ジェイソン・イズリングハウゼン

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ジェイソン・イズリングハウゼン
Jason Isringhausen
フリーエージェント
IMG 4118 Jason Isringhausen.jpg
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 イリノイ州ブライトン
生年月日 1972年9月7日(42歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1991年 MLBドラフト44巡目(全体1,156位)でニューヨーク・メッツから指名
初出場 1995年7月17日 カブス
年俸 $650,000(2012年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェイソン・デリック・イズリングハウゼン(Jason Derik Isringhausen, 1972年9月7日 - )は、MLBの投手。イリノイ州ブライトン出身。右投右打。愛称はイジー(Izzy)。

経歴[編集]

イズリングハウゼンの母と姉はソフトボールをしており、イズリングハウゼン自身は4歳の頃に野球を始め、6歳の頃に本格的に始める[2]。高校時代は強肩強打の野手として注目されていた。野球のみだけでなく、バスケットボールアメリカンフットボールでも活躍[3]。大学を経て、1991年6月にニューヨーク・メッツからドラフト44巡目(全体1,156位)指名を受け、ほぼ1年後の1992年5月に外野手として入団、入団後投手に転向する[2]

1993年の夏に投手コーチからひじや肩に負担のかからないカーブの投げ方を学び[2]1995年にメッツの最優秀マイナー選手、インターナショナルリーグ最優秀選手に選出され[4]7月17日にメジャーデビュー。すぐさま先発に定着し、9勝2敗を記録した。当時のイズリングハウゼンは、ほぼ同時期にデビューしたポール・ウィルソンビル・パルシファーとともにメディアから『新世代の三銃士』と評され、大いに期待される存在だった[5]

1996年は3人揃って不調。イズリングハウゼン自身も肩や肘、手首の相次ぐ故障に苦しみ、故障者リスト入りを繰り返した。1999年トレード期限間際にオークランド・アスレチックスへトレードされ、これを機に本格的にクローザーへ転向することになる。2000年2001年はとも30セーブ以上を挙げ、チームの2年連続ポストシーズン進出に貢献した。

2001年オフにセントルイス・カージナルスFA移籍。2003年は怪我による離脱で22セーブに終わったが、2004年は球団タイ記録の47セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得する。2005年も腹筋痛で故障者リスト入りとなったものの、安定した投球を見せ、防御率は自己ベストの2.14[3]2006年は腰の故障の影響で被本塁打が増加し、10回のセーブに失敗。シーズン終了を待たずにクローザーの座をアダム・ウェインライトに託し、手術に踏み切った[6]リー・スミスが保持していた球団セーブ記録(160セーブ)を更新したものの、カージナルスが10度目の世界一となったワールドシリーズには出場できずに終わった。

2007年はクローザーに復帰し、9月まで防御率を1点台に抑える好投。セーブ失敗は2回(4月と6月に1回ずつ)だけと守護神としての地位を取り戻した。8月26日ブレーブス戦で、カージナルスでの通算200セーブを達成。昨シーズン終了時は退団が有力視されていたが、この活躍を受け、球団は1年800万ドルのオプションを行使[6]2008年は5月9日時点でリーグ最多の11セーブを記録する一方で、リーグ最多の5回目のセーブ失敗を記録。トニー・ラルーサはイズリングハウゼンを中継ぎに降格させ[7]8月16日の登板を最後にシーズンを終えた。

2011年のメッツ時代

2009年2月20日タンパベイ・レイズとマイナー契約し、開幕ロースター入り。

2010年はメジャー登板がなかったが、2011年は古巣メッツと契約。フランシスコ・ロドリゲスブルワーズへ移籍後はクローザーを務め、8月15日にはメジャー史上23人目となる通算300セーブを達成。

2012年2月22日ロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結ぶ。開幕ロースター入りを果たし、中継ぎを務める。

投球スタイル[編集]

