。平原や林に1〜6頭で棲み、夜出て猛獣の食べ残しをあさるほか、ネズミウサギなどを襲い、サトウキビなども食べる。穴を掘るのが上手く、4〜9匹の子を生む。

[編集] 系統関係

キンイロジャッカル Canis aureusセグロジャッカル C. mesomelasアビシニアジャッカル C. simensisヨコスジジャッカル C. adustus の4種がいるが、これらは単系統群を作らない。ユーラシア北アフリカのキンイロジャッカルとアビシニアジャッカルはオオカミやコヨーテに近縁だが、中南部アフリカのセグロジャッカルとアビシニアジャッカルは近縁ではなく、イヌ属とは別属であるドールリカオンよりも離れている[3]




ヨコスジジャッカル



セグロジャッカル







アビシニアジャッカル




キンイロジャッカル




オオカミイヌ



コヨーテ






ドール




リカオン




それゆえ、キンイロジャッカルとアビシニアジャッカルはイヌと野生状態で交雑し[3]、繁殖能力を持つ正常な仔が生まれる。イヌ(イエイヌ)とジャッカルの交配種(品種又は雑種)のことをジャッカル・ハイブリッド(・ドッグ)と呼ぶ。交配されたジャッカルの種によっては獰猛なものもいるが、狼犬と比べると小柄で、ペットとして飼育される国もある。しかし、日本ではジャッカルは特定動物に指定されているため、その交配種であるジャッカル・ハイブリッドも飼育には許可がいる。ロシアでは空港爆発物麻薬を捜索するための探知犬として、キンイロジャッカルシベリアン・ハスキーの交配犬種のスリモヴ・ドッグがいる。

[編集] 文化

死肉を漁るジャッカルの姿から、死に関係する神と結び付けられる。

エジプト神話には、ジャッカルの頭部を持つ半人半獣、あるいはジャッカルそのものの姿で表される冥界の神アヌビスがいる。ミイラの作製を司る。

ヒンドゥー教では、チャームンダー(ドゥルガーの分身の七母神の一人)が、ジャッカルを乗り物(ヴァーハナ)とする最も一般的な女神である。火葬場に住み、痩せ細った体でしばしば死体の上に立つ姿で表される。また、同じくドゥルガーの分身であるカーリーも、幾多のジャッカルに囲まれて火葬場に居住するとされる。動物の肉が供えられると、カーリーはジャッカルの姿で司祭者の前に現われるとも伝えられる[4]

仏教では、漢訳仏典において「野干」・「射干」(やかん)と音写され、ジャッカルのいない中国ではと混同された。そして日本にも野干は狐のこととして伝えられた[5]

[編集] 脚注

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  1. ^ American Heritage Dictionary - Jackal entry
  2. ^ Online Etymology Dictionary - Jackal entry
  3. ^ a b Lindblad-Toh et al. 2005. Genome sequence, comparative analysis and haplotype structure of the domestic dog. Nature 438: 803-819.
  4. ^ Alexandra V.D.Geer 『Animals in stone:Indian mammals sculptured through time』「the golden jackal」 2008年、 Brill Academic Pub。
  5. ^ 「ダーキニー(荼枳尼)の乗り物はジャッカル(野干)で、中国・日本に伝わったさいに狐に乗るとされた」というのは俗説である。漢訳仏典には荼枳尼が野干に乗るという記述は無い。
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