シーザー・ミラン

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Cesar Millan
生誕 César Millán Favela
1969年8月27日(45歳)
メキシコ合衆国 シナロア州 クリアカン
住居 アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンタクラリタ
国籍 メキシコ出身、米国帰化
職業 ドッグトレーナー
著名な実績 ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~(原題「Dog Whisperer with Cesar Millan」)
身長 5 ft 4.9 in (1.65m)
配偶者 Ilusión Millan (1994年-2010年;離婚済)[1]
公式サイト
CesarsWay.com

シーザー・ミラン (Cesar Millan) はアメリカのドッグトレーナー・動物行動学者。 メキシコクリアカン出身のメキシコ系アメリカ人、カリフォルニア州サンタクラリタ在住。「犬をリハビリし、飼い主を訓練する」と述べ、問題犬は飼い主の行動が原因とする。「お前が悪いと指を指せば、3本の指は自分を向いている(人差し指で犬を指すと、中指から小指は自分を向く)[2]

訓練の内容[編集]

飼い主が「穏やかで毅然としたエネルギー」で犬を扱えば、犬は穏やかで従順になる。飼い主が恐怖・興奮・心配・弱気といったマイナスの精神状態で接すると犬は飼い主を群れのリーダーとみなさない。十分な運動を通じて犬のエネルギーを発散させ、明確なルール・境界・制限を設け、犬が穏やかで従順である時に愛情を与えるべき。

問題犬の飼い主は、犬の規律と運動が不足する中で、愛情を与えることが多いという。

■過保護・弱気・諦め・怒りの飼い主 → 穏やかで毅然とした態度を求める。

■散歩の少なさ、運動量の少なさ → 犬が疲れる程度の運動を提案。

■玄関の出入りは第一歩が犬 → 第一歩は飼い主。

■犬の占有物や支配圏 → 物や場所の独占は決して許さない。

■悪癖(吠えなど) → タッチ(首付近を5本指で突く感じ)で注意を逸らす、又は横たわらせて興奮状態を抑制

■犬への警告 → 問題行動は即時注意する。犬は現在を生きるため。

■犬の興奮状態 → 興奮状態を抑えてから、毅然と明確に指示する。

■犬の支配行動 → 目つき、尻尾、耳の向きに注意し、すぐに注意する

来歴[編集]

1969年メキシコの農場に生まれる。使役犬として働く犬の群れと暮らす。自然と犬の扱いに馴れ、"the dog boy"を意味する"El Perrero"と呼ばれた。13歳の時、柔道大会に行く途上で大きな胸像の前に立ち、いつの日か「世界一のドッグトレーナーになる」と実母の前で宣言した。21歳の時に英語が不得手なまま米国に密入国。初めは犬の美容室で働き、多くの攻撃的な犬を扱う。後に犬の訓練所(the Pacific Point Canine Academy)を創設。次にミランは南カリフォルニアに大型犬を専門的に扱う「ドッグサイコロジーセンター」と呼ばれる2エーカー (8,100 m2)の施設を作った。 レッドゾーン(人に危険な犬や制御不能な犬)の問題犬を次々と訓練。次第に手腕を認められ、著名人の飼う犬たちの問題を解決し一躍有名になった。例えばジェイダ・ピンケット=スミス(ウィル・スミス夫人)が最初のクライアントであり支持者である(ジェイダの運転手として働き、英語教師を付けてもらい一年間勉強した)。 2000年に正式な居住者になり、2009年に米国市民に。妻のイルージョンと1994年に結婚し、二人の息子を授かる。2010年に離婚。

ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~(原題「Dog Whisperer with Cesar Millan」)[編集]

米国で2002年から2012年まで放映されたナショナルジオグラフィックチャンネルの番組。110カ国以上で放送され、米国では週1100万人が視聴。シリーズはシーズン10まであり(2004年9月15日―2012年9月13日)、再放送の視聴率も高い。1時間番組で概ね3案件を扱う。2010年当時、米国では第7シーズンに突入、シリーズ合計131のエピソードを放映。日本国内ではCS放送ナショナルジオグラフィックチャンネルなどで字幕版が放映されているが、日本語版DVDは未発売。 現在は無作法な犬から人々を救う番組「CESAER 911」を放送中[3]

