シーザー・ミラン
| Cesar Millan | |
|---|---|
| 生誕 | César Millán Favela 1969年8月27日(43歳) Culiacán, Sinaloa, Mexico |
| 住居 | Santa Clarita, California, U.S. |
| 国籍 | Naturalized US Citizen who immigrated to the US from Mexico |
| 職業 | ドッグトレーナー |
| 著名な実績 | Dog Whisperer (TV series)邦題:ザ・カリスマドッグトレーナー |
| 身長 | 5 ft 4.9 in (1.65m) |
| 配偶者 | Ilusión Millan (filed for divorce)[1] |
| 公式サイト | |
| CesarsWay.com | |
シーザー・ミラン (Cesar Millan) はアメリカのドッグトレーナー・動物行動学者である。 メキシコのクリアカン出身のアメリカ人であり、現在はカリフォルニア州サンタクラリタに居を構える。彼のテレビシリーズ「カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~」(原題Dog Whisperer with Cesar Millan)は110以上の国で放送され、世界中の人々に広く知られており、アメリカでは週1100万人の視聴者を持っていると言われる。放送はシーズン10まで行われ(2004年9月15日―2012年9月13日)、再放送の視聴率も高い。また、テレビシリーズによく出てくる「犬の心理状態をリハビリするための施設『ドッグサイコロジーセンター』」を持っていて、そこでは30~50頭近い犬たちが”パック”(群れ)という犬ならではの集団を形成し、群れのリーダーであるミランはそこで自己の持つ理論を実践する場・問題犬のリハビリとして使っている。センターでは「POWER OF PACK」の横断幕を貼り出し、重要な要素、キーワードと位置づけている。現在は、捨てられた犬たちを引き取りたいと申し出ている飼い主候補の中から、ベストな飼い主を見つける番組「Leader of the Pack」(原題Cesar Millan's Leader of the Packを放送中。(2013年現在)
目次 |
来歴 [編集]
幼少期はメキシコの実家の農場に生まれ、普段の日常から農場で使役犬として働く犬の群れとともに暮らしていたことから犬およびその群れの行動原理を観察・理解し、自然と犬の扱いに長けていった。青年期には世界一のドッグトレーナーになるという夢を抱き、英語もままならぬ状態でアメリカで生活を始めたと本人は語る。(当初は不法入国だった) その後ドッグトレーナーとしての仕事を本格的に始め、いわゆるレッドゾーンの犬(人に危害を加える可能性がある犬、制御できない猛犬のこと)に属する問題犬を次々と訓練し、次第にその手腕を認められてからは俳優、ラッパー、司会者などの著名人の飼う犬たちの問題を解決し一躍有名になった。 彼は「犬をリハビリし、飼い主を訓練する」と言う。
背景 [編集]
1969年メキシコ生まれ、彼の祖父の農場で動物たちとともに育つ。 彼は自然と犬の扱いに馴れ、"the dog boy"を意味する"El Perrero"と呼ばれた。 一家はその後都市部のマサトランに引越し、彼は13歳の時、柔道大会に行く途上で大きな胸像の前に立ち、いつの日か「世界一のドッグトレーナーになる」と実母の前で宣言した。
ミランは21歳の時にアメリカに不法入国し、英語もしゃべれず、知り合いもいなかった。 彼が初めは犬の美容室で働き、多くの攻撃的な犬の世話をしながら後にthe Pacific Point Canine Academyを創設した。 ジェイダ・ピンケット=スミス(ウィル・スミス夫人)が最初のクライアントであり支持者である。(ジェイダの運転手として働き、英語教師を付けてもらい一年間勉強した) 次にミランは南カリフォルニアに大型犬を専門的に扱う「ドッグサイコロジーセンター」と呼ばれる2エーカー (8,100 m2)の施設を作った。
ミランは2000年に正式なレジデントに、2009年にアメリカ市民になり、カリフォルニア州サンタクラリタに住む。 彼は妻のイルージョンと1994年に結婚し、二人の息子をもうけている。
なお2010年に離婚し、イルージョンは離婚訴訟の際にミランに対して子供たちの親権と結婚時と同様のサポートを求めている。
Dog Whisperer [編集]
邦題:ザ・カリスマドッグトレーナー~犬の気持ちわかります~
「専門家の指導なしに真似をしないでください」という注意書きから始まるこのTV番組は、2002年から放映されているナショナルジオグラフィックチャンネルの番組である。ミランはこのTV番組に出演し、主に家庭犬で起きる様々な問題に取り組み、解決のために奮闘する。2010年現在、アメリカ本国で番組は第7シーズンに突入し、131のエピソードを放映している。(日本国内ではCSチャンネルなどナショナルジオグラフィックチャンネル番組内で第2シーズンを放映中、日本語版DVDは発売されていない) 番組の構成はシンプルであり、1時間番組の中でだいたい3エピソードを紹介する。 各エピソードはおおむね