持ち球は93 - 97mph(約149.7 - 156.1km/h)のフォーシームと、大きな縦のカーブ。時折カッタースプリットフィンガード・ファストボールを投げることもあるが、基本的にはこの2つだけで打者を押さえ込む[2]。それゆえカーブが低目に決まっているうちはほとんど打たれないが、高目に抜けだすと被本塁打が増加する[要出典]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
1995 NYM 14 14 1 0 0 9 2 0 -- .818 385 93.0 88 6 31 2 2 55 4 1 29 29 2.81 1.28
1996 27 27 2 1 1 6 14 0 -- .300 766 171.2 190 13 73 5 8 114 14 0 103 91 4.77 1.53
1997 6 6 0 0 0 2 2 0 -- .500 145 29.2 40 3 22 0 1 25 3 0 27 25 7.58 2.09
1999 13 5 0 0 0 1 3 1 0 .250 179 39.1 43 7 22 2 2 31 2 0 29 28 6.41 1.65
OAK 20 0 0 0 0 0 1 8 0 .000 107 25.1 21 2 12 2 1 20 2 0 6 6 2.13 1.30
'99計 33 5 0 0 0 1 4 9 0 .200 286 64.2 64 9 34 4 3 51 4 0 35 34 4.73 1.52
2000 66 0 0 0 0 6 4 33 0 .600 304 69.0 67 6 32 5 3 57 5 1 34 29 3.78 1.43
2001 65 0 0 0 0 4 3 34 0 .571 293 71.1 54 5 23 5 0 74 2 0 24 21 2.65 1.08
2002 STL 60 0 0 0 0 3 2 32 0 .600 257 65.1 46 0 18 1 1 68 0 0 22 18 2.48 0.98
2003 40 0 0 0 0 0 1 22 1 .000 174 42.0 31 2 18 1 0 41 6 0 14 11 2.36 1.17
2004 74 0 0 0 0 4 2 47 0 .667 308 75.1 55 5 23 4 2 71 1 0 27 24 2.87 1.04
2005 63 0 0 0 0 1 2 39 1 .333 245 59.0 43 4 27 5 1 51 2 0 14 14 2.14 1.19
2006 59 0 0 0 0 4 8 33 0 .333 257 58.1 47 10 38 3 3 52 3 0 25 23 3.55 1.46
2007 63 0 0 0 0 4 0 32 0 1.000 267 65.1 42 4 28 3 2 54 3 0 21 18 2.48 1.07
2008 42 0 0 0 0 1 5 12 2 .167 200 42.2 48 5 22 0 5 36 1 0 28 27 5.70 1.64
2009 TB 9 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 37 8.0 6 0 5 0 2 6 1 0 2 2 2.25 1.38
2011 NYM 53 0 0 0 0 3 3 7 19 .500 200 46.2 36 6 24 2 1 44 1 0 23 21 4.05 1.29
2012 LAA 50 0 0 0 0 3 2 0 4 .600 198 45.2 44 7 19 3 0 31 3 0 22 21 4.14 1.38
通算:16年 724 52 3 1 1 51 55 300 27 .481 4322 1007.2 901 85 437 43 34 830 53 2 450 408 3.64 1.33
  • 2012年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰・記録[編集]

参考資料[編集]

  1. ^ Jason Isringhausen Stats, News, Pictures, Bio, Videos” (英語). ESPN.com. 2012年12月25日閲覧。
  2. ^ a b c d 水見美和子「必殺の決め球 ジェイソン・イズリングハウゼン [カージナルス]」『月刊メジャー・リーグ』 2008年1月号、ベースボールマガジン社、2008年、雑誌 08625-1、58 - 59項。
  3. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』 廣済堂出版、2006年、300項。ISBN 978-4-331-51146-6
  4. ^ Jason Isringhausen Awards” (英語). The Baseball Cube. 2009年4月1日閲覧。
  5. ^ 出野哲也 「“2世”になれなかった選手 ならなかった選手」 『月刊スラッガー』2005年10月号、日本スポーツ企画出版社、2005年、雑誌15509-10、32-33頁。
  6. ^ a b 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』 廣済堂出版、2008年、346項。ISBN 978-4-331-51300-2
  7. ^ Radcliffe, JR (2008年5月10日). “Isringhausen taking a break from closing” (英語). The Official Site of The St. Louis Cardinals. 2009年4月1日閲覧。

外部リンク[編集]