各エピソードの流れ

■1)犬が引き起こす問題の紹介

 他の人や犬に吠える、噛む、言うことを聞かない、暴れる

■2)飼い主との話し合い

 犬の問題行動は飼い主が主原因のため飼い主のカウンセリングを重視。心理状態・態度・エネルギーなどを観察・分析。

■3)犬の観察と訓練

 常に「穏やかで毅然としたリーダー」として接する。軽症なら短時間で解決。深刻ならリハビリ施設「ドッグサイコロジーセンター」へ収容。

■4)解決

エンディングは取扱案件のその後を紹介、視聴者に一言アドバイスして終わる。


ダディ[編集]

ミランの多くの犬の内の1頭であるダディはアメリカン・ピットブル・テリアでミランの仕事で彼のTV番組シリーズのDog Whisperer with Cesar Millanに出演していた。[4] ダディは穏やかな気性や、小さい犬への寛容さ、共感能力の大きさなどのある犬として知られていた。[5] 2010年2月、16歳でダディはこの世を去る。[6] ミランはダディの後継者として別のピットブルの子犬Juniorを選んだ。(ダディの弟子として共に彼の気性を学んだ。)

ミランの発言[編集]

Q: あなたが犬をリハビリし、飼い主を訓練し、撮影終了した後でも、問題が解決しない場合は?

A: その犬に責任はありません

Cesar Millan, 2006 interview[7]
  • "犬の問題ではないのです。常に問題になるのは我々なのです。常に飼い主なのです。犬が健康に育ち、犬らしくあることのできる環境や境遇を作るのは我々の責任です。”[8]
  • "幸福になるために、(犬は)基本的にいい仕事を必要としたり、いい食べ物を必要としたり、頭を撫でられることも必要としています。アメリカでは犬に愛情を与えすぎで運動が不足している傾向があります。"[9]
  • "穏やかで毅然としてください。
  • "母なる自然に逆らわない。"[10]
  • "あなたがして欲しいことを言っても、(犬は)あなたの内側のものを拾い上げます。
  • "平和、リラックス、信頼、尊敬、それが私のゴールです。"
  • "犬の行動は、闘争、逃走、回避、服従。服従がゴールです。"
  • "人間は不安定な群れのリーダーをフォローする唯一の動物です。
  • "私の手に負えない犬はいません。私は犬をリハビリし、人々を訓練します。I am the dog whisperer.(私は犬の心がわかります)。"

主な出演番組[編集]

脚注[編集]

  1. ^ http://www.people.com/people/article/0,,20391564,00.html
  2. ^ season4 ep13の番組末
  3. ^ CESAER 911: About The Show”. CESAER 911. 2014年4月4日閲覧。
  4. ^ Lee, Jasen (2008年4月27日). “Top dawgs: Smart shopping for a trainer can lead to well-behaved pets”. Deseret News. 2010年1月8日閲覧。
  5. ^ Daddy”. Ceser's Way. 2010年1月8日閲覧。
  6. ^ In Memoriam: Daddy the Pit Bull”. 2010年2月21日閲覧。
  7. ^ Johnson, Morieka V. (2006年4月4日). “Dog's best friend”. AZ Central. 2010年1月8日閲覧。
  8. ^ Jada Pinkett Smith Takes the Lead”. Cesarsway.com, Larry Sutton. 2010年2月25日閲覧。
  9. ^ Woolhouse, Megan (2006年5月21日). “'Whisperer': We love our dogs too much”. The Boston Globe, Matthew Gilbert, ,July 26, 2006. http://www.boston.com/news/local/articles/2006/05/21/whisperer_we_love_our_dogs_too_much/?p1=email_to_a_friend 
  10. ^ Cesar Millan's dog Daddy dead at 16”. United Press International, Feb. 22, 2010. 2010年2月24日閲覧。

 

参考文献[編集]

  • Millan, Cesar and Peltier, Melissa Jo (2006), Cesar's Way: The Natural, Everyday Guide to Understanding and Correcting Common Dog Problems, Harmony Books, New York, ISBN 0-307-33733-2.
  • Millan, Cesar and Peltier, Melissa Jo (2007), Be the Pack Leader, Harmony Books, New York, ISBN

関連項目[編集]

外部リンク[編集]