1)犬が引き起こす問題の紹介
2)ミランの飼い主に対するカウンセリング
3)ミランの犬の観察
4)リハビリ、訓練
5)解決
という順番で構成されている。 犬の行動は(飼われているのに)リーダー不在の状況から情緒不安定になり問題を引き起こすという経験則を持つため、飼い主に対するカウンセリングを優先し、飼い主の心理状態、態度、エネルギーなどを観察・分析する。 続いて犬の観察に移り、ミランの豊富な経験から問題点を見つけ訓練する。 ミランはいかなる時も「穏やかで毅然としたリーダー」という態度を崩さずに接し、問題の程度が軽い場合はたいていは短時間で問題は解決し、飼い主に対するメンタリティーの指導をする他、問題行動を抑止するための「飼い主に対する」訓練を行う。 一方犬への観察から”群れの力”を必要とするケースの場合は、問題犬を彼の「ドッグサイコロジーセンター」へ連れて行き、そこで犬は犬社会における社交性、ルールなどを学ぶ。このセンターではミランがリーダーであり、その群れの一員となった犬は序列や服従方法を理解し、人間との共生に必要な従順さを獲得する。 番組のエンディングは各エピソードのその後を紹介し、ミランの群れの犬たちと戯れ、視聴者に一言アドバイスして終わる。
番組内における家庭犬の問題行動の主要因は
1)飼い主のリーダーシップの不足
2)運動、散歩の不足
3)ルール、制限を犬に設けない
4)犬の恐怖の対象からの回避
などである。
飼い主のリーダーシップ不足については「穏やかで毅然とした態度」で犬に望むことをまず指導している。十分な運動のために1日2回、30分以上の散歩を推奨し、十分でない場合はトレッドミル(ランニングマシン)や使役犬用のリュックを使った荷運び、犬と併走する自転車やインラインスケートを推奨する。(ミラン流ともいえる街中を犬とともにスケーティングする姿は番組内のアイコンとなっている) 犬に対する禁止事項、家庭内でのルールは素早く、厳しく(と言っても体罰は加えずに)教えることを推奨している。 また、犬は刺激に対して単純に反応している場合が多く恐怖の対象があっても繰り返し慣らすことで徐々に恐怖に対する反応を解消させることを番組で紹介している。
ミランは番組内で犬の問題行動を解決する他に、飼い主の過去のトラウマについてもカウンセリングを行い訓練の過程の中で徐々に解消するように導き、犬の問題とともに解決するケースがある。 例えば飼い主の心理不安は、身近な存在である飼い犬に影響しやすくリーダーシップを発揮できない要因になるため、ミランはカウンセリングや訓練を通じて前向きな生き方やあるべき理想像、穏やかで毅然とした態度を飼い主に求め、消極的な姿勢から積極的な姿勢へと変化を促す。飼い主の態度の変化を見た飼い犬の側の反応は早く、抵抗から従順へと態度を改める。こういった飼い主のトラウマを解消するケースはちょっとした感動話になっており、番組の盛り上がりの一つとなっている。ミランが余技として飼い主のメンタルケアまでしてしまうのも番組が多くの人々に支持される理由である。
番組内のよくある飼い主への指摘 [編集]
・飼い主の弱気または逃げ腰の態度 → 穏やかで毅然とした態度を求める。
・散歩の少なさ、運動量の少なさ → 犬が疲れる程度の運動を提案。
・散歩時の玄関を出る第一歩が犬 → 第一歩は飼い主、最初が肝心。
・犬の占有物、支配圏 → 物や場所の独占はけして許さない。
・行動⇒条件⇒悪癖(吠えなど) → 流れが悪ければ馴らすか変える。
・犬への警告 → 起きてからhalf second(0.5秒)。1秒たりとも遅れてはいけないこと意味する。
・問題行動⇒クドクドと叱り⇒黙らせるために結局抱っこ → 犬側として何も問題は解決せず助長してるだけ。
・犬の支配行動 → 目つき、尻尾に常に注意を払い飼い主はこれを許してはいけない。
訓練の原理 [編集]
ミランの訓練は、彼が「穏やかで毅然としたエネルギー」と呼ぶものとともに犬を扱うこと重要視している。 彼は犬のように振る舞い、犬の自然な要求と反応を飼い主に教えたり、犬が群れをなす動物あることを理解させて、飼い主が穏やかで毅然とした群れのリーダーになるための手助けをする。 ミランは犬の主な欲求を実現しバランスをとることを最優先させており、それは運動、規律、愛情の順番で行う。 言い換えれば、十分な運動通じて犬のエネルギーレベルを満足させ、明確なルールを与え、犬の行動に基づいた境界と制限を設け、そして適切なタイミングで犬に愛情を与えることが飼い主の責任である。 ミランは、飼い主が犬に愛情を与える時は精神面が安定しバランスしている時であり、逆に愛情自体が不安定さを補強してしまうことになるので、怯えたり不安になっていたり、回避や興奮している時には与えないことを推奨している。 ミランによると、犬の飼い主の一般的な落とし穴は、非常に少ない規律とさらに少ない運動量の中で多くの愛情を与えることだと言う。
ミランの発言 [編集]
Q: あなたが犬をリハビリし、人々を訓練し、カメラも止まった後は何が起きますか?
