ジム・モリス

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ジム・モリス
Jim Morris
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州ブラウンウッド
生年月日 (1964-01-19) 1964年1月19日(60歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1983年 ドラフト1巡目(全体4位)
初出場 1999年9月18日
最終出場 2000年5月9日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジム・モリス(James Samuel Morris、1964年1月19日 - )は元メジャーリーグ投手アメリカ合衆国テキサス州ブラウンウッド出身。左投左打。

1999年に35歳でメジャーリーグの入団テストを受けたことで知られ、その実話を基に映画『オールド・ルーキー』が制作された。

経歴[編集]

1983年ミルウォーキー・ブルワーズにドラフト1巡目で入団したが、肩の故障のためメジャーに昇格することなく1987年6月に解雇。翌1989年9月にシカゴ・ホワイトソックスと契約するが1か月で解雇され一旦は引退。

大学卒業後、テキサス州の高校で教師・野球部コーチをしていたが、チームが地区大会で優勝したらプロテストを受けると約束。チームは優勝し、35歳で入団テストを受けた。最速98mph(約157.7km/h)の速球がタンパベイ・デビルレイズのスカウトの目に留まり、マイナー契約を結んだ[1]1999年9月18日のテキサス・レンジャーズ戦で、1-6とリードされた8回裏にメジャー初登板を果たし、ロイス・クレイトンを空振り三振に打ち取った。

ワンポイントリリーフを中心にメジャー通算21試合に登板。最後の登板となったのは2000年5月9日にヤンキースタジアムで行われたニューヨーク・ヤンキース戦で、3-3で迎えた延長10回裏、1死満塁のピンチの場面で登板。ポール・オニールを押し出し四球で歩かせてしまい、チームはサヨナラ負けを喫した。同年オフ、デビルレイズから解雇され、その後ロサンゼルス・ドジャースと契約するが、故障のため引退した。

彼のデビューは「The Oldest Rookie」と称され、2002年にデニス・クエイド主演で「オールド・ルーキー」(原題「The Rookie」)として映画化された。ジム・モリス本人も審判役でカメオ出演している。映画は本人の実体験を基盤にしているが、随所に演出が施されている。映画ではスピード測定器のシーンがあるが、これは事実ではない。また、映画ではロイス・クレイトンを3球三振に打ち取っているが、実際は4球(空振り・空振り・ファウル・空振り)である。

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
1999 TB 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 21 4.2 3 1 2 0 1 3 0 0 3 3 5.79 1.07
2000 16 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 48 10.1 10 1 7 1 0 10 1 0 9 5 4.35 1.65
通算:2年 21 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 69 15.0 13 2 9 1 1 13 1 0 12 8 4.80 1.47

脚注[編集]

外部リンク[編集]