ジェイムズ・ロス島

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ジェイムズ・ロス島
グレアムランドの地図。2番がジェイムズ・ロス島。
ジェイムズ・ロス島の位置
ジェイムズ・ロス島(南極半島)
地理
場所 南極
座標 南緯64度10分 西経57度45分 / 南緯64.167度 西経57.750度 / -64.167; -57.750座標: 南緯64度10分 西経57度45分 / 南緯64.167度 西経57.750度 / -64.167; -57.750
面積 2,598 km2 (1,003.1 sq mi)
長さ 64 km (39.8 mi)
最高標高 1,630 m (5,350 ft)
最高峰 ハディントン山
なし
その他
南極条約の下で管理

ジェイムズ・ロス島(James Ross Island)は、南極半島の北東端付近に位置し、プリンス・グスタフ海峡に隔てられている大きな島である。標高1630mで、南北方向に64km伸びた不規則な形をしている。オットー・ノルデンショルドに率いられた1903年のスウェーデンの探検隊によって記録され、1842年にこの地を探検し、島の東に沿って多くの地点を地図に記したイギリス探検隊の隊長ジェイムズ・ブライアン・ロスの名前にちなんで命名された。マクマード海峡にあるロス島との混同を避けるため、この島は「ジェイムズ・ロス島」と呼ばれる[1]

南極大陸南アメリカ大陸に最も近いグレアムランドと呼ばれる半島の周囲にいくつかある島の1つである[2]

この島は、かつて棚氷によって南極大陸と繋がっていたが、1995年に棚氷が崩壊し、プリンス・グスタフ海峡が形成されて初めて通航できるようになった[3]

チェコの初めての南極観測基地であるメンデル極地基地はこの島にある。

古生物学[編集]

南極で初めて発見された恐竜は、1986年にジェイムズ・ロス島でアルゼンチンの地質学者エドゥアルド・オリベロとロベルト・スカッソに発見された中サイズの曲竜類Antarctopelta oliveroiである。化石は、島北部のサンタ・マルタ洞窟から約2km南の白亜紀後期カンパニアン代の地層から発掘されたが、2006年になるまで命名されなかった[4]

2004年のAirSARミッションでNASAのDC-8から撮影された南極半島

2003年12月、アメリカ合衆国の古生物学者でセイント・メアリーズ大学のジャッド・ケースと同国の地質学者でSouth Dakota School of Mines and Technologyのジェームズ・マーティンは、この島で白亜紀後期の地層から獣脚類の骨を発見した。発見されたNaze Peninsulaにちなんで"Naze"と名付けられた化石には、上顎と歯、下顎の大部分と脚が含まれていた。情報はほとんど得られなかったが、脚と足の形は、この恐竜が速く走れたことを示し、その大きさは、体長約1.8m、体重約135kgであることを示していた。これは、クリョロフォサウルスに続いて2例目の南極での獣脚類の発見であった[5]

出典[編集]

  1. ^ James Ross Island”. Geographic Names Information System. U.S. Geological Survey. 2012年7月16日閲覧。
  2. ^ ESA Science & Technology: Graham Land
  3. ^ Rubin, Jeff (2008). Antarctica, p. 276. Lonely Planet.
  4. ^ Salgado, L.; Gasparini, Z. (2006). “Reappraisal of an ankylosaurian dinosaur from the Upper Cretaceous of James Ross Island (Antarctica)”. Geodiversitas 28 (1): 119–135. 
  5. ^ “A Lost World: Two Previously Unknown Dinosaurs Discovered in Antarctica”. Maryland VIP K-16 Grant (Science Inquiry). http://www.scienceinquiry.org/index.php?area_id=418 2007年4月4日閲覧。 

 この記事にはアメリカ合衆国政府の著作物であるアメリカ地質調査所における"ジェイムズ・ロス島"本文を含む。 (Geographic Names Information Systemより).