A: 彼らはそれ以上犬を責めることはできません。
- "犬についてではないんです。いつも我々なんです。いつも飼い主なんです。犬が繁栄できる環境や事情を創造することは我々次第なんです。”[3]
- "幸福になるために、(犬は)基本的にいい仕事を必要としたり、いい食べ物を必要としたり、頭を撫でられることも必要としています。アメリカでは犬に愛情を与えすぎで運動が不足している傾向があります。"[4]
- "穏やかで毅然としてください。"[5]
- "母なる自然に逆らわない。"[6]
- "あなたがして欲しいことを言っても、(犬は)あなたの内側のものを拾い上げます。"[7]
- "平和、リラックス、信頼、尊敬、それが私のゴールです。"
- "人間は不安定な群れのリーダーをフォローする唯一の動物です。"[8]
- "私の手に負えない犬はいません。私は犬をリハビリし、人々を訓練します。I am the dog whisperer.(私は犬の心がわかります)。"[7]
ダディ [編集]
詳細は「Daddy (dog)」を参照
ミランの多くの犬の内の1頭であるダディはアメリカン・ピットブル・テリアでミランの仕事で彼のTV番組シリーズのDog Whispererに出演していた。[9] ダディは穏やかな気性や、小さい犬への寛容さ、共感能力の大きさなどのある犬として知られていた。[10] 2010年2月、16歳でダディはこの世を去る。[11] ミランはダディの後継者として別のピットブルの子犬Juniorを選んだ。(ダディの弟子として共に彼の気性を学んだ。)
慈善活動 [編集]
参考文献 [編集]
- ^ http://www.people.com/people/article/0,,20391564,00.html
- ^ Johnson, Morieka V. (2006年4月4日). “Dog's best friend”. AZ Central. 2010年1月8日閲覧。
- ^ “Jada Pinkett Smith Takes the Lead”. Cesarsway.com, Larry Sutton. 2010年2月25日閲覧。
- ^ Woolhouse, Megan (2006年5月21日). “'Whisperer': We love our dogs too much”. The Boston Globe, Matthew Gilbert, ,July 26, 2006
- ^ 引用エラー: 無効な
<ref>タグです。 「sanantonio」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ^ “Cesar Millan's dog Daddy dead at 16”. United Press International, Feb. 22, 2010. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 引用エラー: 無効な
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<ref>タグです。 「NYTceo」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ^ Lee, Jasen (2008年4月27日). “Top dawgs: Smart shopping for a trainer can lead to well-behaved pets”. Deseret News. 2010年1月8日閲覧。
- ^ “Daddy”. Ceser's Way. 2010年1月8日閲覧。
- ^ “In Memoriam: Daddy the Pit Bull”. 2010年2月21日閲覧。
- ^ Full List of People's Choice Awards 2010 Winners - The Hollywood Gossip
- Biography Today, Vol. 15 (3): pp. 73–83
- Millan, Cesar and Peltier, Melissa Jo (2006), Cesar's Way: The Natural, Everyday Guide to Understanding and Correcting Common Dog Problems, Harmony Books, New York, ISBN 0-307-33733-2.
- Millan, Cesar and Peltier, Melissa Jo (2007), Be the Pack Leader, Harmony Books, New York, ISBN