ジェリー&ザ・ペースメイカーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ジェリー&ザ・ペースメイカーズ
ジェリー&ザ・ペースメイカーズ(1964年)}
ジェリー&ザ・ペースメイカーズ(1964年)
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランドリヴァプール
ジャンル ビート, ロック, ポップ, ブリティッシュ・インヴェイジョン
活動期間 1959-1966
レーベル コロムビア (UK)
ローリー・レコード (US)
公式サイト 公式サイト
旧メンバー
ジェリー・マースデン
フレディー・マースデン
アーサー・マック
レス・チャドウィック
レス・マクワイア

{{{Influences}}}

ジェリー[1]&ザ・ペースメイカーズ(Gerry and the Pacemakers)は、イギリスロックバンド。主に1960年代前半に活動したバンドで、いわゆるマージービート(リバプールサウンド)に属する。1963年のデビューシングル「恋のテクニック」から3作連続で全英チャート1位を獲得するなど、高い人気を獲得。そのデビュー曲決定の経緯やプロデューサージョージ・マーティン[2]マネージャーブライアン・エプスタイン[3]といった状況から、しばしばビートルズとの関連で名前が挙がる事がある。また、3作目のシングル「ユール・ネバー・ウォーク・アロン」ではサッカーとも関係が深い(後述)。

概要[編集]

ジェリー・マースデン(ボーカル、ギター)を中心にジェリーの兄のフレディ・マースデン(ドラムス)やレス・チャドウィック(ベース)らが加わり1959年に「ジェリー・マースデン&ザ・マーズ・バーズ」 (Gerry Marsden and The Mars Bars) としてバンドを結成。後に「ジェリー&ザ・ペースメイカーズ」 (Gerry & the Pacemakers) と改称した。地元のリバプールを拠点としてバンド活動を行う。

ザ・ビートルズやザ・サーチャーズロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズ英語版等と同時期にキャバーン・クラブでのギグや西ドイツハンブルクのクラブで実力を磨き、人気を二分していた[3]。ビートルズに続いてブライアン・エプスタインとマネージメント契約を交わし、さらにEMIレコード傘下のコロムビアとレコード契約。プロデューサーもジョージ・マーティンが担当した。

ジェリー&ザ・ペースメイカーズ(1964年)

1963年3月、ビートルズのメンバーがリリースを拒んだ「恋のテクニック」がマーティンによってペースメイカーズに渡され[4][2]、デビューシングルとしてリリース。同年4月11日付けから3周連続で全英チャート1位となる[5]。その後5月にビートルズの「フロム・ミー・トゥ・ユー」に抜かれるが、6月に2作目シングル「I Like It」でフロム・ミー・トゥ・ユーを抜いて再び1位に上がるなど、ヒット・チャートで競い合う状態が続いた。3作目のシングルで、元々はミュージカル「回転木馬」の為の曲だった「ユール・ネバー・ウォーク・アロン」も10月31日付けから4週連続で1位を獲得[5]。この曲が地元のサッカークラブ「リヴァプールFC」の愛唱歌となり[6]、そこから世界中のサッカーファンに知られるようになった[6]

1964年には「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の一環としてデビュー曲の「恋のテクニック」がアメリカで再発売され、ビルボードのシングルチャートで9位まで上昇した(1963年4月に1度リリースされたが、その時は100位以内に入らなかった)。

しかし同年最初のシングル「I'm The One」が全英チャート2位に留まった(下記ディスコグラフィーを参照)ことを境にバンドとしての勢いは弱まり、1966年10月にグループは解散した[3]

サッカーとの関係[編集]

3枚目のシングル「ユール・ネバー・ウォーク・アロン」はリヴァプールFCの愛唱歌として知られる[6]。1960年代当時、ホームスタジアムのアンフィールドでハーフタイム中にこの曲を流したところ好評を博しリクエストが殺到し[6]、このことがきっかけとなり、ゴール裏のサポーター(通称コップ)達に歌い継がれるようになった[6][7]

ジェリーは1985年に結成されたザ・クラウド英語版というグループでリードボーカルを担当し「ユール・ネバー・ウォーク・アロン」を発表。同年5月に発生したブラッドフォードのスタジアムでの火災事故ブラッドフォード・サッカー場火災)の被災者への見舞金に充てた[8]1989年シェフィールドヒルズボロ・スタジアムで発生した群集事故ヒルズボロの悲劇)の際には被災者支援のために「マージー河のフェリーボート英語版」を再レコーディングして発表し、UKチャートで3週連続1位を獲得した[9]

ディスコグラフィー[編集]

UK シングル[編集]

