ジェレミー・テン

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ジェレミー・テン
Jeremy Ten
フィギュアスケート選手
生誕 (1989-02-21) 1989年2月21日(35歳)
カナダ ブリティッシュコロンビア州 バーナビー
身長 170 cm
選手情報
代表国 カナダの旗 カナダ
所属クラブ North Shore Winter Club
引退 2015年6月12日
ISUパーソナルベストスコア
総合212.642014 CSオータムクラシック
SP77.092015 四大陸選手権
FS143.422014 CSオータムクラシック

ジェレミー・テン英語: Jeremy Ten, 1989年2月21日 - )は、カナダの元フィギュアスケート選手(男子シングル)。

2015年カナダ選手権2位。

人物[編集]

サイモンフレーザー大学では運動生理学を専攻し、健康科学の学士を持っている[1]

経歴[編集]

1989年2月21日ブリティッシュコロンビア州バーナビーで中国系ブルネイ人の移民である両親のもとに生まれる。

スケートを始めたのが1999年と、世界レベルの選手としては遅い部類に入る。2004年にカナダ全国選手権のプレノービスクラスを14歳11ヶ月で優勝。3ヵ月後、初の国際競技会となったトリグラフトロフィーノービスクラスも優勝する。翌2004-2005シーズンには一足飛びに国内ジュニアクラスに上がり、カナダ選手権で2位となる。

2005-2006シーズンよりISUジュニアグランプリに参戦、3シーズン5大会で2度表彰台に立つ。2007-2008シーズンは世界ジュニア選手権カナダ代表となり8位に入る。

国際シニアクラス初年度の2008-2009シーズンからISUグランプリシリーズに招待される。2009年にはカナダ選手権(シニアクラス)3位に入り、カナダ代表として四大陸選手権世界選手権に出場した。

2011年1月、骨の接触に問題があり、手術と回復に3ヶ月を要するためにカナダ選手権を欠場した[2]。6月には左腓骨を螺旋骨折したが、こちらは手術をするまでには至らなかった[3]。カナダの国内大会で試合に復帰し、2012年のカナダ選手権では3年ぶりに銅メダルを獲得し、四大陸選手権の代表に選出された。

2013-2014シーズン、ネーベルホルン杯で3位となりシニアの国際大会で初めてのメダルを獲得。

2014-2015シーズン、引退を決意し最後のシーズンに挑んだ[4]。4シーズンぶりに出場したグランプリシリーズではロステレコム杯で10位、NHK杯では8位。カナダ選手権では2度の転倒がありFSだけでは3位だったが総合では初の銀メダルを獲得した。6シーズンぶりに出場の世界選手権では22位。2015年6月12日に競技からの引退を発表した[1]

主な戦績[編集]

大会/年 2004-05 2005-06 2006-07 2007-08 2008-09 2009-10 2010-11 2011-12 2012-13 2013-14 2014-15
世界選手権 17 22
四大陸選手権 7 14 9 12
カナダ選手権 2 J 2 J 1 J 11 3 7 3 8 6 2
GPNHK杯 10 11 8
GPロステレコム杯 10
GP中国杯 7
GPスケートカナダ 10 12 8
CSオータムクラシック 3
ネーベルホルン杯 6 3
USクラシック 7
世界Jr. 選手権 8
JGPウィーン杯 8
JGP ハーグ 4
JGPクールシュベル 3
JGPソフィア杯 8 3
  • J = ジュニアクラス

詳細[編集]