発売日 A面 B面 全英シングルチャート[10]
1963年3月 How Do You Do It? / 恋のテクニック Away From You
#1
1963年5月 I Like It It's Happened To Me
#1
1963年10月 You'll Never Walk Alone It's Alright
#1
1964年1月 I'm The One You've Got What I Like
#2
1964年4月 Don't Let the Sun Catch You Crying / 太陽は涙が嫌い Show Me that You Care
#6
1964年9月 It's Gonna Be Alright It's Just Because
#24
1964年12月 Ferry Cross the Mersey / マージー河のフェリーボート You, You, You
#8
1965年3月 I'll Be There / いつでも君と Baby You're So Good To Me
#15
1965年11月 Walk Hand in Hand Dreams
#29
1966年2月 La La La Without You
-
1966年9月 Girl on a Swing A Fool to Myself
-
1974年4月 Remember (The Days of Rock and Roll) There's Still Time
-

UK アルバム[編集]

発売日 タイトル 全英アルバムチャート[10]
1963年10月 How Do You Like It?
#2
1965年3月 Ferry Cross the Mersey
#19

† - サウンドトラックには他のアーティストが含まれる。

US シングル[編集]

アメリカ合衆国ではローリー・レコードの下でイギリスでは未発表の複数のアルバムと2枚のシングルを製作した。こうしたことはビートルズやデイヴ・クラーク・ファイヴも同様に行っていた。最盛期には多くのシングルやアルバムがBillboard Hot 100[11]Billboard 200.[11]にチャート入りをした。

発売日 A面 B面 Billboard Hot 100[11]
1963年4月 How Do You Do It? Away From You
-
1963年6月 I Like It It's Happened To Me
-
1963年12月 You'll Never Walk Alone It's Alright
-
1964年1月 I'm the One You've Got What I Like
#82
1964年5月 Don't Let the Sun Catch You Crying Away From You
#4
1964年7月 How Do You Do It? (Reissue) You'll Never Walk Alone
#9
1965年1月 I Like It(再レコーディング) Jambalaya
#17
1965年3月 I'll Be There You, You, You
#14
1965年5月 Ferry Cross the Mersey Pretend
#6
1965年6月 It's Gonna Be Alright Skinny Minnie
#23
1965年9月 You'll Never Walk Alone(再レコーディング) Away From You
#48
1965年10月 Give All Your Love to Me You're the Reason
#68
1965年12月 Walk Hand in Hand Dreams
-
1966年3月 La La La Without You
#90
1966年6月 Girl on a Swing The Way You Look Tonight
#28
1966年10月 The Big Bright Green Pleasure Machine Looking for My Life
-
1970年4月 Don't Let the Sun Catch You Crying(Reissue) Away From You
-

US アルバム[編集]

  • Don't Let the Sun Catch You Crying (1964年7月) #29
  • Gerry & The Pacemakers' Second Album (1964年11月) #129
  • Ferry Cross the Mersey [サウンドトラック] (1965年2月) #13
  • I'll Be There! (1965年2月) #120
  • Gerry & The Pacemakers' Greatest Hits (1965年5月) #44
  • Girl on a Swing (1966年12月)
  • The Best of Gerry & The Pacemakers (1979年7月)

脚注[編集]

  1. ^ 「Gerry」のカナ表記「ジェリー」は、ザ・ビートルズ・アンソロジーP77の記述、及びDVD「ヒストリー・オブ・ロックンロール」(ワーナー・ホーム・ビデオ版)に於ける関係者のコメントの発音を踏まえている。
  2. ^ a b ザ・ビートルズ・アンソロジーの記述より。
  3. ^ a b c Biography by Richie Unterberger”. Allmusic.com. 2012年7月7日閲覧。
  4. ^ The Beatles Bible: How Do You Do It 2011年6月16日閲覧
  5. ^ a b List of 1960s UK Singles Chart number onesを参照。
  6. ^ a b c d e 伊達英「リバプール イングランドスタイルの創始者」『世界のサッカー応援スタイル』カンゼン、2009年、19頁
  7. ^ Rice, Jo (1982). The Guinness Book of 500 Number One Hits (1st ed.). Enfield, Middlesex: Guinness Superlatives Ltd. p. 74. ISBN 0-85112-250-7. 
  8. ^ THE CROWD ? “You’ll Never Walk Alone””. 2011年6月16日閲覧。
  9. ^ ChartArchive - Gerry Marsden, Paul McCartney, Holly Johnson And The Christians - Ferry Cross The Mersey”. 2012年7月7日閲覧。
  10. ^ a b Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 264. ISBN 1-904994-10-5. 
  11. ^ a b c Gerry & the Pacemakers - Awards : AllMusic

関連項目[編集]