2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年4月16日 - 19日 2015年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 10
67.45
9
127.33
4
団体
2015年3月23日 - 29日 2015年世界フィギュアスケート選手権上海 15
72.28
22
111.51
22
183.79
2015年2月9日 - 15日 2015年四大陸フィギュアスケート選手権ソウル 8
77.09
14
130.66
12
207.75
2015年1月19日 - 25日 カナダフィギュアスケート選手権キングストン 2
77.80
3
144.78
2
222.58
2014年11月28日 - 30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯門真 8
65.81
8
137.46
8
203.27
2014年11月14日 - 16日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 9
73.91
11
124.59
10
198.50
2014年10月14日 - 17日 ISUチャレンジャーシリーズ スケートカナダオータムクラシックバリー 3
69.22
3
143.42
3
212.64
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年1月20日 - 25日 2014年四大陸フィギュアスケート選手権台北 6
75.21
11
133.30
9
208.51
2014年1月9日 - 15日 カナダフィギュアスケート選手権オタワ 6
72.68
7
141.24
6
213.92
2013年9月25日 - 28日 2013年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 3
76.49
5
129.07
3
205.56
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年1月13日 - 20日 カナダフィギュアスケート選手権ミシサガ 7
64.06
9
125.16
8
189.22
2012年9月12日 - 16日 2012年USインターナショナルクラシックソルトレイクシティ 6
60.31
7
112.65
7
172.96
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年2月7日 - 12日 2012年四大陸フィギュアスケート選手権コロラドスプリングス 12
61.37
18
97.85
14
159.22
2012年1月16日 - 22日 カナダフィギュアスケート選手権モンクトン 3
70.81
4
136.69
3
207.50
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年10月29日 - 31日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダキングストン 9
60.70
8
131.16
8
191.86
2010年10月22日 - 24日 ISUグランプリシリーズ NHK杯名古屋 12
54.48
9
122.00
11
176.48
2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年1月11日 - 17日 カナダフィギュアスケート選手権ロンドン 11
53.85
7
119.10
7
172.95
2009年11月19日 - 22日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダキッチナー 12
45.14
12
103.82
12
148.96
2009年11月5日 - 8日 ISUグランプリシリーズ NHK杯長野 12
61.69
7
117.18
10
178.87
2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年3月23日 - 29日 2009年世界フィギュアスケート選手権ロサンゼルス 21
60.30
11
132.26
17
193.16
2009年2月2日 - 8日 2009年四大陸フィギュアスケート選手権バンクーバー 9
66.60
7
140.67
7
207.27
2009年1月14日 - 18日 カナダフィギュアスケート選手権サスカトゥーン 4
69.06
2
134.97
3
204.03
2008年11月6日 - 9日 ISUグランプリシリーズ 中国杯北京 10
55.81
5
119.31
7
175.12
2008年10月30日 - 11月2日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダオタワ 11
50.93
8
118.86
10
169.79
2008年9月29日 - 10月1日 2008年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 4
64.06
9
106.52
6
170.58
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2008年2月25日 - 3月2日 2008年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 11
58.29
8
115.05
8
173.34
2008年1月16日 - 20日 カナダフィギュアスケート選手権バンクーバー 14
52.37
9
115.80
11
168.17
2007年10月4日 - 7日 ISUジュニアグランプリ ソフィア杯ソフィア 3
56.77
3
113.61
3
170.38
2007年9月13日 - 16日 ISUジュニアグランプリ ウィーン杯ウィーン 13
44.86
6
106.41
8
151.27
2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年1月15日 - 21日 カナダフィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(ハリファックス 2
53.28
1
112.68
1
165.96
2006年10月5日 - 8日 ISUジュニアグランプリ ハーグハーグ 3
53.85
4
101.87
4
155.72
2006年9月13日 - 16日 ISUジュニアグランプリ クールシュヴェルクールシュヴェル 1
59.91
4
99.71
3
159.62
2005-2006 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2006年1月9日 - 15日 カナダフィギュアスケート選手権 ジュニアクラス(オタワ 2
48.35
2
100.86
2
149.21
2005年9月29日 - 10月2日 ISUジュニアグランプリ ソフィア杯ソフィア 8
45.64
8
90.23
8
135.87

プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2014-2015 Dance With Me Wallis
映画『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』サウンドトラックより
作曲:アベル・コジェニオウスキ
ハレルヤ
ボーカル:ジェフ・バックリィ
誰も寝てはならぬ
作曲:ジャコモ・プッチーニ
演奏:East Village Opera Company
2013-2014[5][6] パガニーニの主題による変奏曲
作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
The Blower's Daughter
曲:ダミアン・ライス
2012-2013[7] Grand Guignol
by Bajofondo
振付:デヴィッド・ウィルソン
映画『イル・ポスティーノ』サウンドトラックより
作曲:ルイス・エンリケス・バカロフ
2011-2012 カム・トゥゲザー
演奏:Melo-M
The Blower's Daughter
曲:ダミアン・ライス
2010-2011 映画『シングルマン』セレクション
作曲:アベエル・コジェニオウスキ、梅林茂
クイーン・シンフォニー
by トルガ・カシフ
2009-2010 カム・トゥゲザー
演奏:Melo-M
2008-2009 レイエンダ
演奏:ヴァネッサ・メイ
映画『奇跡のシンフォニー』サウンドトラックより
作曲:マーク・マンシーナ
The Blower's Daughter
曲:ダミアン・ライス
2007-2008 アランフエス協奏曲
作曲:ホアキン・ロドリーゴ
映画『リトル・ブッダ』より
作曲:坂本龍一

脚注[編集]

外部リンク[編集]